39、うっかり専用。いや、それじゃダメですよね!
(花音様、魔力が100%になりました。)
ありがとナビちゃん。
「シナ婆さん、魔力が回復したんで作業開始します。」
「分かったニャ、ちょっと待つニャ。」
シナ婆さんが花音の下へやって来る。
「注意することはニャにかあるかニャ?」
「指に嵌めてくれればいいと思うんですけど…魔力が枯渇しますから目覚めるまでにどれぐらい時間がかかるか分からないぐらいですかね?」
「分かったニャ、目覚めるまで見守るニャ。」
「寝てるのと変わりませんから、見守らなくても…。」
「状況を見ながら考えるニャ。」
「それでお願いします、無理はしないでくださいね。」
そう言って花音は創造錬金に集中する。
自重無しの全魔力を使っての創造錬金へと…。
あっ、指のサイズが変わるかもしれないから、自動調整出来るようにしたい!
とイメージし、自分専用、魔力回復特化…夢…希望…願い…など多くの思いと、イメージをしながら花音の意識は途切れていく……。
ニャんて膨大ニャ魔力ニャ…これだけの魔力を使っていったい何ができるのかニャ?
シナ婆さんは花音の様子を見守っている。
花音の意識が無くなって倒れたとき慌てて花音が作り出した物を確認する。
凄いニャ、キラキラニャ♡黄金の龍が草原を飛翔してる様に見えるニャ。
これをカノちゃんの指に嵌めればいいのニャ。
シナ婆さんは指輪を花音に言われた通りに人差し指に嵌める。
これであとはカノちゃんが目覚めるのを待つだけニャ。
とシナ婆さんが思ったところで花音が目覚める。
「ニャ⁉もう起きたニャか?」
「うにゃ…おはようございます。どれぐらい寝てましたか?」
「どれぐらいもニャいニャ!指に嵌めたらすぐ目覚めたニャ。」
「え?そうなんですか?」
花音は人差し指に嵌った指輪を見つめる。
ナビちゃん鑑定お願い。
(………。)
あれ?ナビちゃん、ナビちゃんや~い。
(すいません、あまりの異常さに言葉を失いました。)
え?そんなに異常なの?
(はい、異常です。これ、ある意味神具になってます。)
寝具?寝るの…かな?
(違います、寝る方ではなく神様の方の神具です。)
あぁ…神様の方の…え⁉神具、神具になってるの⁉
(はい、とりあえず鑑定結果を表示します。)
お願い。
品名:魔力回復特化の指輪:うっかり魔王専用
品質:SSS
効果:魔力が一瞬で回復する・サイズ自動調整
備考:異世界人であるうっかり魔王花音によって創造された指輪
魔力が消費された先から瞬時に回復するので消費されたことにならない
神具と比較しても遜色なく下手な神具より上位である
うっかり魔王専用装備である
あ~はい、分かりました、品名変更します。品名何にしようかな?黄金の龍…黄龍?龍帝黄龍の指輪?黄龍帝…落語家っぽいね…もう黄龍の指輪でいいや、黄龍の指輪花音専用に変更。
品名:黄龍の指輪:うっかり魔王専用
品質:SSS
効果:魔力が一瞬で回復する・サイズ自動調整
備考:異世界人であるうっかり魔王花音によって創造された指輪
魔力が消費された先から瞬時に回復するので消費されたことにならない
神具と比較しても遜色なく下手な神具より上位である
うっかり魔王専用装備である
あれ?専用の所が変更されないよ?
(そこは諦めてください。)
いや、諦めてって…諦められないよ!意地でも変更してやる!
品名:黄龍の指輪:うっかり専用
品質:SSS
効果:魔力が一瞬で回復する・サイズ自動調整
備考:異世界人であるうっかり魔王花音によって創造された指輪
魔力が消費された先から瞬時に回復するので消費されたことにならない
神具と比較しても遜色なく下手な神具より上位である
うっかり専用装備である
えっ?ダメじゃん。うっかりなら誰でも装備できちゃうよね?
何なのこれ!虐め?虐めなの!もう意地だ!
品名:黄龍の指輪:うっかり花音専用
品質:SSS
効果:魔力が一瞬で回復する・サイズ自動調整
備考:異世界人であるうっかり魔王花音によって創造された指輪
魔力が消費された先から瞬時に回復するので消費されたことにならない
神具と比較しても遜色なく下手な神具より上位である
うっかり花音専用装備である
クッ…もう一息。
品名:黄龍の指輪:花音専用
品質:SSS
効果:魔力が一瞬で回復する・サイズ自動調整
備考:異世界人であるうっかり魔王花音によって創造された指輪
魔力が消費された先から瞬時に回復するので消費されたことにならない
神具と比較しても遜色なく下手な神具より上位である
花音専用装備である
で、できたー!手強かった。
(すごいですね…お疲れ様でした。)
はい、疲れました…これからもこの調子だったら怒りで世界を滅ぼせそうです。
(止めてください、お願いします。)
こればかりはいくらナビちゃんのお願いでも聞けそうにないですよ。
(分かりました、次がないことを祈ります。)
そうしてください。私も次がないことを祈ります。
「はぁ~疲れた…。」
「お疲れニャ、ず~っと黙ってたニャ、何か問題があったかニャ?」
「え?あ~能力は問題なかったですよ、ただ品名がですね…変更に手間取りまして…。」
「ほう…どんニャ品名にしたのかニャ?」
「そのままですよ、黄金の龍で黄龍の指輪にしました。」
「黄龍かニャ、わーには分からニャいが、いい名前だと思うニャ。」
「ありがとうございます。」
「それで?肝心の能力はどうニャったニャ?」
「これも秘密でお願いしますね。」
「わ、分かったニャ、シナロナの名にかけて誓うニャ。」
「それじゃあ、この指輪は神具に匹敵する物になりました、能力は魔力が消費されません。」
「………。」
「あれ?シナ婆さん?お~い、もしも~し。」
「ハッ!ニャんて恐ろしいことを言うニャ、驚いて心臓が止まるかと思ったニャ。
魔力が消費されニャいニャんて…カノちゃんは神にでもニャる気かニャ?」
「神になんてなりませんよ…嫌ですよそんなの。」
「そうニャのかニャ…残念ニャ、魔力が消費されニャいニャんて恐ろしい物…よく作るニャ。」
「正確には、消費した先から回復していくんですけどね。」
「それでも凄すぎる物ニャ、これは絶対に口に出せニャいニャ、墓までお持ち帰りニャ。」
「はは、お願いします、それとこの指輪は他の人が使えないように私専用にしてありますから。」
「当然の対策ニャ、そんな恐ろしい物が他の人に使われると思うと…
…ガクブルニャ。これで手伝いは終わったニャ?」
「はい、ありがとうございました。これがあれば魔力が枯渇しない…というより枯渇のしようがありませんから。」
「そ、そうニャね…わーは休むニャ、短時間に色々あり過ぎて疲れたニャ。」
「はは…私も疲れました。もう少ししてから休みます。」
「分かったニャ、明日は気を付けるニャよ。」
そう言ってシナ婆さんは隣の部屋へ行く。
「ふふっ、ふははは、これで魔力なんて気にしないで創造錬金が使えるですよ♪」
とりあえず、杖の代わりを作らないと。
ミスリルとロードナイトを使って…っと
創造錬金で黄龍の指輪と同じデザインで…生理現象以外の回復を…花音専用で!
イメージ…情景…心象…形象…想像…妄想………。
か、完成~だけど魔力が消費されないのに疲れた…。
(魔力が消費されなくても精神力、集中力はさすがに消費されますから。)
そっかぁ…これで今日は休もう…ナビちゃん鑑定お願い
品名:回復の指輪(1074):花音専用
品質:SSS
効果:生理現象を除く全てを瞬時に回復する・サイズ自動調整
備考:異世界人であるうっかり魔王花音によって創造された指輪
生理現象を除くありとあらゆるものが瞬時に回復される
傷を負っても瞬時に回復する様は不死者の様である
神具と比較しても遜色なく下手な神具より上位である
花音専用装備である
よし!!やればできるじゃん♪うっかりじゃない♪うっふふ♡
品名は…龍の字は入れたい、ロードナイトって確かバラ輝石って言われるから…薔薇色…人生…生輝龍の指輪?これでいいかな?もうこれでいいや。
品名:生輝龍の指輪:花音専用
品質:SSS
効果:生理現象を除く全てを瞬時に回復する・サイズ自動調整
備考:異世界人であるうっかり魔王花音によって創造された指輪
生理現象を除くありとあらゆるものが瞬時に回復される
傷を負っても瞬時に回復する様は不死者の様である
神具と比較しても遜色なく下手な神具より上位である
花音専用装備である
これで良し!お休み~Zzzz…
花音は生輝龍の指輪を着けずにそのまま眠りにつく…。
(花音様…装備もせずに眠るとは、うっかりですね…情けない。)
もうナビちゃんの声は花音に届かない…。
自重無しの錬金ですね。これからどうなるのか私は不安です。
鑑定結果が何回もあるのでくどいかな?と思いますが、私としてはコピペで文字数を…。
ケフン…今後は少なくします(´・ω・`)




