探索の準備
「レイン、起きてください」
「んっ…………」
「もう、ご飯の時間ですよ」
「うぅ……..ん?あっ!寝てたのか!」
俺は飛び起きた。
「はい、ぐっすりと眠ってましたよ」
フローラは呆れているようだ。
「起こしてくれればよかったのに」
「気持ちよさそうだったので、つい」
「まあいいか」
「それより、早く行きましょう」
「あ、昨日入ってなかったので先にお風呂に入ってもいいですか?」
「はい」
俺はお風呂に向かった。
フローラは、1人で食事を食べ始めた。
しばらくして、俺は席に戻った。
「戻りました」
「おかえりなさい」
「いただきます」
「はい、どうぞ」
俺は食べ始める。
そしてすぐに完食し、部屋に戻った。
俺は、部屋に戻り今日の準備をしていた。
準備が終わった時、フローラが話しかけてきた。
「レイン、ちょっといいですか?」
「どうかしましたか?」
「実は、私のステータスを見て欲しいのです」
「別に構いませんけど、どうして?」
「理由は後で言いますから」
「わかりました」
俺はフローラのステータスを見た。
フローラ【Lv.15 職業:星詠 HP:150/150 MP:1200/1200 攻撃力:35 守備力:25 魔力 :180 素早さ:25 スキル・全属性魔法Lv.MAX・付与魔法Lv.MAX 称号 全能の女神】
「レベルが上がってるね」
「そうなんですよ」
「でも、何で急に上がったの?」
「実はですね、昨日ゴブリンキングを倒したじゃないですか」
「うん」
「その時、ゴブリンキングの経験値が私にも入ったみたいなんです」
「なるほど、そういう事か」
「俺もレベル上がったのかな?」
「多分上がっていると思いますよ」
「見てみよう」
俺は、自分のステータスを確認した。
レイン【Lv.15 職業:暗黒騎士 HP:250/250 MP:200/200 攻撃力:150 守備力:130 魔力 :130 素早さ:60 スキル・闇属性魔法Lv.MAX・影魔法Lv.4・気配察知Lv.3・剣術Lv.5・短剣術Lv.3 称号 全能の神の加護、転生者】
「やっぱり、レベルが上がってる」
「凄いですね」
「フローラも上がりましたよね?」
「はい、上がっていますが伸び方が急激で驚きました」
「この調子だと、今日の依頼は楽勝かもしれないな」
「そうかもしれませんね…あの、今日はダンジョンに行ってみませんか?」
「ダンジョン?」
「はい、初心者から上級者までの冒険者達が実力試しに通う所です」
「そうだね、行ってみるか」
「はい!」
そして、俺達は宿を出てギルドに向かった。
ギルドに入り、受付の人に話しかけた。
「すみません、依頼を受けたいのですが」
「はい、どの様な内容でしょうか?」
「ダンジョンに行きたいと思ってるんですけど」
「そうでしたか、でしたらこちらの依頼をお願いします」
俺は、その依頼書を受け取った。
依頼内容は、ダンジョンの魔物達が増え過ぎて困っているらしい。
「これって、他の冒険者に頼めば良いんじゃないの?」
「それが、皆さん自分達の事で精一杯らしくて」
「なにがあったんだろう」
「なんでも、最近盗賊団が現れたみたいで、その討伐に追われてるみたいですよ」
「なるほど……」
「まあ、気をつけてくださいね」
「ありがとうございます。それでは行ってくるので」
「はい、頑張ってきてくださいね」
俺は、フローラと外に出た。
「ダンジョンに行く前に装備を整えましょう」
「確かに、必要だね」
俺達は、武器屋に向かった。
「いらっしゃいませっ!何かお探しですか?」
「剣を探しているんですけど」
「どのような剣をお求めですか?」
「片手剣が良いんだけど、あるかな?」
「少々お待ち下さい」
店員さんは、店の奥に入っていった。
しばらくして、戻ってきた。
「お待たせしました。ご要望通り片手剣があります」
「良かった。いくらになりますか?」
「お値段は銀貨5枚になります」
「じゃあ、これで」
俺は、お金を渡した。
「ちょうどですね。今、鞘に入れてきますので少し待っていて下さい」
「わかりました」
俺は、待つ事にした。
しばらくすると、店員が戻ってきた。
「お待たせしました。どうぞ」
俺は、受け取った。
「ありがとう」
「またのお越しをお待ちしております」
俺達は、武器屋を出た。
「次は防具を見に行こうか」
「そうですね」
そして、防具を売っている店に行った。
「いらっしゃーいっ!」
威勢の良い声が聞こえてきた。
店内に入ると色々な商品が置いてあった。
「どんな物が欲しい?」
「私は、動きやすい服があればそれで大丈夫です」
「わかった。ちょっと見てくるよ」
俺は、女性用の洋服売り場に来た。
「これなんか似合うんじゃないかな?」
俺は、白いワンピースを手に取った。
「可愛いですねっ」
「よし、これにしよう」
「はい」
「レインにはこの黒いローブなんてどうかな?」
フローラは、黒いフード付きのローブを見せた。
「これは良いかも知れませんね」
「決まりだね」
俺達は、会計を済ませて店を後にした。
「さぁ、準備も出来たしダンジョンに向かおうか」
「はい」
そして、俺達はダンジョンに向かった。