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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第二章
48/183

48、 寝床。いや、まだお布団も作ってませんよ(´・ω・`)





「戻ったっすよ、キャベル貰ってきたっす。それとキャベルの種とか色々ついでにもらって来たっす。」


「あっ♪ありがとうございます。」


「ナンたちはどうしたっすか?」


「ナンさんとタマちゃんには石と岩を集めに行ってもらってます。」


「そうなんっすね、次は何したらいいっすか?」


「今日はもう時間がないですし、布団…寝るとこってどうしたらいいんですかね?」


「寝床っすか?普通はカノンちゃんがシナ婆さんの家で寝てた感じっすよ。」


「あれですか…。今はそれでいいっか、その寝床はどうやって用意したらいいですか?」


「昨日案内したシグレさんの家の近くにあった雑貨屋で購入っすね。」


「あそこですか…あの下着の…。」


「そうっすよ、今から行くっすか?」


「そうですね…行きますか。スダレさんはどうしますか?」


「私も一緒に行くのじゃ、悪いが今日はそのまま家に帰るのじゃ。」


「分かりました、行きましょう。」



3人は雑貨屋へ向かうこととなった。



「到着っすね、そう言えばナンたちはどっちの方角に向かったっすか?」


「ナンたちは川の方に向かったのじゃ。」


「そうなんっすね、石と岩だったらあの辺りに行ったっすかね?分かったっす。」


「あれ?カノンん嬢ちゃんはここへなんしに来やはったん?」


「シグレさんこそどうしてここに?」


「なんでって、家ん近くやし、欲しいモンがあるからに決まってるでしょ。」


「そうですよね、私は寝床セットを購入に。」


「せっと?せっととは何どすか?」


「寝床に使う物一式が欲しいんです。」


「そんならうちがこしらえしまひょ、スダレ、カノンんお嬢ちゃんにええやつを持って行ってあげて。」


「分かったのじゃ師匠、ここで購入していいのじゃな?」


「構わへんよ。カノンの嬢ちゃんも遠慮しいひんでいいから、ええんを頼みよし。」


「いいんですか?」


「別にええよ、例ん件…と、うちんとこに遊びに来はることかいな?」


「分かりましたありがとうございます。必ず近いうちにお邪魔します。」


「そないに気を使わへんでええよ、ほなあ、買うモンもこうたしうちは家にかえるんや。」


「ありがとうございました。」



シグレは家に帰って行く。



「師匠がああ言ったのじゃ、良い物を頼むとするのじゃ。」


「どんなのがいいんですか?」


「基本藁を下に敷き詰めてその上に布を被せるのじゃが、布が薄いとチクチクして眠れないのじゃ。」


「そうっすよ、だから厚手の布を用意するっす、ないときは普通の布を重ねるっす。」


「そうなんですか…綿とか羽毛はないんですか?」


「わたはというのは知らぬのじゃ、羽毛はあるにはあるが…そんなのを使ったら体が痒くなるぞ。」


「痒く…ちゃんと処理してないからですかね?羽毛もここで手に入るんですか?」


「羽毛はここではなくニャーさんの所じゃな。」


「ニャーさんの…そうなんですか、とりあえず、今日は普通の寝床にします。」


羽毛はニャーさんのところか…スズたちの羽かな?それはそれでちょっと遠慮したいかも…。

羊みたいな魔物か動物がいるといいんだけど…保留だね。



花音が考え事をしている間にキンとスダレで寝床セットが購入される。



「カノン、1人分で良いのか?」


「どういう意味ですか?」


「さっき作ってた中に同じものが3つは有ったと思うのじゃが?」


「そういうことですか、1人分でいいですよ。他のは誰かが泊まったりするときの為に、一応作りましたけど、今はいいです。泊まる人もいないと思いますから。」


「自分が泊まるっすよ。」


「…そう言うかと思いましたけど、まだダメです。何も用意が出来てませんから。」


「そうっすか…残念っす。」


「何なら私の家に泊まるか?」


「全力で遠慮するっす!シグレさんの家は嫌っす。」


「そんなに嫌なんですか?」


「そうっすね…寝る間もなく次の日になるっす。」


「どういう意味ですか?」


「師匠が研究につき合わせるのじゃ…寝る間もなく。」


「そんなにですか⁉」


「カノンも家に来るときは覚悟するのじゃ。」


「…わ、分かりたくないですけど、分かりました。」


「それでは、私も帰るのじゃ。2人はどうするのじゃ?」


「自分はカノンちゃんと一緒に行動するだけっす。」


「私はナンさんとタマちゃんの所に行ってみます。」


「そうか、また明日なのじゃ。」



スダレ達が選んだ寝床セットを空間に収納してからスダレと別れる。



「キンさんはナンさんの居場所の見当が付いてたみたいですけど、何処か分かるんですか?」


「多分って場所は分かるっすよ、案内するっす。」


「お願いします。」


「こっちっすよ。」



キンに案内され川の近くにやって来る。



「様子がおかしいっすね…カノンちゃん注意して進むっすよ。」


「分かりました。」



花音はマップである程度の状況は…理解出来てないが、2人以外にもう1人何かが居ることは分かっていた。



「これは戦闘音っすか?戦闘音にしては変っすね…。」


「キンさん、キンさん、あれって魔物ですか?動物ですか?」


「どれっすか?」


「あのナンさんたちが戦ってるやつです。」


「ん~?あれっすか⁉あれは魔物っす!しかも マァトゥンキングっすね…ナンたちじゃキツイ相手っす!」


「そうなんですか?」


「あの毛で打撃、斬撃が全然効かないっす、スダレが居たら炎で燃やせるんっすけど…。」


「燃やすなんてとんでもない!私が倒しても問題無いですか?横取りになったりとかしませんか?」


「大丈夫っすよ、最悪肉を分ければ問題ないっす。」


「あれ?毛皮は分けなくていいんですか?」


「毛皮は分けないっすね、良く燃えるっすから火を熾すときに使うぐらいっす。」


「勿体ない…私が毛皮はいただきます。行ってきます!」



花音は収納から木刀を取り出しマァトゥンキングの近くへと一瞬で移動する。



「えっ⁉カノン」

「にゃ⁉」



花音は驚いてる2人を気にせずにマァトゥンキングの首辺りに木刀を上段から振り下ろし、マァトゥンキングの首を落とす。



私、首ばかり落としてるね、でもその方が肉とか素材とか獲れそうなんだよね…。

首狩り花音とか2つ名が付いたりしてね…嫌、嫌です、そんな2つ名。



「ちゃん…。」

「………。」


「…あ、ありがとう、助かったよカノンちゃん。」


「凄いですにゃ…拝んどきますにゃ。」


「いや、良いですよ…いや、いや、タマちゃんに言った訳じゃないから!拝まないで!」


「残念ですにゃ。」

「残念っす。」


「はは、でも本当に助かったよ、攻撃が全然効かないから、タマだけでも逃がしてスダレでも呼んできてもらおうかと考えてたところだったんだよ。」


「ナンさん、タマちゃん毛皮は私が貰いますよ。」


「え?私は構わないけど…え?毛皮?」


「にゃーもかまわないですけど…毛皮?お肉は要らないのですかにゃ?」


「肉は要りま…みんなで分けましょう。」


「自分は何もしてないっすから分けて貰うのは申し訳ないっす。」


「それはにゃーもですにゃ、ナンお姉さまに庇われてただけですにゃ。」


「それなら解体してくれればいいよ。」

「そうですね、それでお願いします。」

「それでいいんっすか?了解っす。」

「分かりましたにゃ。」



2人は解体を始める。



「カノンちゃんありがとね、助かったよ。」


「お礼はいいですよ、私が頼んだことでナンさんやタマちゃんに怪我がなくてよかったです…それに丁度羊の毛皮も手に入りましたし。」


「カノンちゃんの頼みでも、あれは私たちの失敗だからね、もう少し注意しとかないといけなかったんだよ。それにしても…毛皮?毛皮を何に使うの?」


「毛皮でお布団を作るんです!」


「お布団?あんなの使ったら全身痒くなっちゃうよ。」


「らしいですね、でも!色々試してみます。快適な睡眠の為に!」


「そ、そうなんだ…カノンちゃんは色々変わってるね。」


「変わってますかね?私は普通だと思うんですけど。」


「いや、いや、変わってるよ、普通毛皮でお布団を作ろうって思わないもん。」


「そうですかね?モコモコしてて気持ちよさそうですけど?」


「まあ、そう見えるんだけどね~そのあとが大変だから誰もしないんだけど…。」


「その辺は色々やってみますよ、洗ってみたり、煮沸消毒とか色々と。」


「へぇ~、上手く出来たら教えてね。」


「はい、それとナンさん。」

「なに?」


「マァトゥンキング、キングってことは普通のマァトゥンもいるんですよね?」


「うん、いるよ。」


「この近くにいるんですか?沢山いますか?」


「10頭ぐらいの群れで居るよ?キングの方が珍しいんだよ。だから私も注意してなかったのが失敗だったんだ…。」



「解体終わったっすよ。」


「りょうか~い。」

「分かりました。」


「この魔石はどうするっすか?」


「透明ですね。」


「無属性っすから使い物にならないっすよ。どうするっすか?」


「無属性は透明なんですね…私が貰ってもいいですか?」


「いいよ。」

「いいですにゃ。」


「それじゃあ、私が貰いますね。」


「マァトゥンキングの所為であまり集められなかったけど、石も回収してもらおうかな。」


「そうですね、回収して帰りましょう。」


「あそこに集めてるから。」


「って結構な量ですよ、あまりって量じゃないです。ありがとうございます。」


「そうなの?よかったねタマ。」


「お役に立てましたかにゃ?それならよかったですにゃ♪」


「うん、十分だよありがとね。」



花音は解体されたマァトゥンキングと石、岩を収納して村へ帰る。




あ~無理かも(´・ω・`)

それでもギリギリまで…。

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