72、伝達方法。詳しく知りませんでした(´・ω・`)
村長…。
「そんなことはありませんにゃ。」
「そうっすか?」
「確かにキルト兄さまに見張られてたときは、信用されてないのかと落ち込みましたにゃ(´・ω・`)」
「そうっすよね、自分ならキルか村長に直接殴りこんでるっすよ。」
「直談判じゃなくて殴り込むんだ…。」
「普通はそんな考えにはならんのじゃ、キンだからそんな考えになるのじゃ
(´・ω・`)」
「そうっすかね(。´・ω・)?」
「大体、この村に来たばかりならそんな考え自体思いつかないよ。」
「そのお陰で、キルト兄さまには色々助けてもらいましたにゃ。だから…まだちょっと馴染めてないのはにゃーの問題ですにゃ(´・ω・`)」
「そうっすか…。」
「…か、カノンはキルトに監視されてるのに気付いたとき、どう思ったのじゃ?」
「え?私ですか?そうですね…こんな恰好をしてるから仕方ないかな?と思いますし、最悪何かして来たら殴ればいいかな?…と。」
「「「………。」」」
「そうっすよね♪殴ればいいんっすよ。」
「いや、それはキンとカノンちゃんだけだから…。」
「殴るのは冗談ですけど、仕方がないと思ったのは本当ですよ?」
「カノちゃんの場合は、恰好が格好だからニャ…村のことを考えると適切ニャ対応ニャ。」
「そないどすなぁ、それが普通ん対応どすねんやけど…人数がすけない村やからしょうがへんにしいやも、情報ん伝達は早目にしいや欲しおすね。」
「それは師匠が閉じこもっておるから、情報が伝達し難いだけなのじゃ
(´・ω・`)」
「そこも考慮しいやん伝達方法を考えてもらいたいんや。」
「まぁ、カノちゃんの場合は猫人への報告が優先されたからニャ、しょうがニャいニャ。」
「そないなんでっしゃろやけど…カノンんお嬢ちゃんはええ方法知りまへんか?」
「そうですね…この前話した携帯の他には狼煙に警笛、銅鑼、伝書鳩…ぐらいですかね、思い付くのは。」
「それって伝達事項が分かるものなの?」
「あっ、伝書鳩以外は分かりませんね、しかも伝書鳩も文字が読めないと意味がないですね(´・ω・`)」
「うちが読める文字は特殊どすし、村人は文字が読めへんから意味があらしまへんね…。」
「1つ1つ説明をお願いするニャ。」
「え?」
「のろし?けいてき?どら?でんしょばと?どれも聞いたことがニャいニャよ。」
「あ~狼煙も警笛は警戒目的が主目的になるのかな?銅鑼は…なんだろう
(。´・ω・)?突撃?撤退?時間を知らせる?伝書鳩は鳥に伝えたいことを書いた物を持たせて飛ばすんですけど…どうやって目的地に誘導するんだろ(。´・ω・)?」
「伝書鳩は鳥系ん魔物を従魔に出来れば問題いでしょうやけど…従魔に出来はる人が問題どすなぁ、他んはどないやって使おんどすか?」
「先ず、狼煙は物を燃やしたら煙が上に昇るのを利用して、異変や敵が攻めて来たりしたときとかに知らせるんですけど…。」
「そら敵に場所をおせるやけではおまへんんどすか?それに夜には使えそないにあらしまへんね。」
「…敵にも味方にも教えることになりますね…どういう風に使ってたんだろ
(。´・ω・)?」
「他はどんなのっすか?」
「警笛と銅鑼は音を鳴らして知らせるんです。」
「それも敵に位置を教えることにニャるニャ。」
「まぁ…そうですね(´・ω・`)多分ですけど、知らせることで味方に準備する時間をより多く与えるのが目的なんじゃないですかね?」
「そない考えると…1度使ったら、次はややこしいどすなぁ。次もおんなじ所ちゅう訳にへーきまへんから…1度きりん使い捨てになってますね。」
「そうニャるニャね。」
「あの…。」
「何どす?」
「シグレ様もシナロナ様も何を敵に想定してるのですか?」
「「人族どす(ニャ)。」」
「そうですか…でもカノンさんは人族なんじゃ…」
「「あっ!」」
「すんまへんどした。」「ごめんニャ、カノちゃん。」
「え?別に気にしなくていいですよ。」
「いいんですか?」
「はい、この大陸の人族って、あれでしょ…腕が6本に足が6本あるんでしょ、それはもう人族じゃないですよ♪」
「ニャ!?」
「いや、いや、それはもう魔物だよ。」
「そうですよ、それは人族じゃないです!」
「そんなのが人族には居るっすか、恐いっすね。」
「怖いでしゅ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル」
「それは冗談って言ったニャ!」
「冗談です♪」
「シナ婆はんがいったんどすか?なんでそないなことをいったんどす?」
「…色々あるんだニャ(´・ω・`)」
「色々どすか。」
「色々ニャ…(´・ω・`)」
「それは冗談ですけど、気にしなくてもいいのは本当ですよ。」
「カノンんお嬢ちゃんがそないゆーならいいんどすやけど…。」
ナビちゃんは良い方法知らない?
(伝達の件ですか?)
うん。
(ないですね、あるとすれば花音様の創造錬金ぐらいになりますが…。)
今後を考えると避けたいけど…。
(それ以外となると、伝書鳩ぐらいです。)
伝書鳩は出来そうなの?
(可能性だけです、周囲に知られないという事を考えてると伝書鳩になりますが、文字を覚えることと従魔にすることが出来る者がいることの2つを解決できれば可能です。)
まぁ、従魔は委任で解決できるんだろうけど…文字はなぁ~。
(もう1つありました、話せるものを従魔にすれば良いのです。)
話せるのって知能が高いそうだから、従魔に出来ても委任出来るかな?
(………すいません、難しいかもしれません。)
そっか~、でも〝かも〟なら可能性はあるんだね♪
(可能性はありますけど…かなり低いと思います。)
可能性があるなら、それでだけで十分だよ、今困ってるのはシグレさんだけだから急ぐこともないしね。
(それならいいのですが…。)
うん、ありがとね。
「伝達方法はまた考えましょう。」
「そうだね。」
「困ってるのは師匠だけなのじゃ、急ぐことはないのじゃ。」
「そうどすなぁ。」
「それニャら解散するかニャ?」
「そん前にカノンんお嬢ちゃんのお風呂造りを見してもらいまへんと。」
「そうでしたね、見学したいって話でしたね。」
「楽しみでしゅ、す。」
全員が脱衣所から外に出る。
「ゴルク爺はまだおねむっすね…。」
「邪魔にはなりませんから、そのままでいいですよ。」
「了解っす。」
「手早くやりますか!」
花音は増設する部分の壁を創造錬金で取り外し、お風呂場の床の硬度を元に戻す。
そして地面を殴る、収納から岩と石を取り出し創造錬金を発動させ、床ともう1つお風呂を作り出す。
更に木を収納から取り出し壁を作り出す。
全員が呆気にとられてポカーンっと花音の様子を見ていた。2人を除いて…。
「凄いっすね、でも直ぐに終わって残念っす(´・ω・`)」
「しゅごいでしゅね~(●>∀<)」
「2回目ですし、基本は1つ目と同じですからね。」
「そうですか…某が聞いてた以上です…。」
「本当だね~すぐ出来ちゃったよ。」
「凄いを通り越してるのじゃ。」
「し、シナ婆はん。」
「何ニャ?」
「魔力制御が必要どすねんか?ほんに?」
「必要ニャ、あれは魔法じゃニャいニャ、詳しくは言えニャいがニャ。」
「あれが魔術ではおまへんどすか…錬金?ほんでも魔力が…。」
「シグレ…考えるだけ無駄ニャ。おそらく答えが出ニャいからニャ。」
「そうどすなぁ…あんまり深入りせん方がいいかもしれまへんね。」
「懸命ニャ判断ニャ、カノちゃんを怒らせたらと思うと((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル」
「そうどすなぁ、師匠を引っ張り出しいやもあかんでっしゃろね((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル」
「ハルサメでもおそらく…いや、確実に無理ニャね。」
「はぁ~カノンんお嬢ちゃんがカノンんお嬢ちゃんで良かったどす。」
「そうニャね…。」
「村…あれには一言いっとかいないとあきまへんね。」
「そうニャね、カノちゃんはいいって言ってたがニャ、やっぱり一言注意しニャいといけニャいニャ。」
次は武道場を造りましょう…と予告すると違う方向に行くんです…きっと
(´・ω・`)




