ギルドにて報告
ゴブリンキングを倒した後、街に戻った。
「ギルドに行きたいのですが、良いでしょうか?」
「もちろん構いませんよ」
俺とフローラは、冒険者ギルドに向かった。
「着きましたね」
「はい」
俺達が中に入ると、一斉に視線が集まった。
フローラは美人だからな…
俺は気にせず受付に行く。
「すみませーん」
「はいっ!どうしましたか?」
「ゴブリンキングを倒してきたので、報告したいと思いまして」
「ゴ、ゴブリンキング!?」
受付嬢は驚いた顔をしている。
「はい、そうです」
「少々お待ちください」
「わかりました」
しばらく待っていると、奥からギルドマスターが出てきた。
「君が倒したのか?」
「はい、そうですけど」
「そうか、とりあえずこっちに来てくれ」
「わかりました」
俺達は、部屋に入った。
「改めて自己紹介しよう。俺は、この街の冒険者ギルドのギルマスをしている、ガロンだ」
「俺はレインです、よろしくお願いします。こちらはフローラです」
フローラは軽く会釈をした。
「早速だが、ゴブリンキングについて聞かせてくれないか?」
「わかりました」
俺は、ゴブリンキングとの戦闘や倒し方などを話した。
「なるほど、よくわかった…それにしても君は凄いな」
「それほどでもないですよ」
「いや、本当に凄いと思うぞ」
「そうですか?」
「そうだとも、ゴブリンキングを単独で倒すのはAランク相当だからな」
Aランクと言えば、ベテランの中でもトップクラスの実力を持っている。
「へぇー、そうなんですか?」
俺は驚いている。
「まあ、それは置いといて」
「はい」
「報酬の話なんだが、ゴブリンキングの討伐依頼が出ていたんだ」
「そうなんですか?」
「あぁ、討伐依頼を引き受ける冒険者がいなくて困っていたんだが助かった」
「なるほど」
「それで、レインには金貨5枚渡そうと思っているのだが、構わないだろうか?」
「問題ないです」
(やったー、お金ゲットだぜ)
心の中で喜んでおく。
「ありがとう、そういえばレインは何処に住んでいるんだ?」
「実は今日この町に来たばかりで宿に泊まろうと思っています」
「そうなのか、これからも何かあったら言ってくれ」
「わかりました」
その後、ガロンさんと少し雑談をして別れた。
俺達は、宿屋に向かっていた。
「ここが良さそうですね」
俺は、『銀の羽』という看板のかかった店を見つけた。
「はい、入りましょう」
「いらっしゃいませー」
中に入ると、店員が元気に声をかけてくる。
「2人なんですが、空いている部屋はありますか?」
「はい、ございますよ」
「じゃあ、そこの部屋でお願いします」
「かしこまりました」
俺達は、部屋に案内された。
「ごゆっくりどうぞ」
「はい、ありがとうございます」
「疲れたー」
俺は、ベッドに飛び込んだ。
「お疲れ様でした」
「フローラは大丈夫だった?」
「はい、私は平気です」
「そっか、なら良かった」
「私、お風呂に入ってきますね」
「うん、行ってらっしゃい」
「覗かないで下さいよ」
「はい、覗きませんよ」
「ふふっ」
フローラは微笑んで、浴室に向かって行った。
(可愛い笑顔だな)
俺は、フローラが戻ってくるまで寝ることにした。