24、伝説の木刀。いや、え?伝説…なんですか?
この作品を読んで下さっている方に感謝とお詫びを
この作品を読んで下さってありがとうございます。ブックマークに評価・感想も頂いてます。ありがとうございますm(__)m
次にお詫びを2つ、先ず18話で説明回まで最低5話と書きましたが、まだまだ増えそうです、すいません。
次に更新に関してですが、投稿しだして毎日1話更新していましたが、ここで限界です、23・24話が個人的に雑になってるなと感じたのとストックが尽きましたので、次の更新まで少しお時間を頂きたいと思います。
次の更新は4/8の00:00予定です。時間を頂いたからと言って文章が良くなるのか?と問われれば不明ですけど(´・ω・`)
庭へ向かうギルルド一行。
ナビちゃん、職業の進化ってどんなの?
(職業の進化先は色々とありますが、例えば剣術士が進化すると武士か侍になります、剣士なら魔剣士か聖剣士、その人の特性に合った進化をします。花音様なら魔王から大魔王か亜神になると思います。)
へぇ~でもさっきの話じゃ箸を使えないと進化できないって言ってたけど?
(正直に言いますと、箸は全然関係ないです。)
えっ⁉関係ないの⁉え?ギルルドさん土下座までしたよ?
(おそらくギルルド様に箸のことを伝えた方はギルルド様が進化しない原因を考え、島の人達と何処が違うのかを考えた結果、箸に行き着いたのだと思われます、本当は生活圏の問題です。)
ど、どうしようナビちゃん、ギルルドさん進化できなかったら、ど、どうすればいいの?
(花音様、落ち着いてください。)
落ち着けないよ。
(説明しますから、落ち着いてください。)
うん、分かった…。
(最初の説明でその人に合った進化をすると言いました、そして進化には技術は勿論ですが心・精神も必要です。)
心?精神?
(はい、ギルルド様は技術は問題ないかもしれませんが、箸が使えないという一点で心・精神に問題があり、進化できてない状態だと思われます、ですので花音様が箸の使い方を教えれば進化できる可能性は大いにあります。)
よ、よかったよ~。
(キン様の方が問題なく進化できそうですけど。)
生活圏の…。
「カノン殿、この木刀を握ってみてくれ。」
「え?あっ、はい。」
花音はうわの空でギルルドから渡された木刀を握った為に力加減に失敗してバキツバキという音がし、木刀の柄が砕ける。
「「……。」」
「ど、どうしたっすか?木刀が古くなってたっすか?」
「そ、そんなことはないと思うんですけど…そうかもしれませんね、ごめんなさいすぐ直します。」
花音は慌てて創造錬金で木刀を直す…壊れないように強度を増して。
(花音様、強度上げ過ぎです。)
え?あれ?ごめんナビちゃん鑑定してみて。
(鑑定結果を表示します。)
品名:不懐の木刀
品質:F+
効果:不懐
備考:異世界人であるうっかり魔王花音によって修復された木刀
この木刀を破壊できる者は存在しない。
あちゃ~、やっちゃったよ…壊れないだけだから問題ない。
ということにしよう…。
ここにドラゴンの攻撃を防いでも壊れず、ドラゴンを殴り倒した伝説のドラゴンキラー不懐の木刀が誕生した瞬間だった。
「凄いな、一瞬で修復とは…。」
「そうっすよ師匠!カノンちゃんは凄いんっす。」
「そうじゃな、カノン殿、あの人形に向かって木刀を振ってみてもらえんか。」
「分かりました。」
花音は片手で木刀を上段に構えて人形に向かって軽く振り下ろすと…。
ブウォンという音と共に剣撃が飛び、スパッという音がし、目の前にあった稽古用の人形、その後ろの木を真っ二つにしてしまう。
「「「………。」」」
さすがのキンもこれには言葉を失う。
「あ…ご、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。」
「い、いや、いやいや、カノン殿、問題はありません。
ただ儂はカノン殿に何を教えればよろしいのでしょうか?」
「あれ?ギルルドさん言葉遣いが…。」
「カノン殿、木刀で人形を真っ二つ、その上、後方の木まで…そんな技をもっておる方に、儂は何を教えれば良いのかと…。」
「いえ、偶々ですよ、偶々…って言っても信じてもらえませんよね…。」
「そうですな。」
「そうっすね。」
「ん~…、ん~、ん~……。」
考え中、考え中、どう説明するか考え中です。
「私は力はあります(たぶん)、でも戦闘をしたことがないんで力の使い方というか、戦闘技術?が全くないんです。
実戦で体が言う事を聞かない…体が思うように動かせないっといった感じですから、ギルルドさんに戦闘の仕方を教えてもらえればと思ってます。」
「成程…しかし、木刀でこれでは掛かり稽古もできませんな。」
「そうっすね、自分、カノンちゃんの攻撃を防いだら木刀と一緒に真っ二つになる自信があるっす。」
「バカもん!そんな自信はいらんわ!儂だって真っ二つになる自信がある。」
「師匠もっすか?奇遇っすね…ってなんか怒られ損っすよ。」
「そうですか…。」
「そうですな…型と防御、回避の修行が中心で、あとは…戦闘、攻撃に関しては実戦でということでどうじゃろうか?」
「実践ですか?」
「狩りやダンジョンで鉱石探しと戦闘じゃな。」
「ダンジョンがあるんですか?」
「あるっすよ、ちょうどここから…見えないっすね、こっちの方角に山があるっす、そこにダンジョンがあるっす。」
「ニグルのところにある鉱石は大体はそのダンジョンからじゃな。」
「忘れてったっす、ニグルのおやっさんのところに行くっす。」
「だから、おぬしは落ち着けと言っておる、まだカノン殿の返事と木刀の調整の話も終わっとらん。」
「はは、…ギルルドさんそれでお願いします。」
「分かった、木刀の方はどうじゃ?長すぎたり、短い…といことはないじゃろ、重さはどうじゃ?」
「長さはもう少し短い方がいいですね、重さはこのままでもいいです。」
「そうか。」
ギルルドは花音が持っている木刀を切って短くしようとする、不懐の木刀を…。
キーンという音と弾かれた刀。
「何故…切れん?」
ギルルドは2度、3度と木刀を切ろうとするが、切ることはできなかった。
「キン、おぬしがやってみろ。」
「了解っす、師匠腕が落ちったっすか?」
「いいからやってみろ。」
キンは剣を抜き不懐の木刀に向けて剣を振り下ろす。
ガンという音と弾き飛ばされた剣。
「危ない!」
弾き飛ばされた剣は弧を描き花音の足元に刺さる。
「ヒッ…。」
「ご、ごめんっす、大丈夫っすかカノンちゃん、まさか木刀に剣を弾き飛ばされるとは思いもしなかったっす。」
「だ、大丈夫ですっす、怖かったよ~。」
花音はその場に座り込む。
「本当にごめんっす。」
キンは花音に平謝り。
「剣を弾き飛ばされるとは、修行不足じゃな実戦で剣を手放すことは死に近づく。」
「そうっすね、自分の慢心っす。」
「うむ、精進あるのみじゃ…しかしこの木刀は何じゃ?何故ここまでに…。」
ギルルドは視線を花音へ向け、花音は視線を逸らす。
「この木刀はカノンちゃんが修復したっすよね。」
キンが花音の顔を見る、顔を逸らす花音。
2人の視線に観念した花音は…。
「はぁ~ごめんなさい、その木刀を修復したときに、また壊れないようにと強度を上げました…いや、上げ過ぎました。」
「修復は錬金の能力じゃと思っておったが、修復した上に強度を?そんなことができるのか?」
「はい、私の能力は錬金の上位になると…思います。」
「それは凄い!」
「凄いっす!」
「カノン殿、この木刀をこっちの木刀で切ってみてくれんか。」
「え?あ、はい。」
花音は木刀を受け取り、壊さないように慎重に柄を握り、最初のときと同じように片手で木刀を上段に構えて軽く振り下ろす。
ガコッという音と衝撃で普通の木刀は壊れる。
「ふむ、キン、カノン殿と掛かり稽古するときはこの木刀を使え、真っ二つになることはないじゃろう。」
「おぉぉぉ!そうっすね♪これを使ってカノンちゃんとあそ、修行するっす♪」
娯楽がない村でキンにとって修行と狩りは遊びに分類される。
「見た目が他の木刀と同じっすから、何か分かるように…ダメっすね、ナイフで文字も彫れないっすよ。」
「そうですね……その木刀に色を塗るとか、あ、キンさん紐を持ってましたよね、紐を結んだらどうですか?」
「いいっすね、色は後にしてとりあえず紐を結んでおくっす。」
キンは紐を取り出し不懐の木刀に結び付ける。
「して、長さじゃが、どれぐらいが良いか?」
「そうですね…イメージとしては私でも鞘から抜き易い長さがいいんで、これぐらいでしょうか?」
花音は大体50㎝ぐらいの長さを選び、ギルルドは普通の木刀を花音が指定した長さで切る。
「これでどうじゃ?ちょっと振って…振らんでもいいから確かめてみてくれ。」
花音は木刀を受け取り中段・上段・下段そして抜刀の構えをしてみる。
「これぐらいがいいですね。」
「そうか、なかなか様になった構えじゃな。」
「え?適当に構えただけですよ。ははは…。」
「では、この長さで作っておくから、明日にでも連絡をくれ。」
「分かりました、よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いする。」
「終わったっすか?終わったっすね、おやっさんのところに行くっす。」
「なかなか落ち着かん弟子じゃな。」
23話を読み返して文字を掘るという文章がありましたが、彫るに変更しました。
おやっさんのところに行って、トイレに行って、代表会議でナビちゃんの説明といった流れになる予定(未定)です。
今後もお付き合いお願いします。




