1-5 ライオネル
「いくぞ、ブリンガー隊!」
ライオネルの号令のもと、ペガサスは一斉に駆け出した。
ペガサスたちから、光の粒子が放たれ、やがて光の翼を形成した。
対して緑光のドラゴン・リンドブルムへと立ち向かう。ニードル卿を除く、五騎のうち三騎が直接ドラゴンに向かい、残りの二騎は城壁を駆け下りて姿が見えなくなった。
リンドブルムの2ステップ手前、三騎が飛び跳ね大きく空を舞った。
それぞれのライダーが、腰に帯びたアダマンタイトの剣を抜き、リンドブルムの頭上でグルグルと輪となって空を駆けた。
ドラゴンは下方から、長い首を上へと持ち上げ大きな口を広げて凄まじい咆哮を上げた。
まるで雷鳴のような響きである。
そして1000タラント(2t)の岩石をも一撃で粉砕する強力で長大なその尾を、容赦なくペガサスめがけ空で振り回した。
肉眼では追いきれない素早い攻撃である。だがペガサスたちは紙一重で見事にその攻撃をかわしていく。どんなに尾の攻撃を加えても、ペガサスたちは、すんでのところで身をかわしているのだ。
クレイトンは、自暴自棄に見えるニードルに諭すようにいった。
「ニードル卿、あれがペガサスの技、その真骨頂エアとイージスですぞ。よくご覧なさい。ペガサス最大の武器は空を駆けるエア、それに加えてその類稀なる高い防御能力イージスなのです。ペガサスは、人や他の生物の聞こえぬ音で世界を見聞きしている。そしてペガサス同士でも常に交信しあっている。この音によって、瞬時に攻撃を察知し、変幻自在の最速の移動能力でもって、如何なる攻撃をもかわすことができるのです。どんなに強力な攻撃であっても当たらぬのなら何ら問題はない。互いに瞬間瞬間で合図しあい、まるで一つの生き物のように連携して敵を撃つのです、それが…エアとイージス…といわれる技なのです!」
だがその声は全く届いてはいなかった。
ライオネルとの少しのやり取りとはいえ、ニードルには高いエリート意識があって大きく自尊心が傷つき、上空のペガサスたちも、このクレイトンにさえもいまいましく思って坂恨むようになっていた。
尾の攻撃をかわしきった後、ペガサス三騎は三方向から不規則な動きでドラゴンへと落下した。
そしてアダマンタイトの剣で、ライダーたちはドラゴンの首すじ、背、尾の付け根にと、それぞれ斬りつけた。
斬りつけた瞬間、確かに斬ったという感触がライダーたちにはあった。
ペガサスらは一旦城壁に降りたち、再度距離をとってから再び空へと舞い上がった。
ドラゴンを上空から観察したタイランが、ペガサスを通して残りのライダーに発信した。
ペガサスは交信すると、身体の特徴としてタテガミが動く性質がある。
この特徴をいかして、簡単な言葉をライダー同士でやり取りすることができる。
ーやったか?ー
ーいや、無傷だー
ーだが確かに手応えはあったー
ーもう一度エアとイージスを試そうー
ーわかったー
このときの三騎は、想像もしていないドラゴンが絶対無比の存在であることを。
三騎は、再び三方向から不規則な動きエアで落下した。おそらく、どんなにドラゴンの尾の攻撃が素早くとも、彼らをとらえることはできず、その攻撃は決して当たることはないだろう。
それがもう1つの技、絶対攻撃回避戦法イージスである。
ペガサスの察知能力と神のごとき攻撃の回避、その実行能力は完璧な防御機能といえた。
しかし、その自信こそが、ドラゴンという驚異的な存在に対して、三騎が幾度も攻撃を試すことに、ほぼ恐れを感じていない所以であろう。
その少し前のこと。
ライオネルら二騎が、ほぼ同時に左右へと分かれて城壁を駆け下り、壁面をさらに半円を描いて重力の法則を超えて疾駆していた。
白銀のペガサスと灰色のペガサスである。
二騎は、やはりほぼ同時、城壁の頭上へと舞い上がって姿を見せた。現れた場所はドラゴンの後背、竜騎士レグルスの直上であった。
ライオネルはちょうどそのとき、ドラゴンに対して一度目の攻撃を加えるタイランたちの動きを視認した。
しかし、二騎が敵する目標は竜騎士であり、取り戻さなければならない目標がまだ幼子の王子フォーマルハウトであった。ライオネルは、灰のペガサスとライダービグスと同調して、一気に落下した。ビグスが先行し、アダマンタイトの剣を抜き、レグルスへと襲いかかった。
だが、ビグスの身体がペガサスごと大きく吹き飛んだ。
一瞬の出来事であった。
ビグスは城壁へと激しく叩きつけられ、壁に身体がめり込んだ後ゆっくりと地面へと落下した。そして地面に伏した後、二度と起き上がることはなかった。
彼のペガサスだけは直撃だけは避けていたようで、微動だにしない主人の安否を気遣っていた。
後続のライオネルは、何事か起こったのかわからず混乱したが灰のペガサスの交信で理解した。
ドラゴンの尾の攻撃であったのだ。
先ほどのタイランらの当て所ない攻撃は、この一撃へ布石で、実は一撃必中のため、すでに標的としてビグスを選択していたのだ。
竜騎士の戦術なのか、ドラゴンの闘いの本能の結果なのかはわからない。ライオネルは、その巧妙さに恐ろしさに身震いした。
ライオネルは、防御のためバロメッツの伸縮自在の鞭を放った。
バロメッツは長く高速で伸びていき、レグルスの右手を見事にからめとった。バロメッツの使い手として上級である。
ライオネルはすぐさま巻き上げ、レグルスの動きを封じようとした。
その時だった。
レグルスは一瞬小さく屈み込んだ。それは、タイランら三騎がドラゴンに二度目の攻撃を加える刹那でもあった。緑光のリンドブルムの鱗の一部が逆立ち、そして周囲四方へと一斉に発射されたのだ。
いわく、ドラゴンの逆鱗である。
タイランら三騎は、ドラゴンの体表から飛散して発射されたもの、竜の逆鱗をかわすことができず、ただまともに直撃を受けた。
ほぼハリネズミの状態となり、そのままの勢いで吹き飛ばされたのだ。
ライオネルは、逆鱗をなんとかかわせたものの、横腹と右脚を大きく削り取られて城壁へと落下した。落下した反動で、サイレンスから落馬し、彼の身体は大きく城壁上へと投げ出された。
ライオネルは負傷しながらも現状を確認した。ペガサス・サイレンスは、すぐさま起き上がり主人をいたわった。サイレンスの前脚に竜の逆鱗の一つがつきささっていた。
ライオネルはそれを引き抜いた。
ペガサスは、ドラゴン亜種に位置づけられ、竜の血のその系譜を引き継いでいる。
そのため体毛を鎧のように硬質化できる能力があり、剣や矢などの攻撃を跳ね返すことができる。
逆鱗も同じ意味である。
それゆえ、サイレンスは、ドラゴンの逆鱗の攻撃を受けても傷が軽微ですんでいたのだ。
リンドブルムの竜の逆鱗は、緑色の半透明で、まるで結晶のような材質で長く細く菱形の円盤に近い形をしていた。それが、数百数千の雨霰となって一斉に発射されては、ペガサスの神のごとき回避行動イージスが、いかに優れた能力だとしても、かわす空間がなければ避け得ぬものであった。
「クレイトン様!クレイトン様!しっかりしてくださいまし!」
ベルラインが、瀕死のクレイトンを呼び続けていた。
クレイトンの身体に、竜の逆鱗が深々と刺さっていた。彼の胸をまっすぐ貫いていたのだ。
「私をかばうなんて! クレイトン様、クレイトン様!お願いです…どうか死なないでください!」
クレイトンは、それに応えるように、うっすらと優しい笑みを浮かべ、その直後魂の光がゆっくりと瞳から消えた。
その傍らでニードルが、わなわなと震えていた。
「こんな馬鹿なことがあるのかよ。この剣はアダマンタイトからできているんだぜ。それが真っ二つに折れるなんて…」
ニードルは、竜の逆鱗の攻撃が打ち放たれる前にペガサスを盾にしていた。
一見すると2人を守れ、というライオネルの命令にそった行動にも見えるが、2人を連れ、その場を離れるという選択肢は全く考えていなかったのだ。
ともすれば、老ぼれの神官をその場へと残し、美貌のベルラインだけを連れ去ろうと、この後に及んでさえも、自己保身と矮小な欲望のみを頭の中で繰り返し考えていたのだ。
だが、戦場と遠方であればこそ、竜騎士とドラゴンの不自然にも意図的な攻撃方法によって、それが、彼らの戦術の一環だとニードルは何となくだがわかってしまった。
しかし、悪意からペガサスの仲間に気づいたことを伝えることができたが発信してはおらず、ベルライン以外は死ねばいい、自分の言うとおりに動かないタキオンに際しても、そのように思っていた。
ライオネルに叱責された後、ニードルは一時はライオネルに服従する意思があったが、ペガサスとドラゴンの闘いを見て、急速に恐れをなし、逃げたい気持ちと2人を守れ、との命令の狭間で、ペガサスタキオンを盾とすること、ライオネルたちは見捨てることを思いついたのだった。
だが彼の邪念はこれだけではない。
いざ竜騎士とドラゴンが、自分の目の前に来た時には裏切る算段で、クレイトンを取り押さえて差し出すことを腹にきめていた。その証として、密かにアダマンタイトの剣を地面に置いておいて反抗の意思のないことを、事前に証明しようとしていたのだった。
だが、このニードルの矮小な邪念は仇になった。
竜の逆鱗は、確かにタキオンの身体で受け止めて盾となったがその一つがアダマンタイトの剣に直撃し、さらに跳弾となってクレイトンの胸に突き刺さる事態になっていたのだ。アダマンタイトは、この世界において最高度の群に属する金属でダイアモンドよりも硬質である。
それが、いとも簡単に真っ二つに折れてしまったのである。
ベルラインは、それと知ると静かにクレイトンの亡骸をおき、へたりこむニードルを上から睨みつけた。
「なんということを!」
ニードルは、
「私ではない。偶然だ!それにタキオンが防いでくれなければ、全員があの世にいっていた。なあ、タキオン!」
ニードルがペガサスタキオンに触ると、タキオンは崩れ倒れた。
ペガサスは、主人を守るため、竜の逆鱗の攻撃を察知しつつも微動だにせず、その身にかえて、すべてを受け止めていたのであった。
「タキオン!」
ニードルを押しのけて、ペガサスタキオンの首すじにベルラインは泣きながらすがりついた。
彼女は侍女長であり、普段から人前でなくとも涙など見せることはなかった。それが今は少女のような振る舞いであった。
「ごめんなさい、ごめんなさい…ごめんなさい。」
ペガサス・タキオンは激しく出血しながらも、優しい瞳でベルラインを見つめ返して、そして逝った。
それはクレイトンと同じ眼差しのように感じ、さらにベルラインは号泣した。
人の心に近い感性をもつペガサスは、人を愛する性質をもっている。決して元から好戦的な生き物ではない。
ニードルは
「わたしじゃない、わたしは命令に従っただけだ。わたしじゃない…」
と繰り返していた。
かなりの出血で、ライオネルは朦朧としていた。意識が無くならないようにすることだけで今は精一杯であった。
「クソッ! ドラゴンの強大な戦闘力に竜騎士の知力が加わればまさに無敵。我らブリンガーペガサス隊全騎555騎の攻撃でもかなうかどうか。一騎当千のこの相手、どうやって倒せばいいというのだ。1000年戦争の時代に、こんな奴らがウジャウジャいたとしたら、この世はたまったものではなかっただろうな。いや、今はこんな無為なことを考えている場合ではない…それにドラゴンは倒せない、と部下たちに言ったばかりではないか。何とか王子をお救いせねば。」
ライオネルがそう考えていると、目の前が急に暗くなった。
巨大な身体のレグルスが、いつの間にか彼の頭方向から接近していたのだ。サイレンスが身構え攻撃態勢をとった。
「よせ!」
ライオネルは必死に声を絞り出した。
「そうだ、その通りだペガサスよ。主人のいう通りにいたせ。」
サイレンスは警戒しつつも主人の命じた通り戦闘態勢をといた。
「ペガサスの騎士よ。お前はリングの解呪方法を知っておるか? 」
レグルスはリングを見せた。ライオネルは対応を考えて無言になった。
敵が自ら接近してきてくれたのだ。またとない好機であった。レグルスの片手にある、布くるみの中で赤子が鳴いていた。
だが一瞬の閃きがおこり、ライオネルは賭けに出ることにした。
「わからぬのか? ならば王妃を探して尋ねるまでだ。貴様は死ね!」
竜騎士レグルスが大剣を振り上げると、反射的にサイレンスの身体が硬質化し、今にもレグルスに襲いかかろうとする態勢になった。
レグルスはそのことを承知しており、それに対する対抗策をすでに準備しているようだった。
ライオネルは瞬時に察した。
「ま、まて。わたしも王家の人間だ。呪文の解き方はわかる。」
「ほう、わかるとな?」
レグルスは身を乗り出すように言った。
「だがな、わたしの方法はリングに直接触らなければできん。」
「何? 触れて直すだと?貴様何か企んでおるのではあるまいな?」
レグルスは、ライオネルの喉もとに大剣の切っ先をつきつけた。首すじから血が流れた。
「ま、待て。よく見るがいい。」
ライオネルが渾身の力でリングを指差すと、リングの極一部に輝きが生まれていた。
「おお、貴様何をした?」
ライオネルは不敵に笑い、間も無くの死に抗い声を振り絞った。
「呪文の力はわたしは弱い、何せ見ての通り神官ではないからな。触れればなお速度が速くなる。そういう意味だ。」
レグルスは迷っている様子だった。
ライオネルはさらに賭けにでた。
「そうだ、わたしには魂胆がある!お前のリングを直したら、後は何もせずこの城から去ってほしい。そしてわたしの命もな!我が身可愛さ…よくわかるだろう?竜騎士は、竜騎士の掟に誓いを立てたら、その約束は破られないと聴く、いかに!」
「そうか、まあ良かろう。死に損ないの言葉だ、嘘はあるまい。どのようにすれば良いのだ?」
ライオネルは、クレイトンに心の中で詫び、そして感謝した。ライオネルは、クレイトンの死がわかったのだ。それは竜騎士のティアリングが微細ながら輝いていたからだ。
ライオネルは、直感して、クレイトンの死が呪を解くきっかけになったのだろうと感じたのであった。
「両方、両方の腕を出せ。」
「何、両方だと?貴様何を?」
「やかましい!もうすぐわたしは死ぬかもしれん!それではお前自身が困るだろう?」
レグルスはライオネルの剣幕におされ、渋々と応じ両方の腕を出した。片手には小さなフォーマルハウトがいる。
ー殿下もう少しの辛抱です、お可哀想に、幼き身の上でさぞやお辛かったでしょう。もうしばしの辛抱です。我が身命にかけてお救いいたしますー
ライオネルが再び力をこめたが腕が上がらない。
ー何?いや、これでいい、この方がいいー
「竜騎士よ、わたしの手をそなたの腕の上に置くがいい。わたしにはもう、それすらもままならん。力が出ない。」
「わかった。」
レグルスは素直に応じた。
右腕にティアリング、左腕にはフォーマルハウトがいる。
「ティアリングに我が手を乗せ、左腕には腰にある金属の筒を、わたしに持たせて置け。」
竜騎士はその通り指示に従った。
するとティアリングは一層輝きだした。だが、これは偶然のことである。
「少し時間がかかる、ペガサスに話したい、よいか?わたしの遺言だ。」
「良かろう。」
ライオネルは、息を絞り出しサイレンスに語り始めた。
「サイレンス、お前はほんとうにわたしの友だ。お前との思い出はすべて輝いている。わたしが死んだらお前はリチャード陛下のもとに行くのだ、良いな。」
サイレンスは主人の臨終を悟り、蹄で何度も地をけった。
「よしよし、そう怒るな。お前しか頼りはないのだ。頼んだぞ、我が友よ。あの世の草原でまっている、
また一緒に遠駆けに行こう…な。」
ライオネルは、息も絶え絶えにして薄く笑った。
「ええい、まだか?まだ終わらぬのか?」
「まあ、そうせくな竜騎士よ。ところで先ほどの約束は守るのだろうな。」
竜騎士はいう。
「貴様のいうとおり、竜騎士は己が掟に誓ったことであれば守らなければならぬ。それには大きな対価が必要だがな。ロンバルト帝王ともその交わしがあってこそだ。貴様との約束は果たされるだろう。」
「そうか、当てずっぽうでいっただけだが…どうやら、わたしにはギャンブルの素質があったようだ。人生の最初に知っていればこんな苦労は無かったかもしれん。礼をいうぞ竜騎士よ。」
そう言ってライオネルは両目を閉じ、そしてかっと見開いて叫んだ。
「あとは任せるぞサイレンス!我が名はライオネル・イレーザー、はじめて竜騎士に勝利した人間だ。我が名をその身に明記せよ!頼んだぞ、わが友よーーーーーー!」
言うが早いか、ライオネルはバロメッツの形状を網にして、フォーマルハウトの布ぐるみを一瞬で包み込み、そしてサイレンスへと放った。
サイレンスはその端を噛むと、一気に加速し、そして城壁を駆け下りていった。
一瞬の出来事にレグルスの思考は止まっていたがすぐに切り替えた。
貴様!と怒りを露わにして、ライオネルの腕を掴み宙釣りにした。
ライオネルは、
「…や、約束は果たされ…よ」
と静かに微笑んで絶命した。
「何?王子もおらぬ。まさかあのペガサスが。この男に図られたわ!」
竜騎士はそういうと、ドサリと力のないライオネルの腕を放した。そしてティアリングの輝きが黄金色になっていることを確認した。
「リンドブルムよ!」
ドラゴンは大きな翼を広げて飛び上がり、レグルスのいる城壁の側ではばたき静止した。緑色の騎士は、ドラゴンの大きな首にまたがるとリンドブルムはゆっくりと翼をはためかせ上昇した。
かなり上空にきたところで、レグルスは眼下の光景を視認した。
城壁には数十人の人やペガサスが倒れていた。その中で、神官にすがり泣き崩れている女の姿があった。
その時、竜騎士はすべてがわかった。
「本当にしてやられたわ!フ、フハハハハハ…人間もやるものだライオネルか。その名覚えておこう。はじめて竜騎士に土をつけた人間としてな。せめてもの手向けだ、王城には手出しせず去ろう。」
そういいながら、王城の森が炎に包まれ、それが炎の川となって街へと流れ込むのを見ていた。
「いかにペガサスとて、あの炎の川からは抜け出せまい。赤子の命もこれまでよ。いくぞリンドブルムよ、もはや帝王との約束は果たされた。」
そういうとリンドブルムドラゴンは北へと飛翔した。