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YouTube × Error  作者: のらくろ
9/15

レベル上げ


 スロウを仲間にしてから三日後、俺達は再びダンジョンに来ていた。

 今日もレベル上げをする為だ。

 スロウのレベルを上げる為に、まずは雑魚モンスターを倒して貰っている。

 その間に俺達が強敵を倒す。

 それが最近のパターンになっていた。

 

 ちなみにスロウはケットシーなので、見た目は白猫のぬいぐるみにしか見えない。

 モフモフしていて気持ち良いのだ。

 しかし、いざ戦闘になると、かなり強かった。

 

 特にシャドウ・ウルフ戦では、俺達よりも遥かに多い数のシャドウ・ウルフを一人で倒してしまった程である。

 最初はレベルが低いからと思っていたのだが、その後も次々と敵を殲滅していく姿を見ているうちに、レベル以外の要因があることに気付いた。

 それは、どう考えても物理攻撃力が高過ぎることだった。

 恐らくは魔法を使わない分、素早さや攻撃力が高くなっていると思われる。

 それともう一つ気付いたことがある。


 それは、スロウは気配察知能力に長けているということ。

 スロウは相手の動きを先読みして攻撃を仕掛けていた。

 そのため、敵の攻撃を殆ど受けずに倒すことが出来ていた。

 この二つはケットシーという種族の特徴なのかもしれない。

 それからスロウは召喚術を使って、自分の眷属を召喚出来るようになった。

 俺達のパーティーメンバーが増える形となる。

 スロウはケットシーの召喚士となったのだった。


「スロウ、そろそろ帰るぞー!」


『了解した』


 俺はスロウに声をかけて、フローラの元へと戻る。


「スロウ、今日の調子はどうだ?」


『いつも通り絶好調だよ。ありがとう』


「そうか、それなら良かった」


 スロウは笑顔を浮かべながら答える。

 その表情からは、とても満足している様子が見て取れた。


『ところで、一つ相談があるんだが聞いてくれるかい?』


「なんだ?言ってみてくれ」


『実はね、もう少ししたら新しい仲間を召喚しようと思っているんだよ』


「なるほどな。それでどんな奴を召喚するつもりなんだ?」


『私はね、犬を召喚しようと思うんだ。狼じゃなくて普通の犬さ』


「ふむ……どうしてまたそんなことを思ったんだ?」


『私にとって一番馴染みのある動物だからかな』


「そうなのか……でもケットシーって猫じゃないのか?」


『まあね。だけど召喚するとなると話は別さ。それにケットシーは種族特性として、魂を宿すことが出来るみたいだしね』


「へぇ~そういうことか」


 ケットシーには、他の種族にはない特殊な能力があるようだ。


「しかし、スロウの召喚術は凄いな。」


「確かにそうですね。」


「いやいや、僕だってまだまだだよ。召喚術は奥が深いからね」


「そうか、スロウは召喚術を極めるつもりなのか?」


「そうだね、最終的には全ての召喚獣を召喚して使役したいと考えているよ」


「それは大変そうだな……」


「そうだよ。召喚術は一朝一夕では身に付かないからね。長い年月をかけて努力していかないと駄目なのさ」


「なるほどな……」


 スロウの召喚術に対する熱意はよく分かった。

 スロウは召喚術に対して並々ならぬ情熱を持っているのだろう。


「よし、それじゃあ今日はもう引き上げるとするか。」


「はい。」


「了解した」


 俺達は街へと戻り、ギルドで報酬を受け取る。

 そして、そのまま宿屋に泊まることにした。

 明日もレベル上げのためダンジョンに挑戦することになる。

 明日の朝に備えて早めに寝ることにしたのであった。


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