93、会議は続くよ。中断、脱線しながら何処までも(´・ω・`)
会議が始まった?
「シナロナのことはそれでいいとしてだ…娘っ子が魔王てぇのを俺たちに伝えた理由はなんだ?シナロナとの話を聞く限りじゃ、敬って欲しい訳でもこの村を自分の物にしてぇ訳でもねぇんだろ?」
「そうどすなぁ、そないなことが目的ならこん村に来はった時に言うてるでっしゃろ、今しゃべることおへんどすなぁ。」
「カノちゃんは魔王であることを隠そうとしてたと思うニャ?」
「ゴルクさんとシナ婆さんの言う通りです、敬まわれたり拝まれたい訳じゃないです。」
「残念ニャ(´・ω・`)」
「最初は私も魔王であることを隠そうとしてました…でもそれじゃあダメなんです!」
「ダメって何がかの?」
「…少し待ってください……………………。」
「ん?…ヨギリんそこっす!」
「クッ…。」
「ヨギリさん1回目です、他はどうですか?」
「おそらく…クルトがそこニャ。」
「シナロナ様にはバレますか(´・ω・`)」
「はい、クルトさんも1回です、他は…。」
「某はヨギリしか分かりませんでした(´・ω・`)」
「俺もそうだな、クルトがちょっと微妙って感じだったな。」
「これはダメですね、もうちょっと気配察知の修行を…いや?出来ないなら魔法で補えばいいんじゃ…。」
「師匠が研究者状態になったのじゃ(´・ω・`)」
「あははは、カノンちゃんのお陰でシグレさん色々と楽しそうだね♪」
「だね♪ではないのじゃ!しわ寄せは全て私に来るのじゃ(´・ω・`)」
「大丈夫っす!」
「キン何か良い考えが?」
「自分にしわ寄せは来ないっす♪」
「期待させてそれは酷いのじゃー!」
「あははは、でも2人が居るならキルトも居るはずなんだけどね?」
「そうっすね、キルはちょっと…分からないっす(´・ω・`)」
「………キルトさんは誰も分かりませんか?村長さんはどうですか?」
「いや、シグレと同じくサッパリじゃのぅ(´・ω・`)わしの直属としては嬉しいことなんじゃがの。」
花音は他の参加者にもキルトの居場所を確認するが察知出来ないようである。
「むむ…私が思ってるよりキルトさんは優秀なんですね…それでも、今はまだダメです!キルトさんはそこです。」
花音は村長の後ろを指さす。
「…ダメでしたか(´・ω・`)」
「いえ、他の人は分からなかったみたいですから、優秀ですよ♪ヨギリさんとクルトさんよりは…って1人増えてませんか?」
「それにも気付くんですか!?さすがはお師さんです。」
「「「お師さん?」」」
「お師さんが師匠と呼ばれるの嫌とのことで…お師さんと呼んでます。」
「成程…それで村長直属のヨギリがカノンさんの弟子にでもなったんですか?」
「それなんじゃがのぅ…。」
「ちょっと待ってください、その話は後でお願いします。」
「分かりました。」
「うむ…。」
「それで増えてるのはカルトさんですか?」
「はい、ヨギリがカノン殿の弟子になる為ヨギリの代わりにカルトが選ばれたのですが…。」
「本当は明日からの予定だったのですが、丁度いいと村長が…。」
「ちょ、ヨギリ!それは秘密にと…あっ(´・ω・`)」
「村長さん…。」「カンダチ!」「村長も懲りまへんね…。」
「ガハハハッ、やっぱりヨギリを外して正解だったろ♪」
「それをゴルクさんが言ったらダメです!」
「おぅ、すまねぇ(´・ω・`)」
「ははは、ゴルクもカノンさんには弱いみたいですね。」
「ギランはこの娘っ子のことを知らねぇから笑えるだ…。」
「確かによくはまだ知りませんが知らないなりに理解してますよ、道理に適っていれば特に何もな言わない方です。」
「うっ…確かにヨギリに関しちゃぁ俺が悪いんだが…(´・ω・`)」
「そうニャ、ギランの言う通りニャよ。」
(((胸のこと以外は…。)))とあの場に居たそれぞれが心の中で呟く。
「まぁいいです、カルトさんには会議の終了までに少しお話したいと伝えてください。」
「了解しました。」
「それでは3人は1回指摘されましたから、あと2回です。」
「「「分かりました(´・ω・`)」」」
「このままではダメそうですから…特にヨギリさんとクルトさんが。」
「そうです…ね(´・ω・`)」
「自信が天元突破で暴落中です(´・ω・`)」
「そこで朗報です♪」
「「朗報…ですか?」」
「もう少し話をしたら私は参加しません。そうなれば私以外の人達だけになりますから、会議に集中して気付かれないって可能性はありますよ。」
「お師さんが参加しない…頑張ります!」
「カノンさんが参加しないですか…。」
「カノン殿が参加されないのは朗報ですが…先程の感じから私に有利なのでは?」
「キルトさんにはそうなりますね…ん~…キルトさんに関しては2人が見つかったら私が手掛かりを他の人に提示するということでどうでしょう?」
「………分かりました。」
「それとそこのカルトさんは…カルトさんも3回の指摘で終了です、他の人との兼ね合いでこの指摘を1回とします。」
「な!?何で…。」
花音に居場所を指摘されカルトは驚愕する。
「それがカノンちゃんっす♪」
「キンは関係ないでしょ!」
「そうだよ、キンが何でドヤ顔するの(´・ω・`)」
「それは自分がカノンちゃんの孫弟子だからっす!」
「無事にギルルドが受け入れたのかニャ。」
「ギルルドの奴…。」
「それも初耳ですね…ナン?」
「はは…ちょっと師匠に伝える時間がなかっただけだよ。」
「そうですか…今後はなるべく伝えるように!」
「了解です(`・ω・´)ゞ」
「そういうことですから、キルトさんにお願いしましたけどついでです、カルトさん会議終了までにはお話しましょ♪」
「何か恐いんですけど……わ、分かりました(´・ω・`)」
「はい、といことで一端解散です!」
「「「「ハッ」」」」
キルトたちは会議場を離れていく。
「さて…何の話でしたかね(。´・ω・)?」
「ダメなんですってところで中断しましたよ?」
「ダメなんです?」
「カノちゃんが魔王を隠してるのがダメって話だったかニャ?」
「あ~…はい、ダメなんです…ん~っとダメなんです…。」
「だから何で娘っ子は魔王であることを隠すのを止めたんだつぅ話だな。」
「あぁ…それはですね、これから色々と試したいことがあるんですけど、魔王であることを隠したままだと動き難いと判断したんです。」
「動き難い…かニャ?」
「はい、今回の会議の議題の1つにスライム、ヴァフトンスライムでしたか?あの件もそうですけど、私が魔王だと知ってたら反応は違ったと思うんです。」
「確かに…カノン殿が魔王と知っておったらならそこまで反対することはなかったかも…知れんのぅ。」
「そ、それで…例の、例の件は…カノちゃんが魔王なら…忌避感は…。」
「すいません…それは確約出来ません(´・ω・`)、あれは一種の呪いに…呪いの中でも最上級の呪いになってるみたいです…。」
「ニャ!?」「「「…………。」」」「な!?呪い…。」
「どうしてカノンちゃんは長いこと当事者の自分達にも分からないことに気付いたっすか?」
「そこまではさすがに話せません、魔王の能力とでも思ってください。」
「残念っすけど…分かったっす。」
「その…カノちゃんでも難しいのかニャ?(´・ω・`)」
「正直にいうと難しいみたいです、やってみますけど完全に解呪するには無理な段階になってるみたいです。」
「無理な段階とはどういうことなのかの?」
「そうですね…皆さん当事者ですから、少しこの呪いについてお話しします。」
「「「…………。」」」
その場の全員は固唾を飲んで花音の話を待っている。
「先ず、大昔は皆さんのような尻尾が付いてる獣人が普通の獣人で、現在の尻尾がない獣人が忌避と差別の対象だったらしいです。
今の皆さんの状況と逆の状態ですね…産まれて直ぐに殺されない分それよりも酷い状況だったのかもしれません。
それに耐えきれなくなった尻尾無しの獣人は尻尾付の獣人に反旗を、そして勝利します……。
それだけならこの呪いは産まれてないと思います、でも尻尾無しの獣人達はいつか自分たちがまた元の、差別される立場に戻ってしますかもしれない、その恐れが長い年月をかけて呪いになって現在に至るということです。」
「そんなことが…。」
「それニャらわー達がどんニャに頑張っても…(´・ω・`)」
「心配しないでください全力でやりますから♪完全に呪いを解呪出来なくても、今よりは良くなりますよ♪」
「そ、そうだニャ…そうだニャ、今より酷くはニャらニャいニャ♪」
「娘っ子の言う通りだな♪…でも1つ聞きてぇ…娘っ子の考えでは何処までいけると思ってるんだ?」
「それなんですけど…既に試しに作って解呪50%の効力があるものは作ってるんです。」
「ニャ!?」「「「なっ!?」」」
「もうそこまで…。」
「そこまでは直ぐに作れました、問題はそこから先なんです(´・ω・`)」
「そこから先かニャ?」
「はい、50%から先が…今一番効力があるので54%です。」
「54%…ですか。」
「はい、今までの半分でもいい状況ではあるんですけど…それではダメです!100%が無理でも目指すは100%です!それなのに50%から先がなかなか…何かが足りないんです(´・ω・`)…。」
「足りない…です…か。」
「そうなんです、魔法はイメージですよね?」
「…そうどすなぁ。やから狐人は魔術をおせぇるときはイメージし易いように、先ず術を見せまっしゃろから。」
「らしいですね…魔力は問題ないと思うんです。」
「そうどすなぁ…魔力は…。」
「イメージが足りないのか、想いなのか…言葉ではちょっと言い表せないんですけど、何かが足りないって感じなんですよね(´・ω・`)
…っと、キルトさん達が動き出しましたね、そんな感じで魔王と知ってれば何が起こっても納得はできるでしょ♪」
「「「「………。」」」」
「ゴボン、そうじゃの…知ってると知らぬでは対応が全然違うからのぅ…。」
「それとちゃんと言ってませんでしたから言っておきます。私の職業については秘密でお願いします。」
その言葉を受けて代表全員が了承する。
「そうっすね♪何かトンデモナイことが起こったらカノンちゃんが容疑者っすね♪」
「だね~♪何かあればカノンちゃんか~で終わりそうだね♪」
「それはそれで嫌ですね(´・ω・`)、次の議題のスライムの件に移りましょうか。」
脱線してます(´・ω・`)
来週は忙しくなるかもしれません(´・ω・`)
その時はまたごめんなさいm(__)mを投稿します。




