⭕ コンビニで、お買い物
──*──*──*── コンビニエンスストア
コンビニに到着したら、セロと一緒に入店する。
オレは早速、買い物カゴを手に取ると、お菓子が並んでいる棚へ直行した。
セロは雑誌を手に取ると悪びれもなく読み始めた。
オレは気になるお菓子類を買い物カゴの中へ次々と入れた。
お菓子の次は飲み物類!
その次はスイーツ類!
最後にアイス類を買い物カゴの中へ入れる。
マオ
「 ──ふぅ。
我ながら良い仕事ぶりじゃないかな?
えへへ(////)」
オレは買い物カゴを持ったまま、雑誌を読んでいるセロに声を掛ける。
セロは読んでいた雑誌を棚へ戻すとオレと一緒にレジに並んでくれる。
セロフィート
「 ふふふ。
今にも買い物カゴから落ちそうです 」
マオ
「 頑張って入れたんだ!
新商品もバッチリ入ってるぞ! 」
セロフィート
「 寝室にマオ専用の冷蔵庫を置きましょう 」
マオ
「 セロ、有り難な! 」
店員
「 次の御客様、御待たせ致しました 」
マオ
「 は~い!
お願いします 」
セロフィート
「 この袋に入れてください 」
店員
「 有り難う御座います。
エコポイントを付けさせて頂きます 」
店員さんは慣れた手付きでセロが出してくれた買い物バッグの中へ商品を入れてくれる。
テキパキとしていて何かカッコいいな。
店員
「 お会計は37.302円となります 」
セロフィート
「 丁度でお願いします 」
店員
「 お預かり致します。
──レシートになります 」
セロフィート
「 有り難う御座います 」
マオ
「 有り難う!
──3万7千円かぁ~~。
もう少し多ければ4万だったな~~ 」
セロフィート
「 次は買い物カゴ2つですね 」
マオ
「 そうだな!
セロ、沢山入れれるように大きい冷蔵庫にしてくれないかな 」
セロフィート
「 はいはい。
マオの食いしん坊さん♪ 」
セロと他愛ない話をしながらコンビニの敷地内を出ると、2台の車が物凄い勢いでコンビニへ目掛けて突っ込んで行った。
白い車と赤い車だ。
こっ…………コッワぁ~~~~!!!!
もう少しコンビニを出るのが遅かったら、セロとオレは今頃────。
そう考えた瞬間、ゾッとした。
マオ
「 コンビニの店員さんや御客は大丈夫かな? 」
セロフィート
「 随分なスピードが出てましたし、派手に突っ込んだようです。
怪我人が出ているかも知れませんね。
マオ、アイスが溶けてしまいますし、荷物はワタシが預かります。
最寄り駅の花屋へ行きましょう 」
マオ
「 う、うん……。
そうだな… 」
セロはコンビニへ派手に突っ込んだ2台の車にも怪我をしたかも知れない店員さんや御客に興味は無いみたいだ。
セロが人間に対して薄情なのは今に始まった事じゃないけど……、少しぐらいは気になっても良いんじゃないかな??
セロに手を引かれて、最寄り駅を目指して歩く。
ファンファンファンファン──って、煩いぐらいにパトカーのサイレンが聞こえる。
いきなり事故を目撃するなんて、流石は “ 犯罪都市 ” だなんて異名を付けられた米●町だな……。
事件や事故を目撃するなら未だしも、遭遇するのは御免だ!!
──*──*──*── 最寄り駅・花屋
最寄り駅の中へ入ると色んなテナント店がある。
その中に花屋があった。
花屋に野菜の苗や果物の苗とか売ってるもんなのかな?
マオ
「 色んな花が売られてるな~~ 」
セロフィート
「 マオ、薬草の苗がありました 」
マオ
「 まぁ、花屋だし?
薬草の苗ぐらいは置かれてるよな?
それって食用薬草? 」
セロフィート
「 さて、どうでしょう? 」
マオ
「 分かってるんだろ!
食用花の苗はあるかな? 」
セロフィート
「 食用花の苗が無ければ、毒花の苗を植えましょう。
触らなければ無害ですし 」
マオ
「 却下な~~。
ハイツには子供も居るんだぞ!
出来心で触ったら、どうするんだよ? 」
セロフィート
「 おや、それは親の監督不行き届きです。
ワタシは悪くないです 」
マオ
「 花壇に植えてる時点でアウトだからな!
実験室で育てろ! 」
セロフィート
「 太陽の下で育てたいです 」
マオ
「 ハイツの中で1番の変わり者は間違いなくセロだろうな! 」
セロフィート
「 マオ──、酷いです。
ワタシ程、マトモな住人は居ません 」
マオ
「 “ マトモ ” って言葉の意味を調べ直せよ!
セロから1番遠い言葉なんだからな! 」
セロフィート
「 マオ…… 」
全くもう!
セロは油断も隙もないからな。
セノコンとマオキノには、セロが毒草や毒花の類いを植えたら直ぐに引き抜いて始末するように頼んどかないとだ。
セノコンとマオキノは創造主のセロに絶対服従だから、無理かも知れないけど……。
花屋の店内を見て回ったけど、野菜の苗や果物の苗は置かれてなかった。
残念だ。
その代わり、珍しい食用薬草の苗を買えた。
花屋の店員さんから特に強くお薦めされたのが、ワイルドストロベリーって名前の植物だった。
“ ワイルドストロベリー ” なんて如何にも美味しそうな名前なのに、その実は不味くてとても食べられたもんじゃないらしい。
抑食べる目的で育てる訳じゃないらしいんだけど……。
何で食べれもしない実を付ける苗に “ ストロベリー ” なんて美味しそうな名前を付けだんだろうな??
ストロベリーの意味ぃ~~~~~~。
花屋の店員さんから「 食べれませんよ 」って言われたから、ワイルドストロベリーの苗を買うのは止めたんだ。
どうせ苦労して育てるなら、美味しくて食べられる苺の苗を買った方が、育て甲斐もあるってもんだろ?
オレ、間違ってるかな??
いや──、間違ってない!!
オレは正しいよ!!
ワイルドストロベリーに「 意義あり 」だ!!
名付け親は一体何を考えて、食べれもしない実に美味しい “ ストロベリー ” なんて付けだんだろうな??
大事な事だから、何度だって言っちゃうんだからな!!
セロフィート
「 マオ、勿体無い事をしましたね 」
マオ
「 何がだよ? 」
セロフィート
「 ワイルドストロベリーです。
品種改良や遺伝子操作をすれば美味しい実に作り替えられたかも知れません 」
マオ
「 だったらセロか買えば良かっただろ?
苗は沢山あったんだからさ! 」
セロフィート
「 ふふふ。
そうでしたね 」
マオ
「 野菜や果物の苗は、どうするんだ?
何処で買うんだ? 」
セロフィート
「 そうですね…。
植物も生き物に入りますから〈 テフ 〉で構成しても育ちません。
〈 器
マオ
「 うん。
先に畑と花壇が出来上がってないと、買った苗も植えられないもんな 」
そんなこんなでセロとオレは花屋を出て最寄り駅内を歩いていると──、何
マオ
「 ──何
悲鳴?? 」
セロフィート
「 “ 犯罪都市 ” と呼ばれる町ですし、事件でも起きたのでしょう。
一
事件や事故に関わらない最善の策は知らん顔をして無視する事です。
野次馬の一員とならないように気を付けてください 」
マオ
「 そ、そうだな?
気になるからって、何
セロフィート
「 このまま振り返らず最寄り駅を出ます 」
マオ
「 お、おぅ…… 」
セロに手を引かれて最寄り駅の出口へ向かって歩く。
セロの言う事は最
知らん顔して、無視して関わらなければ、事件や事故に巻き込まれる事なく平穏に暮らせるんだろう。
薄情かも知れないけれど、真理だよな。
だけど…………何
セロは興味無いみたいだけど、オレはセロみたいに興味無いフリは出来ないんだよな…。
──*──*──*── 道路
最寄り駅から出て離れるとパトカーがサイレンを鳴らして通
パトカー大活躍だな。
米●町の警察は毎日、大変だと思う。
一体何
何
諸悪の根源っていうかさ──。
マオ
「 セロ、何
何
〈 皇
セロフィート
「 島国には〈 皇
〈 皇
マオ
「 そうなんだ?
怪物
セロフィート
「 怪物
マオ
「 えっ??
化け物
セロフィート
「 ≪ 大陸 ≫に存在する化け物
島国に出現する化け物
マオ
「 そうなのか?
オレには怪異と霊
セロフィート
「 知らなくても何
祓い屋や退治屋ですらないマオが、知る必要は無いです 」
マオ
「 祓い屋?
退治屋??
何
セロフィート
「 祓い屋には陰陽師,祓
≪ 大陸 ≫で例えるなら、神官やプリーストが当てはまります 」
マオ
「 へぇ~~、そうなんだ。
じゃあ、退治屋は? 」
セロフィート
「 退治屋には陰陽師,退魔師が居
≪ 大陸 ≫で例えるなら、冒険者や傭兵が当てはまります 」
マオ
「 へぇ、そうなんだ… 」
セロフィート
「 事件も事故も主
その中には稀に人間ではない怪異や霊
一般の人間には区別が付けられません。
“ 人災 ” ではなくても全て人災として捜査され、処理されます 」
マオ
「 そうなんだ?
セロ、怪異と霊
オレ、やっぱり知りたいよ 」
セロフィート
「 マオは知りたがりさん~~♪ 」
マオ
「 歌わなくていいからな! 」
セロフィート
「 はいはい。
ハイツへ帰りましょう。
スイーツを食べながら聞いてください 」
マオ
「 うん!
有
オレはセロと一緒に裏野ハイツへ帰る為に歩いた。
◎ 訂正しました。
3.7302円 ─→ 37.302円