3、能力を与えます。はい、こちらでお願いします。
ルナリアさんの説明を受けながら、質問や普通のお話をしてたら仲良くなりました♪
今ではルナさんと呼んでますが…話を聞きながら異世界に行くのが怖くなってきてます。
「ということで~、説明は大体終了で~す。」
「ルナさん、私向こうでやって行けるんでしょうか?」
「初めての異世界ですから~心配になるのも分かります~。」
いや、何回も異世界に行く人なんていないと思う、いないと思いたい。
「私も初めての受け入れですから~どこまでの能力を付与するべきなのか迷ってましたが~…決めました~。
私の世界に居る4人の魔王の中で~1番能力の高い奴と同程度にしようかと思ってま~す。」
「4人?1番強い魔王?…ですか。」
「はい♡ドラゴン種の魔王で~す。人類種が発展する前に亡くなられると困りますので~♪」
ド、ド、ドラゴンいるんですかー!やっぱり異世界行くの止めよっかな?でも嬉しそうなルナさんを見るとここで断ることは…出来ない…。
花音はドラゴンというインパクトにルナリアの後半の言葉を聞いてなかったことで、行くのを止めるという選択肢を選ぶことはなかった…。
「あとは、サービスで~記憶を見せてもらったときあった~、アイテムボックス?まぁ空間収納と言語の読み書きと会話のできる能力と……他にありますか?あと1つ2つぐらいならいいですよ~?」
「魔法とか能力って後から覚えられるんですか?」
「はい、種族によって特殊能力とかがあったり違いはありますが~基本、能力は後から習得できますよ~。」
ふむふむ、ということは目的を考えると、人類種の発展に繋がって後から覚えられないのがいいかな?
「錬金術とか農耕あたりで後から覚えられない能力ってありますか?」
ルナリアは額を指で叩きながら、むむむ~と唸ってから数分
「錬金術なら創造錬金かな~?農耕なら万物創造あたりですかね~?」
なんか似たような感じなんですが?
「創造錬金と万物創造ってどういった能力ですか?」
「え~っとですね~、創造錬金は素材があれば形や能力を自分が思った通りに創造できて~、万物創造は植物同士とか鉱物同士をかを掛け合わせて新たな物を創造する能力ですね~。」
なにそのチート!?欲しい!
「そ、その2つとも能力付与してもらうことはできますか?」
「できますよ~、でも花音ちゃんが思ってるほど凄い能力ではないと思うのですけど~…この能力は後から覚えられないだけで~、ほぼ無価値な能力ですよ?」
「え?」
「え?」
2人で首をかしげて見つめ合う。
「あの~、地球上の植物とか作れないんですか?」
「あぁ~、作れますね~ただ掛け合わせを見付けるのにどれだけ時間がかかるか~…それに似たようなものなら私の世界にもありますし~…。
不老不死とか身体能力強化系とかの方がまだいいですよ~?」
似たものがあるのか~といってもそれ以外不老不死なんかがあったとしても不幸になりそうだし…
え?不老不死は人類の願望?っていっても、死ねないのはゴールの見えないマラソンのようなものだし、能力強化系もらっても既にドラゴン並みの能力をもらえるわけですし…
世界を滅亡させろ!とかならともかく発展にはね~…。
ということで…
「創造錬金と万物創造の2つをお願いします。」
次で異世界へ・・・多分