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7/11

⭕ 事件のエレクトリカルパレードやぁ~~~~


──*──*──*── 1週間後


──*──*──*── 裏庭


 オレは今、窓のそとに取り付けられている縁側に座ってアイスを食べている。

 近所のコンビニ(コンビニエンスストア)で買ってストックしている季節限定のアイスだ。

 セロが古代エンシェント魔法マジックで改装して取り付けてくれた縁側は、裏野ハイツの住人達に受け入れられていて、井戸端会議をするのに持っていな場所となっていた。

 縁側に座りながら、セノコンが淹れた緑茶をすすりながら、茶菓子を摘まんでの和気あい(あい)とした井戸端会議は、始まってから4時間は経っている。

 住人達は暇なのかな?


 裏庭に作った畑にはマオキノが世話をしている野菜ベジタブル果物フルーツが元気に育っていて、みのるのが高齢者夫婦の楽しみになっているみたいだ。

 花壇にはセノコンが世話をしている食用キノコ,食用ばな,食用薬草ハーブが育てられている。

 裏野ハイツには子供が3人るけど、枝から生えてくるキノコが珍しいらしくて、気に入られているみたいだ。

 スーパーでパック入りとか袋入りで売られているキノコしか見た事が無いみたいだから、物珍しいんだろうな。

 セノコンの作るしいキノコ料理を食べて以来、キノコぎらいが治った子供もて、両親から感謝されている。

 野菜をあまり食べなかった住人もマオキノが育てた野菜を食べたのが切っ掛けで、7:3の割合で野菜を多く食べるようになったらしくて、食生活が改善されて体調もくなり、喜ばれている。


 修理とか故障とか問題が起きても、セノコンとマオキノが出来る限りの範囲で対応してくれているから、住人達との関係は良好みたいだ。

 初めはキノコが動いて喋っている事を気味悪がたり、危険視して近付きもしなかった住人達なのに、いざ困っている時に手を差し伸べて親切に解決した途端にてのひらを返したようにセノコンとマオキノの存在を受け入れた。

 自分達(人間)にとってセノコンとマオキノが利用の出来る便利で都合のい存在なんだって気付いたのかも知れないな。

 利用されてるのは住人達の方なんだけど──、そんな事はわざ(わざ)言う必要も無いから、オレも出来る限りは住人達の憩いの場である縁側に座って、井戸端会議に参加するようにしている。

 なんてったって102号室の縁側だからな!


 今回の井戸端会議の話題は──、やっぱり事件やら事故の話だ。

 セロとオレが引っ越してた日の夕方には、公園で殺人事件が勃発したらしく、しゃの奥にある住宅街では泥棒や空き巣の被害や放火事件が起きていた。

 その翌日には公園で子供が行方不明になって、しゃでは賽銭泥棒が出て、墓地では墓参りにていた親族達の乱闘騒ぎが起きていた。

 近くの老人ホームでは毒殺未遂事件が起きたとか、バイクに乗ったスリが走り回っているとか、郵便局に強盗が現れたとか、銭湯で殺人事件が起きたとか、図書館,病院,学校,最寄り駅,映画館,ショッピングモール,ガソリンスタンド,クリーニング店,コインランドリー,コンビニ(コンビニエンスストア),大型スーパーの駐車場,パチンコ店,カラオケ店,商店街,バッティングセンター,バス停,幼稚園,保育園,美術館,博物館,テーマパーク──と、1週間にじつさま(さま)な場所で事件や事故が起きている。

 まさに “ 犯罪天国パラダイス都市 ” と改名してもと受け入れられそうな程に発生率が異様に高い。

 ≪ 大陸 ≫で怪物モンスターが出現する確率や遭遇する確率よりも多いんじゃないかって思う。

 “ 犬も歩けば棒に当たる ” じゃないけど、人が歩けばかで必ず事件と遭遇するようなヤバい米●町だから、ほんに外出するのが億劫になりそうだ…。


住人

「 ──でさぁ、オレがかよってる大学にある桜の木にさ、死体が首を吊った状態で吊るされててさぁ、もう騒ぎだったんだ!

  教授間近と噂されていた准教授だったんだけど、女子大生へのセクハラ疑惑がチラホラあった准教授でさぁ──── 」


 どうやら住人のかよう米●大学の敷地内で殺人事件が起きた話らしい。

 女子大生へのセクハラが原因で殺害されたのかな??

 激しく話題だけど、ちゃんと相槌を打ちながら真剣に聞いとく。

 その内に話の内容は病院の事件に切り替わった。


 なんでも病院の院長先生が、い先の短い重症患者達に使用許可のりてない薬を投与する許可を出していて、薬の効果を調べる為に患者達をモルモットにしていた事件が発覚したらしい。

 その院長は全裸の状態で、100円ショップで販売されている大仏の被り物を被らされていて、ケツの穴にはか土付きの新鮮な牛蒡ゴボウが捻り込まれている姿で発見されたらしい。

 明らかにセロの仕業だ。

 だかオカルトマニアのあいだでは【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】と命名されているらしく、密かに注目もされているらしい。

 珍事件に分類されている【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】は1週間で35件目も起きている。

 セロ……張り切ってるなぁ。

 どんだけガッポリしてんだか。

 きっと、院長はかに裏金を隠し持っていたんだろうな。

 セロに目を付けられたぐらいだから、相当な額だったんだろう。


 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の35件中15件の被害者は女性だった。

 セロは女性に対しても容赦していない。

 「 女性だから 」と差別をすると男尊女卑になるからなのか、男女平等にしているみたいだ。

 女性も全裸にされて、大仏の被り物を頭から被らされて、秘部の穴には長ネギが捻り込まれていて、ケツ穴には牛蒡ゴボウが捻り込まれているじつに恥ずかしい状態で発見されている。        

 うん…………女性には穴が2つあるもんな…。

 だから、前の穴と後ろの穴に長野菜が1本ずつ容赦なく突っ込まれて(ブッ刺されて)いる訳だな。

 男女平等ってのは、恐ろしい考え方だな。


 この島国では、“ 男女は平等であるべき ” っていう考え方が強いらしい。

 男社会に女が──じゃなくて、進出して活躍しているような島国だからなのか、「 男尊女卑は時代遅れだ! 」と言われていて、男尊女卑や男女差別に対しては厳しい制裁が行われる時もあるらしい。

 ゆえにセロは男女差別をしないで、女性に対しても容赦なく全裸に剥いて厳しい制裁を与えているわけだ。

 この【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】に対する女性15名に関しては、「 男性なら兎も角、女性を全裸にして長ネギと牛蒡ゴボウを突き刺すなんて酷い仕打ちだ!! 」って煩く吠える女性のコメンテーターの問題発言がニュースで流れた事で、「 テレビで男女差別を誘発するような発言をするな!! 男女平等の制裁に文句を言うな!! 」て、画面の中やお茶のに物議を醸し出しているらしい。


 男の身体からだにはブチ込む穴が1つしかなくて、女の身体からだにはブチ込む穴が2つある──、それは身体からだの構造上致し方の無い事だし、人間には事も出来ない問題だ。

 身体からだの構造や体格の違いに対して「 男女差別だ! 」とか「 男女平等じゃない! 」と文句を言ってもアホボンのごととして流されて終わりだ。

 穴が2つあるから、2つの穴に長野菜をブチ込んだだけの事に文句を言うのは、違うと思うし思うんだけど、違うのかな??


 セロは、この島国で言われている “ 男女差別 ” に対して “ 男女平等 ” が、どういう事であるかを知らしめる為に──、悪どい事をしていた女性の15名に対しても、男性達と同様の形でばっした訳だ。

 謂わばセロは、“ 男女平等推進派達 ” が推し進めている活動に対して、親切心で背中を押してあげているだけだ。

 “ 男女差別反対派 ” や “ 男女平等推進派 ” が実現したい事を分かり易く体現しているだけだなんだ。

 「 男性よりも女性を優遇しろ! 」とも取れる女性コメンテーターの問題発言は、男女平等を掲げて島国に広く弘めようとしている “ 男女平等推進派 ” の足を引っ張って、邪魔をする行為という事になる。

 “ 女性優遇論者 ” や “ 女性優遇賛同者 ” や “ 女性優遇推進派 ” は、男女平等政策を進める “ 男女平等推進派 ” の天敵って事だ。

 “ 男女平等 ” な国を目指すのってむずかしい事なんだな。

 オレには関係無い話だけどwwwww。


 そうそう、セロは大人に対しては大仏の被り物を使っているけど、未成年に対しては、動物の被り物を使用しているんだ。

 勿論、被り物は100円ショップで買える安物だ。

 警察はの100円ショップで購入されているのか捜査しているらしいけど、セロがわざ(わざ)100円ショップへ足を運んで買うなんて事をするわけがない。

 セロの事だから〈 (原質)(みなもと) 〉で構成した被り物を使っているに決まっているし、取れ立ての新鮮な牛蒡ゴボウや朝露に濡れている新鮮な長ネギだって、〈 (原質)(みなもと) 〉で構成した野菜ベジタブルを使って突き刺してるに決まってる。

 

 の農家の畑で育てられた野菜ベジタブルなのか──とか、の店で買われた野菜ベジタブルなのか──とか、県産の野菜ベジタブルが使われてるのか──とか、全く以て無駄な捜査を汗水流してしている訳だよ。

 セロが巻き起こしている【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】を解決させる為の捜査に駆り出されている刑事達は大変だと思うよ。

 犯人はセロな訳だけど──、まさか【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】を起こしている真犯人が、裏野ハイツで暮らしてるなんて思いもしないだろう。

 肝心のセロは自分専用の図書室で読書に耽っていたり、自分専用の実験室で好きなだけ実験三昧をして楽しんでいるんだからな。

 警察がセロの存在に気付くような日は多分…………ないんじゃないかな?


 真犯人も犯行目的も全く分からない【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】と呼ばれる珍事件は、米●町だけじゃなくて、島国中に注目されている大事件となりつつあるみたいだ。

 セロ──、1週間に35件は一寸ちょっと遊び過ぎだぞ?

 もう少し自嘲してもいんじゃないかな??

 悪どい事をしている加害者達が、被害者になればなる程──、セロはガッポリ出来ている訳だよ。

 その恩恵をオレも少なからず受けているし、じつは裏野ハイツも恩恵を受けていたりするんだよな。

 えっ──、どんな恩恵なのかって??

 それは────。

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