目的は?
「ユーキリアス様、貴方の行動に貴方なりの意味があったのは、ほんの少しですが分かりました。わたくしからまずお聞きしたいのは、意味に繋がるであろう貴方の目的、です。」
「……イケメンの友達に持て囃されてニヤニヤ?したかった的な?」
「そうなのですか?」
「……。」
「そもそも、学園で、いえ、この国で最高位である殿下や側近の方々に、お友達になりたくて近づかれたとおっしゃるのは不自然すぎるのです。普通は下位貴族の方や平民の方々はわたくし達と目も合わせることはございません。
貴方はとても可愛らしい容姿をされていますね。殿下方を篭絡し、国を乱すつもりでは?と考えるのは、わたくし達の様な立場にいる者からしたら当たり前の事なのです。」
ユーキリアス様は目を見開きわたくし達を見ます。わたくし達の瞳には先程までの甘さは見られないでしょう。騎士のグラッセン様、アリア様がいつの間にか背後にいる事にも気付かれ顔面蒼白になります。
「どうしてこんなことに…本当に大好きで、相応しくあれるようにずっと頑張ってきたのに!って言う感じの事言ってみる?いや、多分無理だ。皆めちゃ目が冷たい…終わった…ロルちゃん「もし」ロルちゃん今までありがとう。「ちょっとよろし」ロルちゃんの言う事聞いて皆に関わらなければ。でもやっぱり何もせずに諦めるなんて無理だぁー!」
「盛り上がってらっしゃる所すみませんが、目的を…もしもーし…はぁ」
ユーキリアス様は座ってらっしゃるサーキュリー様の膝に縋りついて必死に何やら話し、わたくしの方を見る余裕はないご様子。
「はぁ…キャスもう君の事情を隠して逃げる事は出来そうにないよ。全部話しな。」
「えっ、魔道具は⁈」
「このサロンでは使えない」
「なんてこった…」
「ほら」
「えぇ、頭おかしいってどこかに幽閉されちゃわない?」
「大丈夫だよ。今だってそう変わらないから。」
「どゆこと⁈」
「ほら、キャスが何度も言ってただろう?攻…彼らがルックスも性格も最高に素晴らしいんだってさ。その彼らと相思相愛の婚約者様達だって、キャスいわくの素晴らしい方々じゃなきゃおかしいだろ?だったら話しても大丈夫じゃないかい?」
「……。」
サーキュリー様に頭をポンポンとされたユーキリアス様が俯いていた顔を上げわたくし達を見上げます。
「まずは、ユーキリアス様、椅子にお座り下さい。」




