【第8話】体育祭
この物語はフィクションです。実存する地名、人物、団体などとは関係ありません。
あれから期末考査も終わり、三者面談があった。三者面談の苦手なところは言っても良いことのラインが分からず考えている間にポンポン話が進んでいることだろう。母親と先生の話し合いの場みたいになってる感じ。
三者面談期間が終われば1か月の夏休みに入る。休み明けにはテストが2日間かけてある。だから、夏休みの間は夏休みの課題とかテスト対策とか受験勉強とかしてるはずだった。だけど今回もできなかった。休みなんてあった?ほとんどが起床、家事、睡眠を繰り返し続けただけな気がする。それに国語の個人塾の時間が夏休みの半分くらいを占めたし、もちろん課題も出された。そして生活リズムも崩れた。極めつけはお寺だ。お寺といっても法事とかじゃなくて、母親が信仰している宗教の支部に連れていかれてるだけなんだけど。兄は信仰の自由とか思想の自由とか言っていたが、結局連れていかれてた。「ここはいいとこよ。」とか「徳積みしたら必ずいいことが自分に返ってくるんよ。」とか言っていたがそれを信じることはできない。じゃあ、なんであの時首を絞められてたのかとかシャワーヘッドで叩かれて頭が割れた時病院に連れて行ってもらえなかったのかとか考えてしまう。他にも、あそこにいる人間は苦しそう悶えている人がいても無視する奴らしかいなかった。そう考えると救いようもないなと思ったが、信仰心だけは篤い。
結局、夏休みに時間なんてあったのかと思う。結論から言うと、夏休みの課題は終わらなかった。
8月20日から21日のテストが終わり体育祭が迫ってきている。体育祭は夏休みが終わってだいたい2週間くらいの日にあるが、1週間で体育祭のパフォーマンスを仕上げなければならない。夏休みの間にブロックごとのグループチャットをつくられたが、クラスチャットにそのグループのリンクが貼られたのは夏休みの後半だったと思う。さらに、生物学的性別により行う演技は異なっており、別の競技扱いになっている。そのため、また別のグループに入った。そこに演技の振り付けが載せられていった。因みに、その振り付けは体育祭ギリギリまで変更があった。ベストを追求する姿は悪くないと思うが、振り付けを覚えるのも大変だよなぁって思いました。仕上げの1週間と言っているが、全部練習みたいなものだ。午前中に式の進行とか全校生による競技とかそういうのして、午後は各ブロックごとに別れて演技とかブロック応援とかそういうやつの練習してた。生徒が体育祭前日にテントの準備とか会場設営とかをして、体育祭の直後や体育祭の2日後に片づけもする。流石にスタンドの設営は危ないから、業者の方に毎年頼んでるみたい。
9月7日土曜日の朝、テンションはめっちゃ低い。正直熱中症になりにいくようなものにしか見えない。生徒はスタンドにいたり出場準備したりするためにあまり日陰に入れないのに、大人達はテントで涼んでるのは不公平に見える。
体育祭が始まってしまえば、それなりにテンションが上がるものだ。スタンドに座って、行われている競技を見ていた。その時、左斜め後ろの方から話し声が聞こえた。自分に対する陰口だとすぐに分かってしまった。内容は、バックボードの制作に全然来てないのに自分もしましたみたいな態度でいるとか厚顔無恥すぎるだろ的なものだった。別にそんな態度とってないはずなのにそんなふうに見られてたんだなと思っていた。全然参加できてなかったから、申し訳なさならあったけど。夏休みの時は参加できなかったが、2学期が再開してからはほぼ毎日参加するようにしてた時も同じようなことを部長と他の部員が言っていたのを聞いた気がする。確証はないから幻聴だろうけど。部長は同じクラスだからそんなことをされてたら気まずい。因みに、バックボードの制作は美術部の義務という訳ではないし、人手が不足していると聞いて制作に参加する意思は伝えていたがグループチャットに入れてもらえてなかった。まぁ、そんなことはどうでもいいことできにしなければいい。作られたバックボードはスタンドに堂々と立っているのだから。
スタンドで競技の観戦をしていたが、めっちゃ暑かった。試合が白熱し周囲が落ち着きをなくしていった。試合が終わった瞬間に歓声が起き熱狂した雰囲気を感じた。とても盛り上がってたと思う。
そういえば、バックボードもブロックの評価になり点数になるが、自分たちのブロックである青ブロックは3位で、黄ブロック1位、赤ブロック2位だったと思う。




