表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
YouTube × Error  作者: のらくろ
3/15

初めての冒険


「これから、どこに向かうんですか?」


「とりあえず、冒険者のギルドに行きましょう」


「どうしてギルドに行く必要があるのですか?」


「冒険者は誰でもなれますので、登録しておくと何かと便利です」


「なるほど。じゃあ、早速行きましょう!」


「はい!」


 こうして、俺たちは冒険者になるために、冒険者ギルドへと向かった。

 しばらく歩いていると、大きな建物が見えてきた。

 あれが冒険者ギルドだろう。

 中に入ると、そこにはたくさんの人がいて、賑わっていた。

 受付のような場所があり、そこに並んでいる列もある。


「ここは、依頼をする人と受ける人を仲介する場所で、冒険者が依頼を受ける時は、この窓口で手続きをしなければいけない決まりになっています」


「へぇ〜。そうなんですか」


「はい。では、私も並んできますので、少し待っていてください」


「わかりました」


 そう言って、受付の方へと歩いていった。

 それから数分後、戻ってきた彼女の手には2枚の紙があった。


「はい、これがあなたの分の依頼書です」


「ありがとうございます」


2枚のうち1枚は薬草採取。もう1枚はゴブリン討伐だった。


「あの、この2つって、難易度とかは違うんですか?」


「全然違います。薬草はFランクのもので、ゴブリンはEランクのものになります」


「そうなんですね。ちなみに、俺のステータスだとどれくらいの強さになるんですか?」


「ステータスは見なくても大丈夫です。だいたいの目安は分かりますので」


「そうなのですか」


「はい。それより早く行かないと、日が暮れてしまいます」


「それもそうですね。急ぎましょう」


 急いで、街の外へと向かう。

 街の外に出ると、そこは森になっていた。


「ここが、街の近くの森になります。ここで、必要なものを集めていきます」


「了解しました」


「まずは、薬草集めから始めましょう。薬草の種類は、これとこれとこれとこれで、あとこれですね。あまり魔物は強くありません。しかし、油断すると危険ですので気をつけて下さい」


「わかりました」


 そこから、森の中を進んでいく。

 5分程歩くと、前方に人影のようなものを見つけた。


「止まって下さい」


「はい」


「あそこの人影が見えますか?」


「見えます」


「あれは、ゴブリンです。まだこちらに気づいていないようですので、奇襲をかけます。試しに私が魔法で攻撃してみますね。」


「はい。でも、どうやって魔法を使うんですか?」


「それは、こうやるんですよ」


 そう言い終わると同時に、魔法を発動した。

 その瞬間、地面から無数の氷柱が現れて、ゴブリンに向かって飛んで行った。

 そして、あっという間に倒してしまったのだ。


「す……すごい……」


 魔法が発動するまでが早すぎて、全くわからなかった……。


「今回は、あなたの実力を見るためなので、私は手を出さず、見守っています」


「わかりました」


「頑張ってください」


「はい」


 こうして、俺は初めての実戦に挑むのであった。

 俺はゴブリンたちと向かい合う。

 数は5対1だが、相手は格下。

 1人で戦うなら、問題ないだろう。


「さぁ、行くぞ」


 俺は、駆け出す。

 まずは一番近くにいた奴からだ。

 俺はそいつに飛びかかる。


「ギャウ!?」


 驚いている様子だったが、すぐに反撃してきた。

 爪を振り下ろしてくる。

 俺はそれをバックステップで回避する。

 続けて、右前足を振るってきたので、しゃがみこんで避ける。

 そのまま、後ろ足を斬りつける。


「グガァー!!」


 怒ったのか、大きく吠えた。

 それと同時に、後ろに控えていた4体が同時に襲いかかってくる。

 俺を中心に囲むように移動しているので、逃げ場がない。

 このままでは、やられると思ったので、上にジャンプする。


「ガルルルル!」


「うぉっ!危ねぇ〜」


 ギリギリのところで、攻撃をかわすことができた。

 空中にいるので、身動きができない。

 そんな隙だらけのところを狙ってきたのだろう。

 一斉に飛びかかってくる。


「くらえ!」


咄嵯に影の刃を作り出して、振り回した。


「「「ギャアッッッ」」」


 3体のゴブリンに命中したが、1体は避けられてしまった。

 着地と同時に、最後の1体を斬る。


「ギャンッ」


見事に真っ二つになった。


「ふぅ〜なんとか勝てたか」


「お疲れ様です」


 戦いが終わったのを見計らったかのように、フローラさんが声をかけてくれた。


「ありがとうございます。それにしても、凄いですね。まさか、たったの1撃で倒しちゃうなんて。正直、予想以上で驚きました」


「そうですか?自分的には、全然余裕でしたけど」


「いえ、それでも普通は厳しいですよ。特に、初めての戦いだったわけですし」


「そうなんですか?」


「はい。普通の人だと、最初の方では大怪我をすると思います」


「そういうことなんですね」


「はい」


「とりあえず、次のゴブリンを探しに行きましょう」


「そうですね」


 それからも、俺たちは順調に進んでいった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ