【第15話】卒業
この物語はフィクションです。登場する人物、地名、団体名などは実在のものと関係ありません。
共テが終わり、1月21日から29日飛んで31日まで登校して午前の間授業を受けることになっていた。大学のテスト対策のために、志望校のタイプによってグループ分けされている授業を生徒がそれぞれ選択していた。
2月になり、週一登校になった。登校日は毎週木曜日で最後の週だけ2月28日金曜日になっている。そして、3月1日に卒業式がある。登校日には受験や自宅で勉強したいという理由で欠席する人はいた。
自分の受験校は兄の在籍している工業系の大学とカウンセリングの上で役立つ福祉系の国家資格が取れる福岡県立の大学を受験することになった。兄の大学は受験料免除で受けられることが大きな理由で、福岡県立の大学は資格の取得ができることと県内であるため納得してもらいやすいと思ったからだが、そんな理由があったとしても当然ながら親の許可が必要である。因みに、K大の話は断固拒否された。通うには遠すぎるとか治安が悪いとかそういう理由だった。それに、兄の大学は工業系だが文系の学科が1つだけある。
2月の上旬に兄の大学の私大を受験した。テストは時間内に解き終わった。写真を見て自由記述をする問題があったが、文章が滅茶苦茶になってしまったのが気がかりだ。その後、兄と母親と一緒に食堂で昼食をとった。
2月の下旬に国公立大学である県立大学を受験した。少し来るのが早かったため大学近くのスーパーに寄ってから大学に行った。結局、大学への到着は早かったため、試験会場に入るまでしばらく時間ができた。その間に朝食を食べた。朝食後、試験会場の部屋に行ったがまだ開いてなかった。しばらくして、試験官らしき人物が開錠したため、待機していた受験生は受験票を持って席に座った。試験の内容は想定よりも易しかった気がする。受験後、外に行くと周囲では受験生の保護者が待機していたようで、色々な声が聞こえた。周りを見ていると、兄に呼ばれ少し驚いた。自分にも連絡が来ていたらしいが、携帯の電源を切っていたため気付かなかった。その後、母が行きたがっていた蕎麦屋に行った。そして、公園と道の駅らしき施設などが併合しているところに行った。1億円のトイレが紹介されていたが、トイレ一つに1億円なのかトイレ全体で1億円なのか分からなかった。
2月28日金曜日になり、卒業式の準備が少し行われた。いよいよ明日で一応卒業するのだと考えると込み上げるものがあるのだろうなと思っていた。その日の夜、きょうちゃんにチャットで連絡をして制服の第二ボタンを渡す予定がないか聞いたら予定はないと返信が来た。
3月1日土曜日、朝教室に集合しその後クラス毎に順番に体育館に行くことになっていた。朝の待機時間の間に、高校1年生の時に書かれた自分宛の手紙を渡された。在校生代表の高校2年生と卒業生、教師によって卒業式が行われた。当然、卒業生の保護者もいた。正直、卒業の哀愁よりも校歌や仰げば尊しを自分が失敗しないかが不安だった。
体育館での卒業式が終わり、それぞれのクラスに戻り最後のHRが行われた。担任の先生と副担任の先生からの話があった。その後、担任の先生による卒業証書の授与があった。出席番号順に渡されるのだが、もらった後にクラスのみんなに一言を言うことになっていた。以前から、告知はされていたが、何も見ないで言えと言われていたため大変緊張していた。しかも、順番は初め方なので落ち着きにくい。
何とか自分の番を終わらせることができた。言おうとしたことは始めの言葉しか覚えていなかった。口から出た言葉は支離滅裂だったと思う。壇上に立たされている間ずっと顔が火照ってしまっていた。
その後も、泣きながら話す人やウソ泣きをしながら話す人などがいた。最後の生徒が話し終えて座席に戻ってから、再び担任の先生と副担任の先生から卒業生と保護者への話が行われた。HRが終わった後、クラス写真の撮影会が開かれた。
解散になったのはお昼を過ぎた頃だった。片づけのために部室に行った。自分の作品は1~2個ほどだが、他の人達の作品はたくさんあるためそちらの片づけを手伝うことになる。ホッチキスを抜く道具が足りていないためハサミなどで代用することになった。自分は途中から卒業したし名札のクリップ部分を使えばいいことに気付いた。しかしながら、繰り返ししていると金属疲労によりもげてしまった。
それで、きょうちゃんは用事があったらしく卒業式の後帰っていたらしい。




