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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第一章
8/183

8、魔王の凝望。いや、単なる戦闘観戦ですよ。



もぐもぐもぐ、ナビちゃんが教えてくれた木の実、見た目はレモン、味はリンゴを食べながら、花音は川に向かって歩いている。


この実、美味し~ね♪ありがとう♪ありがとねナビちゃん♡


(それは良かったです。)


うん♡これなんて名前なの?


(それはレモネの実ですね。)


見た目に近い名前なんだね~♪沢山あったから空間収納にも入れて確保したし、これで当分は大丈夫。川まであとどれぐらい?


(もう少しで見えてくると思います。)


そっか。


あっ、何度も聞こうと思って色々あって聞きそびれてたんだけど、この世界にレベ



ドーン!ガン!ドゴン!という音が聴こえて来る。



何?これ?この質問をする度に途中で邪魔が入る…これはこの質問をするなという世界の意志?




うぅぅぅ~これ何の音だろうナビちゃん?


(おそらく戦闘音だと思われます。)


戦闘音か~怖いけどちょっと見に行こうか。




音のする方へ進んで行くと、大きな黒い犬と3人の人物が戦闘をしていた。




ん?人?…いや…尻尾みたいなのがある?あっ耳もあるみたい♡

ナビちゃん、あの人達って獣人種?


(はい、狐人族と犬人族です。)


ん?狐人族と犬人族?獣人種じゃないの?


(ルナリア様達管理者は一纏めに獣人種や魔人種・ドラゴン種と話されますが、種の中でも狐人族や犬人族と色々種族があります。○○種と一纏めする方がが稀です、というか管理者以外使いません。)


へぇ~私は最初にルナさんから人類種やドラゴン種って感じで話されたから、疑問にも思わなかったけど、使わない方がいいかな?


(そうですね、ドラゴン種でもレッドドラゴンやブルードラゴン、水竜など多くの種族が存在します、多くの種族を一纏めに○○種と言うのは上位の存在になりますから、使わない方が無難です。)


はっ!了解であります!




更に近づくと戦闘音の他に言葉も聞こえるようになってきた。



『風の精霊達よ我に力を、我が前に立ち塞がりし者に風の刃を、風術鎌鼬!』



狐人の詠唱終了と共に風の刃が黒い犬を襲う



おぉぉ~なんか格好良い詠唱だ。


『我が剣に切れるもの無し、炎圏』


え!?〝切れぬ〟じゃなくて〝切れる〟もの…無いの?



犬人の剣士の剣が炎を纏い黒い犬に攻撃



『我が拳は無敵!だといいな~(ボソッ)龍波』


だといいな~って…。



武闘家らしき犬人がジャンプして黒い犬に飛び蹴りを入れる。



拳じゃない…だ…と!

あぁ~、何だろう?この懐かしさ…


あっ!小さい頃、弟が特撮ヒーロー物の真似をして意味不明な恰好良いセリフを言いながら攻撃をしてきたときの、あのツッコミを入れたくなる感じだ。


そっか~この世界は厨二でできている……の…かな?


(花音様、厨二とはなんですか?)


お?珍しいね~ナビちゃんが質問してくるなんて♪いや、初めてかな?


うむ、よろしい花音式厨二をご説明しましょうー。


厨二とは平和の象徴にして多くの物語を生み出す力です!


(と言いますと?)


厨二はね平和じゃないとできないの、物語を生み出す力って話になるんだけどね、この戦闘みたいな詠唱を使ったお話とかを沢山の人達が文章にして物語にして本にしたりして世に出すの、面白ければ多くの人が手に取り、その物語を読み、沢山の人が共通認識するの。


でも、忙しかったり、争いなんかしてたら手に取ることもないし、読む時間もない。ということで私の中では平和の象徴だと思ってます。


(花音様の居た世界では多くの研究者が日夜詠唱の研究をされ、それを分かりやすいように物語にして多くの人族に広めるということですか?)


ん~まぁ~そんな感じ?


(そうですか、それは花音様が居た世界が1番人類種が発展しているというのも理解できます。ありがとうございます。)


いやいや、いいよ。この世界に来てからナビちゃんにはかなりお世話になってるからね。


まだ2日目なのに…ね…。




しばらく観戦していたが、ついに犬人族の2人が倒れた。

死んではないようだが戦闘への復帰は厳しそうだ。




死んではないみたいだけど…この世界に来て初めて見た人だから怖いけどドラゴンの力もあるし助けに行ってみるよ。


「あとは貴様だけだ、我が家に侵入し妻を襲い、娘達まで襲おうとするとは!ゆるさん!許さんぞー!!」


黒い犬は怒りの声を目の前の狐人にぶつける。


あっ…れ?なに?セリフだけ聞いたら18禁展開?それとも猟奇的なヤツ?

獣人族の方が悪いの?



花音が助けに行くか迷ってる間に状況が動く。

黒い犬が右前足を上げ鋭い爪で狐人へ攻撃をする。



『風の精霊達よ、我が身を守る障壁を、風術防風壁』



狐人を中心にしてなんとか認識できる風の防壁が展開される。

黒い犬の攻撃は狐人の障壁をものともせずに障壁を破壊し狐人を襲う。



不味、出遅れた!



花音は焦ってまた力加減に失敗する。普通にダッシュしたつもりが、一瞬で黒い犬の横腹近くへ。



「なに!?このスピード!ストップ!ストーップ!!」



そのまま黒い犬の横腹にボフッと衝突し、1メートルほど後方へ弾き飛ばされる。



「なんだ?な…イタイ…イタイ!痛いぞー!!」



黒い犬はあまりの痛さにその場で転げまわる。

黒い犬の攻撃で吹き飛ばされた狐人も状況が理解できずにポカーンとしていたが、犬人族の使っていた剣を拾い止めを刺すために黒い犬に近づく。


黒い犬は狐人とその手に持った剣を視界に収めて…



「妻よ娘達よすまん、我はここまでの様だ……くっ殺せ…」



狐人は剣を振りかぶる。



「お、お前がそのセリフを言んかい!!」



突然の花音の大声に狐人も黒い犬も動きが止まる。1人と1匹の視線は花音の方へと…。




やっと他の人が出てきました。

後は、このお話の中でとある説明がありますが、ふぅ~ん程度でスルーしてもらえれば幸いです。

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