逃しませんわよ※前半キャサリン視点、後半カトリーヌ視点
卒業式が無事に終わりました。夜のパーティーの前にサロンでお待ちの殿下と側近の皆さんにお会いしに行きます。
ここまでは私の希望ルートとほぼ同じなのですが…。昨日までのワンチャン私の希望ルートあるかもと思っていた自分を殴りたい。…気が重いです。式の最中、遠目に見える攻略対象の皆さんは悪役ご自分の婚約者様と微笑み合い、卒業を喜んでいました。辛い。きっと可能性0.1パーもないです。
「空が青いねー。バカヤロー」
どんよりな私の気持ちと正反対な空にもムカつく。
「空に八つ当たりしてどうするんだ。早く行くぞ!お前がグズグズしてるからお貴族様待たせてるぞ!」
ロルちゃんにがっしりと腕を掴んで引っ張られる。
「ロルちゃん腕痛いー。そんなに強く掴まなくても私逃げないよータブン…」
「聞こえてるぞ。」
「気のせいダヨ」
「失礼します。お待たせ致しました。」
「失礼しまーす。」
ロベルト・サーキュリー様とキャサリン・ユーキリアス様がサロンにやって来ました。やっと、やっとこの時が来ました。今日こそ絶対に逃しませんわ。
「サーキュリー様、ユーキリアス様そちらにおかけ下さい。」
お二人が座られると自然と皆の視線が殿下に向かう。
「さて、まずは皆卒業おめでとう。私は王太子であり、次期国王になる事が決まっている。
一人の力で出来る事には限りがある。これからは国と民を共に守る為に皆にも力を貸して欲しい。」
「「「はい!」」」
殿下の婚約者であるわたくし、側近である彼ら、その婚約者の彼女達は改めてお言葉をいただき身が引き締まる。
「ロベルト・サーキュリー、勿論君にも力を貸して欲しい。」
「承知致しました。」
平民ではあるが大商会の家の者として貴族、平民と共に距離の近い彼もきっと同じ気持ちだろうと思います。
「あれ?私は?」
「君にはその前に色々話しがある。」
「あ、じゃあ大丈夫です!」
「では、わたくしから。」
「ひえースルーですか⁈」
「今日、わたくし達が貴方をお呼びしましたのは貴方にお聞きしたい事、言わせて頂きたい事がございますからです。」




