4、新たなる旅路へ。はい、異世界へ出発です。
しかしこれはいいのか?ちょっとサービスが良すぎる感じがする…。
逆に異世界に行くのがさらに不安になっていく…。
「では~最後にナビゲーションシステムも付けちゃいましょ~♪」
「ナビゲーションシステム?」
「はい、私の世界の風俗や~、地理・伝説・伝承とか~質問をすれば答えてくれますよ~あとは何と!鑑定もしてくれますよ~。」
鑑定!鑑定といえば異世界物語のチートの1つワクワクです。
ルナリアは虚空に向かって何かを操作しているような動作をする。
「は~い、いいですよ~声に出さなくてもいいので~頭の中で何か質問してみて下さい~。」
ではでは、
Q,ルナさんのスリーサイズは?
A,禁則事項です。
「はぃ?ルナさん禁則事項って回答されたんですけど…。」
「何を質問したのですか~?」
おぅ、ルナさんの笑顔が怖い…。
「禁則事項と回答される場合は~管理者に関することと~管理者より上の存在が関与してる場合ですね~。」
ルナさんが笑顔で近づいて来た、こわい、怖い、恐いです!ガクガクブルブル。
「で~?何を質問したんですか~?」
ど、どっち?どちらにしよう
1、正直にスリーサイズと答える。
2、誤魔化して年齢と答える。
「あぅあぅ、る、ルナさんのす、ス、年齢を…。」
「え?年齢ですか~?世界の誕生と同じですから~1億は越えてますね~でも、永遠の24歳です~。」
ハァ~とりあえず、最悪は回避できたのかな?
「永遠の24歳?17歳ではなくて?」
「はい、17だと~お酒が飲めません!」
わぉ、普段のゆったりした口調ではなく言い切りましたよ!
ルナさん…お酒が好きなのかな?
はぁ~…なんだかんだしながらもやっと転生かぁ。
「それでは、転生開始しますね~花音ちゃん…よろしくお願いします。」
ルナさんが言葉を伸ばさずに深々と頭を下げてる。
私、頑張らなきゃ!
「はい!人の短い人生で本当に何ができるか分かりませんが、頑張ります!」
私の言葉にルナリアは頭を上げてコテンと首をかしげて…
「花音ちゃんは~魔王なので~300年ぐらい寿命がありますよ~。」
ん?へっ⁉
「ちょ、ちょっと!さん―」
こうして花音ちゃんはやっと異世界へ出発です。
異世界への出発です。
ルナさんの出番は一旦終了です、今後登場するかは不明です。