49、女子会、いや、女子会…になるんですかね?
村へ帰り着いた4人はマァトゥンキングの肉を全員で分ける。
「いい時間だから、ギルさんの所でご飯食べようか?」
「いいっすね。」
「賛成ですにゃ♪」
「そうですね、でも対価が…。」
「マァトゥンキングがありますにゃ。」
「ダメですよ毛皮は渡せません!」
「いや、毛皮は食事の対価にもならないよ。」
「そうなんですか?夢がこのモコモコには詰まってますよ?」
「夢?っすか…。」
「夢は兎も角、毛皮より肉の方だね。」
「それなら問題ありません♪」
「お肉より毛皮ですかにゃ…変わってますにゃ、カノンちゃんは。」
「それならこの肉をギルさんに調理してもらうっすか。」
「それはいい考えですにゃ♪」
「それいいね。」
「それでいいですよ?」
「それなら行くっすよ。」
4人はギルの所へ向かう。
時間的には夕食には問題ない時間だが、人は少ない。
「ギルさ~ん!調理お願い!」
「おぅ、ナン…とタマと嬢ちゃん、それにキンか。」
「今日マァトゥンキングの肉を手に入れたからこれで何か作って♪」
「マァトゥンキング⁉良く倒せたな。」
「何とかね、ははは…。」
「対価は肉で良いのか?」
「うん、それでお願いね。」
「あいよ、調理してくる、待ってろ。」
「あい、あい。」
4人で適当な場所に座る。
「人が少ないですね。」
「夕食は結構みんな自分で作ったりするからね。」
「そうなんですか?」
「昼は作る時間がない人が多いっすから、ここに食べに来るっす。」
「夜は時間がありますから、2~3人ぐらいが集まって作ったりしますにゃ。」
「カノンちゃんの家も出来たっすから、自分がお邪魔して食事を作るっすよ♪」
「いくらなんでもそこまでは…。」
「どうなるかは分からないけど、修行が始まったらみんなで作ったりすることになるかもね。」
「かもしれませんね。バーベキューみたいなのも考えないといけないかな?」
「バーベキューってなんですかにゃ?」
「あぁ、バーベキューっていうのはね、外で大勢の人達と料理して食べたりすることだよ。」
「にゃーたちがやってることはバーベキューと言うですかにゃ。」
「そうなんっすか。」
「そうなんだ。」
「待たせたな。対価にこれだけもらうぞ。」
「ん~うん、それでいいよ。」
「ゆっくりしていけ、夜は人が少ないから、昨日の様にはならないだろう。」
「ありがとうございます。」
4人は食事をしながら修行の事、お風呂のことなどを話す。
「重りはこの指輪みたいなやつで手首とかに付けれるタイプ…付けれるやつを考えてます。
お風呂は水魔法と火魔法かそれの代わりになる物と浄化方法を考えないといけないんですよ。」
と話しながら時間は過ぎていく。
「へぇ~なんか色々考えるんだね、私には無理だよ。」
「自分も無理っすよ、修行のこと以外半分も分からなかったっす。」
「カノンちゃんは凄いですにゃ、拝んどきますにゃ。」
「タマちゃんはそれ…気に入ってるんですか?」
「少し気に入りましたにゃ♪」
「そっか…でも拝まないでください!」
「残念ですにゃ。」
「そろそろ帰ろうか?」
「そうっすね、もう真っ暗っすね。」
「残念ですにゃ…にゃ?何か忘れてるような気がしますにゃ?」
「忘れてるんなら大したことないよ。多分…。」
「そうっすね。」
「そうですよ。」
「ん~そうなんですかにゃ?ん~、ん~…。
思い出せないですにゃ、もういいですにゃ、帰りますかにゃ。」
「そうだね、ギルさん帰りま~す。」
「また来るっす。」
「また来ますにゃ。」
「ごちそうさまでした。」
「おぅ、また来い。嬢ちゃんは明日を楽しみにしとけよ。」
「明日ですか?」
「ギランの旦那からワイバーンの調理の手伝いを頼まれたからな、あれ嬢ちゃんが村に譲ってくれたって聞いたぞ。」
「あぁ、タレに浸けた肉が美味しいって聞いてますから楽しみにしてますね♪」
「おぅ、ギランの旦那も張り切ってたからな、楽しみにしとけ。」
「早く食べたいっすね♪」
「ははは、帰ろうっか。」
「自分はカノンちゃんを送って行くっす。」
「キンは村長の指示とは関係ないんだろうけど…私たちの誰かと一緒じゃないと村を歩けないって不便だね。」
「そうですにゃ、にゃーは含まれてないですにゃ。」
「そっちですか!」
「タマは残念っすね、そのうちこの指示もなくなるっすよ。残念っすけど…。」
「キンさんもですか⁉」
「あはは、それじゃあカノンちゃん、また明日ね。」
「それでは失礼しますにゃ。」
「はい、また明日。」
ナンとタマは帰って行き、カノンとキンも家へと向かう。
「タマちゃんが忘れてることって何だったんでしょうね?」
「そうっすね、タマのことっすから…キルのことじゃないっすか?」
「キルトさんですか?何かありましたっけ?」
「カノンちゃんも忘れてるっすか…キルはカノンちゃんの家に忍び込んだから牢屋に閉じ込めったっすよ。」
「あっ!あぁ~、そうでした、忘れてました。
…そのままで大丈夫ですかね?」
「そうっすね…この時期は夜も暖かいっすから大丈夫っすよ。明日の朝は笑いに行くっす。」
「笑いに行くのはちょっと…。」
「明日の朝には村長が訪ねて来るかもしれないっすから、早目に起きた方がいいっすよ。」
「どうして村長さんが朝に私の家に来ると?」
「それは、シナ婆さんから村長に連絡が入ってると思うっすから、一晩は反省と戒めに放置っす、
それで朝に村長が解放のお願いに来るって感じっすかね?」
「そんな感じがしますね…シナ婆さんも一緒にに来そうですね。」
「それは有りそうっすね。」
「到着っすね…早かったっすね。」
「ありがとうございました。預けたボア肉はキンさんがそのままもらってください。前に言ってたお礼です。」
「お礼なんて別に要らないっすよ?」
「それじゃあ、私が何かお願いしたときの購入の対価としてそのまま持っててください。」
「ということは、また何かお願いされるという事っすね♪了解っす。」
何でそこで喜ぶんだろう?犬人の習性か何かかな?
「ありがとうございました、また明日…よろしくお願いしますね?」
「了解っす。」
キンが帰って行くその後姿を見ながら…
尻尾が…揺れてる?楽しいのかな?嬉しいのかな?まあいいっか、キンさんには助けてもらってばかりだし、御礼はしときたいから何か考えとこう。
うん、先送りじゃないですよ?
花音は家に入って、電撃が発動する寝室へ入り収納からクローゼット、仕事机、ベットと取り出しベットメイキングを始める。
「藁か~早くマァトゥンキングの毛皮を使えるようにしないと♪~♪~」
藁を敷き、その上に厚手の布を掛け、掛布団の代わりは葉っぱ…ではなく普通の布。
「さすがに枕は藁じゃね~毛皮が使えるようになったら枕も作らなきゃ♪」
「よし!完成♪どれどれ寝心地はっと…やっぱり藁だと違和感?普通のベットとは全然違う…。仕方ない今日は我慢。」
これでゆっくり出来る、ナビちゃんや。
(なんですか?花音様。)
フフフッ、この部屋は邪魔も入らないから聞きたいことが沢山あるんですけど。
(どこかの悪漢みたいですよ?)
悪漢って、男じゃないやい!ちゃんと胸が…クッ…。
(それでどのようなことが聞かれたいのですか?)
いつも邪魔が入る質問もしたいんだけど…先ずは私、大丈夫かな?
(大丈夫かな?と言われましても。)
え~っとね、黄龍の指輪とか作ったじゃないですか。
(そうですね。)
ナビちゃんが黙ってしまうほどの物ですよ…ルナさんとかに怒られないかな?
(それは今のところ大丈夫です。ただ、花音様が他の者にも同様の物を与えられ、人族を絶滅しようとすれば、ルナリア様もしくは管理者の上位が動くかもしれません。)
そっか、まだ大丈夫な範囲なんだ…よかった…。
(なぜその様な事を初めに聞かれたのですか?)
え?いや、シナ婆さんとか木刀の件とか周りの反応が凄かったから不味いかな?と思ってね。
(成程。正直、創造錬金がこれほどとはルナリア様も考えてなかったと推測されます。)
だよね~私がお願いしたときに、そんなに凄い能力じゃないって言ってたもんね。
何でそんなこと言ってたんだろう?
(それには理由がいくつかあります。)
ナビちゃんの説明会はこれから始まる…。
何とか少しだけ説明…にまだ入ってない(´・ω・`)
次、次こそは…。
ということで、30日中にもう1話投稿するかもです。




