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9歳 私の家族
今日もいつものように小学校で友達と遊んで帰り道を歩く。
いつもこの日が暮れる前の時間は楽しい時間が終わるようで少し悲しくなるが、家に帰ると私の大事におねぇちゃんがまっている。
とはいっても、ロボットに対しておねぇちゃんと呼びたいとみんなに行ったときに、みんなから引かれたかられんちゃんとしか呼んだことないけど。
毎日私の帰る時間が変わるのに、どのように感知しているのかわからないが、おねぇちゃんは必ずお家の外で出迎えてくれる。
「れんちゃんたただいま」
「おかえりなさい。さなちゃん」
パパとママはお仕事が忙しいので、最近朝しかお話する時間がないけど、おねぇちゃんがずっと一緒にいてくれるから寂しくない。
「今日はどうでした?」
「あのね、あのね」
今日も私は学校での出来事をたくさんおねぇちゃんにお話しするために手を引いて家に入る。
みんなはパパやママが居ないとお家に帰るのが嫌になると言うけど私はれんちゃんが居るからそんなことを思ったことは一度もない。
これが、色あせない私とレンちゃんとの小学校時代の記憶。