川を
あんたの哀しみを 背負ってあげるよ
わたしには もう捨てるものもないから
優しさなんかじゃなくて やけくそなんだよね
この世界は ホントに淋しすぎるから
脱落していく者達の 暗いブルースが聞こえる
わたしは明るいのが好きだけど 心に引っかかっちまう
いい人には出会いすぎたから そんな人らの最後を知ってるから
あんたは悪い人にとなりなさい 哀しいのはいらない
わたしも そろそろ此処からは抜ける気だよ
明るく笑って暮らしていくのさ 全てなかった事にして
嫌なことも、楽しかった事も 全てなかった事にして
別の名前でも勝手につけて 見知らぬ町で
元気に、前向きに 生きていくのさ
「歌謡曲」
環境破壊 とても重要なテーマ
21世紀の人類に 問いかけられた深いテーマ
war を、戦争と訳したのは誰であろうか
国が開かれるとともに 鎖が解かれるとともに
近代化を目指して 言い換えた
それまでの、「いくさ」という そんな言葉をね
いくさに、ルールなんてあったのだろうか
だが戦争には ルールがあるみたいだ
必要悪だとも言うものね
だが21世紀になったんだから 戦争も呼び名を変えればいい
人間破壊とでもね
「言葉の便りなさ」
何もしてやれなかったね 後ろ姿に思った
秋の街路樹から 道に枯れ葉が落ちて
君は夢のために別れを選んだ 捨てられないからね
窓際の席に座る僕は 暫くコーヒーを飲んでいた
どこにでもあるような そんな恋だから
いつまでも 忘れられないと そう思う
カラリと氷がグラスの中で 小さくはじけた
平凡を選ぶ僕とは 釣り合いがとれぬままに
海へとドライブを したのは春の終わり
君は僕の投げる貝殻見ていた 明日を見るように
潮風になびく君の髪は 別れの予感さえも見せないで
このままに暮らしてく そんな恋もある
終わるため 始まったのさと そう思う
くるりと時計が時間の中で サヨナラ鳴らした
どこにでもあるような そんな恋だから
いつまでも 忘れられないと そう思う
カラリと氷がグラスの中で 小さくはじけた
「グラスと氷」
儚く全ては終わり 煙が空に
夢はレールを外れて ボールが転がる
答えが、これならば 諦念ですね
わたしは寒い季節の中で じっと生きていく
忘れないために 感情を閉じ込めて
笑顔はいらない 光はいらない
枯れないままに 凍った花みたいに
空は青ざめて 雲は一つない
太陽に手を伸ばせば 心は、ひしゃげて
ぶつけられた石の礫に 肩はあざだらけ
それ程に悲しいのなら それ程に悲しいのなら
黒い髪の女が そっと振り向くだろう
こちらにおいでと 冷たい微笑みで
「黒い髪の女」
難しい数の並べ方と その解の出し方を、知らず
自分の喋らぬ言葉の綴りと その並べ方も、分からず
いや、いや 自分の語る言葉も 随分と怪しいではないか
伝えることは とても大変なことで
だから会話の教室などが ビルのテナントにあってみたり
どんなことでも商いの 種にとなる逞しさ
皮肉ではなく その強かさは素晴らしい
生き残っていくのに 強かさのない輩はいまい
わたしは弱いから 他人を助けない
弱い自分を助けるので 精一杯だ。
「愚痴ならば」