⭕ 米●町の裏野ハイツ 2
──*──*──*── 2階・室内
2階の202号室の間取りも1階の102号室の間取りと同じだ。
セロが古代魔法を発動させて、防犯魔法と防音魔法を掛ける。
外に出る為の玄関とドアは使わないのか壁に変わっている。
外からは居間兼寝室への不法侵入は出来なくなって、階段の位置が元玄関の場所へ移動した。
2階にはベッド,ソファー,テーブル,テレビ,クローゼットが置かれた。
押し入れのあった場所がクローゼットになった。
狭い台所があった場所にはテレビと一体化している棚が置かれている。
座ってテレビを見れるように向かい合わせた位置にソファーがある。
陽当たりの良い場所には、ベッドとセロ専用の椅子とテーブルが置かれた。
2階の小さな窓も大きな窓に変わっていて、外に元々あったベランダに行けるようになった。
ベランダにはオレ専用のハンモックがあって、裏庭の畑や花壇を見ながら寛げるようになっている。
セロの魔法で雨が降ろうが、雪が降ろうが、台風が来ようが、被害を受けないようになっているのか嬉しいよな!
セロフィート
「 マオ、取り敢えず改装しました。
どうです?
何処か変更したい箇所はあります? 」
マオ
「 う~~ん……。
今の所は無いかな。
暫くは、この状態で生活してみよう。
気になった時に変えれば良いし 」
セロフィート
「 分かりました。
早速、此処の住人達へ引っ越しの挨拶をしに行きましょうか 」
マオ
「 そうだな。
何か手土産が必要だよな。
何を持って行こうか? 」
セロフィート
「 柑橘風味のチーズケーキはどうです? 」
マオ
「 何それ!
美味しそうじゃん!
チーズケーキに合う紅茶のティーパックも付けようよ 」
セロフィート
「 はいはい。
早速、用意して挨拶回りしましょう 」
セロが〈 テフ 〉で構成した柑橘風味のチーズケーキと紅茶のティーパックセットが入ったお洒落な紙袋を持って、階段から1階の部屋へ下りた。
──*──*──*── 1階・室内
1階の部屋へ下りるとキノコンのセノコンとマオキノが居
セノコンはセロ専属の御世話係のキノコンで、マオキノはオレ専属の御世話係のキノコンだ。
セノコンは白い宝石の勲章を身に付けていて、マオキノは蒼
マオ
「 マオキノ,セノコン!
今日
マオキノ
「 マオ様~~、宜しくお願いしますエリ♪ 」
セノコン
「 セロ様、宜しくお願いしますエリ 」
セロフィート
「 セノコン,マオキノ──、裏庭の管理とハイツ内の監視は任せます。
住人達とも打ち解
セノコン
「 畏
マオキノ
「 お任せくださいませエリ! 」
セロフィート
「 不法侵入するような不敬な輩
喰
良
セノコン
「 有
マオキノ
「 張り切って不法侵入者を狩りますエリ♥️ 」
セノコンとマオキノは実に嬉しそうに円
メッチャ生き生きしながら可愛い容姿で物騒極まりない言葉を吐
住人達が知らない内に、裏野ハイツは完全にセノコンとマオキノの支配下に置かれる事になったわけだ。
大丈夫なのかな?
セロフィート
「 マオとワタシは住人達に引っ越しの挨拶回りをします。
ドアが開いた隙に分身体を潜入させなさい 」
セノコン
「 畏
マオキノ
「 こっそり忍ばせますエリ! 」
セロフィート
「 マオ、行きましょう 」
マオ
「 お、おぅ…… 」
──*──*──*── 裏野ハイツ
オレはセロと一緒に1階の部屋のドアから出ると、住人達への挨拶回りを始めた。
1階には101号室,103号室,104号室の住人達へ挨拶回りを済ませたら、階段を上がって2階の201号室,203号室,204号室,205号室の住人達へ挨拶回りを済ませた。
どうやら小さなキノコン達── セノコンとマオキノの分身体達 ──は無事に住人達の部屋への侵入を成功させたみたいだ。
こんな事をする必要があるのか分からないけど、セロの事だから何
住人達は “ 変わり者ばかり ” とか言われていたけど、別に普通に引っ越しの挨拶が出来ていたし、変そうな人も居
チーズケーキと紅茶のティーパックセットの効果も少なからずは有るかも知れないけどな。
マオ
「 悪さを仕出かしそうな人は居
セロフィート
「 そうですね。
善人ばかりなら良
期待はしませんけど 」
マオ
「 ははは…… 」
セロフィート
「 マオ、このまま部屋へ戻ります? 」
マオ
「 オレ、コンビニ
セロフィート
「 では、行きましょう 」
マオ
「 うん! 」
セロから「 この後
オレを尊重してくれてるのが分かる。
セロも随分と丸くなったし、優しくなったよなぁ~~。
それもこれも、オレの努力の賜物だよな?
うん、絶対にそうだ!
オレはセロが見せてくれる細やかな優しさが嬉しくて、セロの左手を握った。
セロは嫌
セロフィート
「 マオ、コンビニ
マオ
「 勿論、お菓子類とスイーツ類だな!
アイス類や飲み物も買いたい 」
セロフィート
「 ワタシは雑誌でも読んでます。
会計する時に声を掛けてください 」
マオ
「 分かった。
2つずつ買おうかなぁ~~ 」
セロフィート
「 好きなだけ買えば良
お金の心配は無用です 」
マオ
「 一体何
セロフィート
「 掻
拝借してるだけです 」
マオ
「 言葉は違うけど意味は似てるだろ~~~~ 」
セロフィート
「 この島国にも表
隠し財産,裏金,埋蔵金……お金には困りません。
家賃が1万で済みますし、幾
マオ
「 ははは……。
隠し財産や裏金が減ってるってバレたら騒ぎになるんじゃないのか? 」
セロフィート
「 世間に公表の出来ないお金です。
綺麗さっぱり丸ごと消えても事件沙汰には出来ません。
事件沙汰にしてしまえば、彼
高
裏金は直
マオ
「 へぇ、そうなんだ?
セロとオレは態
最高じゃん! 」
セロフィート
「 そういう事です。
コンビニ
欲しいです? 」
マオ
「 いや……其
畑や花壇に植える野菜
茸
セロフィート
「 茸
最寄り駅に花屋もありましたね。
寄ってから帰りましょうか? 」
マオ
「 そうだな!
コンビニ
オレはセロと一緒にコンビニ
◎ 訂正しました。
キノコ ─→ 茸