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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第二章
45/183

45、伏魔殿。いや、そんな物騒なの建てませんよ!



シナ婆さんが切り倒した木を花音はせっせと空間収納に回収していく。


「はぁ、はぁ、これぐらいでいいかニャ?流石にこれ以上は魔力がもたニャいニャ。」


「大丈夫ですか?」


「だ、大丈夫ニャ。」


「ありがとうございました。これだけのスペー…広さがあれば家と小屋は建てられます。」


「そうかニャ…結構な広さだがニャ、家と小屋だけニャのかニャ。」


「いや、とりあえずですよ。これだけ広ければ家と小屋だけな訳ないじゃないですか。」


「そ、そうだニャ…でもカノちゃんのことニャ、ニャにが起こるか分からニャいニャ。」


「酷いですね…そう言えば、シナ婆さんの詠唱はシグレさんやスダレさんとは違うんですね。」


「そうニャ、狐人のようニャ、ちゃんとした詠唱じゃニャくても、小さい頃から魔法が使えたニャ…不思議だニャ?」


「そうなんですか、不思議ですね…家を建ててしまいましょう。」



花音は空間収納から回収した木を取り出し創造錬金を発動させる。



え~っと家、家…これだけ広かったらお城もいけそうだね♪



「カノちゃん、カノちゃん!」


「ん?どうしました?」


「こ、これが家かニャ?…これは人族の都で見た王城より立派に見えるんだが…ニャ。」


「え?…。」



花音の目の前には木造だが立派な洋風のお城…の城門があった。



「あっ、やっちゃった…。」

「やっちゃったのかニャ…。」


「いいです、ついでに能力の検証です。」



ナビちゃん、ここからの再錬成できるかな?


(花音様なら可能です、前にも言いましたが普通は倍の魔力が必要なので無理ですが、花音様は指輪の効力で魔力が減りませんから。)


そういえばニグルさんの所でそんな説明を聞いたね…。



よし!そうと分かれば、もう一度建て直し…なんだけど、屋根裏って何のためにあるんだろ?通気性のため?誰かが潜むため?忍者とか暗殺者とか…。


…うん、分かんにゃい!ならとりあえず屋根裏も作っとこう。

あるってことは必要なんでしょう…たぶん!


玄関にリビング、お手洗いに寝室、キッチン、ちょっとした押し入れに…お客さんの部屋はいるかな?とりあえず2部屋とお風呂は他の場所に…家からも行けるようにしとこう。


あとは?なにかあるかな~♪



花音は自分の家を思い出しながらイメージしていく。



…書斎?必要ないね。これぐらいかな?

あとは壊れないように、劣化しないように、防犯は…とりあえず天井裏と寝室に侵入者とかあったら電撃で動けなくなる程度で付与してっと………。




なんてことでしょう~。ごめんなさい。普通に木造の家が出来ました。



「はぁ…疲れました、どうですか?私の家は。」


「………。」


「あれ?シナ婆さん?どうしました、どこか変ですか?」


「カノちゃん…普通はニャ、1度錬金をしたらその後に再錬金は出来ニャいニャ。」


「あぁ、そのことですか、再錬金は出来ますよ。最初の錬金の倍の魔力が必要らしいですけど…。」


「そうニャのかニャ⁉しかし倍の魔力が必要とはニャ…。」


「私も再錬金なんてこの指輪がなかったら出来ませんよ。」


「指輪…そうだったニャ!凄いニャ、カノちゃんはもう神を自称していいニャ。」


「しませんよ!」


「そうニャのかニャ…残念ニャ。」


「どうして残念がるんですか!」


「と、とりあえず、中を確認するニャ。」


「………。まあいいです、家の中確認しましょうか。」



「カノちゃん、これはニャにかニャ?」


「これですか?ドアノブです、これを引っ張ると扉の留め具が解除されて扉が開けらるようになるんですよ。内側からなら押したらいいんです。」


「は…ぁ…凄い仕掛けだニャ。」


「人族の都にも昔行ったことがあるがニャ、こんな仕掛けはニャかったニャ。」


「どんな扉だったんですか?」


「扉が2枚あってニャ、そのまま押した方向に動いて開くだけニャ。」


あ~、西部劇とかで見る扉かな?横開きの扉じゃないのか。


「そうなんですね、他に何かありましたか?」


「わーも少し立ち寄っただけニャ、カノちゃんは忘れてるかもしれニャいが、わーたち忌み子は忌避されるニャ、村や街には長居できニャいニャ。」


「あっ…そうでした…忘れてました…。」


「カノちゃんが変ニャのニャ。それでこの動物はニャんニャのかニャ?」


「これはドアノッカーです。この輪っかで扉をコンコンって叩いて来ましたよ~、居ますか~って中の人に知らせるんです。」


「ほぅ…やってみるニャ。

わーでも届く位置にあるのがいいニャ♪」


「本当はもっと上だったと思うんですけど、それじゃあ、猫人族の人たちが使えないかな?と思って低い位置にしてみたんですけど…問題ないみたいですね。」


「問題ないニャ♪」



シナ婆さんは何が気に入ったのかコンコン叩き続けている。



「あの…シナ婆さん、そろそろ中を確認してもいいですか?」


「す、すまニャいニャ、ニャんか楽しくニャってしまったニャ。」


「いえ、こちらこそなんか、すいません。」



花音は楽しく遊んでるのを邪魔したような気がして、とりあえず謝ってしまう。



花音たちは玄関の扉を開けて、家の中を確認していく。



「家具とかないですけど、こんな感じですかね?」


「広いニャ~、長老やわーたちの家より立派だニャ。」



リビングにキッチン、寝室…



「ギャッ…。」


「どうかしたかニャ!」


「ビリッと来ました、ビリッっと…。」

「ビリッっとかニャ?」


「ダ、ダメです!触らないでください!」


「ダメニャのかニャ?」


「ダメです!たぶん防犯用に付与した電撃なんで…シナ婆さんが触ったら気を失ってしまいます。」


「ニャ⁉ニャんでそんニャのを付与してるニャ!」


「ぼ、防犯ですよ、一応この部屋は寝室ですから、寝てるときに侵入者が来たら怖いじゃないですか…これでも女の子ですよ!乙女なんです!」


「そう…かニャ。でもニャぜ防犯の電撃がカノちゃんに発動するのかニャ?」


「ははは…ごめんなさい。防犯の為に付けたんですけど…侵入者としか設定してなかったんで、誰にでも発動するみたいです…。」


「うっかりだニャ…。」

「すいません。」



「これどうするのかニャ?」


「あとで再設定してみますよ…無理だったら諦めます。」


「…どっちを諦めるのか気にニャるところニャ。」


「え?どっち…ですか?」


「防犯を諦めるのか、そのままビリッってするのを諦めるのかをニャ。」


「なるほど…どっちがいいんでしょうね?まあ、設定できなかった時ですから、あとで考えますよ。」


「そうかニャ…カノちゃん、この扉は何ニャ?」


「そこはですね、外にお風呂を作ろうと思ってるんで、家からお風呂に行ける通路の為に一応、扉を作ってます。」


「お風呂かニャ♪わーも旅の途中で温泉というものに入ったニャ、暖かくて気持ちよかったニャ♡」


「温泉があるんですね♪」


「あるけどニャ…死ぬかと思ったニャ…ガクガクブルブル。」


「え⁉温泉って死ぬんですか⁉」


「そうニャ、火山の近くにある温泉でニャ、その辺りの魔物も入りに来てたニャ…レッサードラゴンとか…ニャ。」


「ドラゴンも温泉に入るんですね~ってシナ婆さんよく無事でしたね。」


「羞恥心もニャいニャ、レッサードラゴンが近づいて来てるのを確認次第、全力で逃げたニャ。」


「…お風呂が完成したら入浴しに来てくださいね。」


「楽しみにしてるニャ♪」


「あとはスズたちの小屋を作ったら、とりあえずニャーさんの所に行かなきゃ。」



と言って外にでて、収納から木と鉄鉱石を取り出し、創造錬金で小屋を作る。


見た目は小学校などにある飼育小屋だが金網などはまだ素材がないから作れないと考えているので、金網の代わりに鉄格子がはめ込まれている…飼育小屋という簡易の牢屋が完成した。



「ニャんニャ…ニャぜ鉄格子を使ったニャ?」


「ニャーさんの小屋は木で柵をしてたんで、鉄の方がいいかな?と思ったんですけど…ダメですかね?」


「ダメとは言わニャいがニャ…この中でスズたちが生活するニャよね?まるで牢屋のようニャ。」


「そう言われると、そう見えてきますね…木で作り直そうかな?」


「スズたちに聞いてからでどうかニャ?」


「スズの感じだと、私がこれを見せたら無条件で受け入れそうなんで…作り直します。」


「わーたちにはスズの言葉は分からニャいニャ、そんな感じニャのかニャ?」


「そんな感じですよ、命の恩人って立場にですから…最初は女神様って呼ばれたぐらいですから。」


「納得ニャ、カノちゃんは神様じゃニャく女神様にニャるかニャ?」


「神も女神にもなりません!」


「そうかニャ…。」



花音は再度小屋を造り直す、今度は木だけで鉄格子があったところには下の方は園芸コーナーで売られているようなちょっと豪華な柵を、そこから上は侵入防止の簡単な柵が取り付けられている。



「これでいいかな?スズを迎えに行ってきます。」


「ニャら、わーも一緒に行くニャ、ニャーに久しぶりに会っとくニャ。」



2人はスズを迎えにニャーの所へと向かう。




すいません、すいませんm(__)m

予定は未定(´・ω・`)余裕でいけると思ってたんですけど…

あと2日か…ちょっと無理かも(´・ω・`)まだお話が増えてます。

よし!やれるとこまで、行けるところまで

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