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十日目

 腹が痛い。

 つらい。

 いたい。

 つらい。

 いたい。つらい。いたい。いたい


 薬を飲んだ。水はない。かまずに飲み込んだ。喉が乾いた。すごく乾いた。さっきからずっと吐いてる。もうなにも出ない。でも吐く。水のみた



 吐いた。

 お腹痛い。起き上がれない。文字を書くのも辛い。なぜ書いているのだろうか。

 猫はいない。どこかに行ったと鳥が言っていたはずだ。その鳥もいない。

 だれもいないこわい。


 私ひとりだ。さむい、こわい。喉かわいた。水が欲しい。水


 ああ、水はないんだ。あの川の水はのめなかった。水にあたったらしい。だから生はだめだと言ったのに。


だんだん手がふるえてくる。字が か きにくい

おなかい

たい だれもいない 助けて だれか いない

ひとり

    だ ひとりはも うやだひとりは

  こ

   わい

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