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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第二章
17/183

17、魔王の慟哭再び。いやー!それをタイトルにしないでー!

二章に突入です。突入しても全然変わってないような(。´・ω・)?


15話の最初の方に少し追加文章を入れました、村長の種族の追加なので話には影響はありません。

キンを先頭に花音たちは村を目指す。


「もう直ぐ見えて来るっすよ~♪」


「スダレさん、私この恰好で村に行って本当に大丈夫ですか?」


「たぶん…大丈夫なのじゃ、その為にナンを先に戻したのじゃからな。」


「見えてきたっすね…ん?入口に誰か居るっすよ。」


「ナンではないのか?」


「ナンも居るっす、でもあと2人…長老とシナ婆さんが居るっすね。」


「長老はともかくシナ婆さんまで?何の為じゃ?」


「ちょっと先に行って来るっす。」


そう言ってキンは走って村へと向かう。




「スダレさん、シナ婆さんって誰ですか?」


「ん?シナ婆さんは村にいる4種族の代表の内の1人じゃ、猫人族の代表じゃな。」


「え?猫人族の代表ってことは、やっぱり私の恰好が問題になってるんじゃないですか?」


「問題にならぬようにナンを行かせたのじゃ、それに問題があるのならナンが何か言ってくると思うのじゃが…。」




2人はそのまま村の入り口へ向かい、近くにつれ村の様子が見えてくる。

入り口にはナン、長老、シナ婆さん、先に向かったキン、そしてその後方に多くの獣人たちの姿が見えた。



「スダレさん…やっぱり帰っていいですか?かなり不安なんですけど。」


「カノンは人族じゃからな、まだ皆、警戒をしておるだけじゃろ。」


「人族は警戒されるようなことするんですか?」


「あ~そのじゃな…人族がこの森に来る場合、大体が獣人や魔物の捕獲なのじゃ、だから皆、警戒をしておるのだけなのじゃ。」


「えぇ~!私帰ります!ありがとうございました。」


「ここまで来て何処へ行くのじゃ!本当に問題があるのならカノンを気に入っておるキンがあのように普段通りのはずがないのじゃ、安心せい!」


「本当ですか?本当ですね?」


「疑り深い奴じゃの、本当じゃ安心せい。」


花音はスダレの言葉を聞いても不安で肩を落としながら入口へ向かう。

花音が入り口に到着して、村長が花音に言葉をかけようとするが…。



「おぬしが…。」


「いらっしゃーい♪花音ちゃんここが私たちの村だよ。」


「カノンちゃんどうするっすか?自分の家に来るっすか?案内するっすよ?」



更に村長は花音に言葉をかけようとするが…。



「おぬし」


「あんたがカノンちゃんかニャ?」



ニャという声に反応して花音は視線をシナ婆さんに向ける。

語尾にニャと付けても違和感がない可愛らしいお婆さんが視界に入るが、お婆さんの目は獲物を見るような鋭かったのだが、その視線を向けられている当の花音は…。



ニャ…ニャ、ニャ~、ナビちゃん♪ナビちゃん♪他の猫人族も語尾にニャを付けるのかにゃ?ニャ、ニャ、ニャ~ン♡


(花音様、落ち着いてください、猫人族は子供の時は語尾にニャを付けることが多いいですが、大人になるにしたがって、ニャを付けなくなります。)


え?そうなの?残念…残念だよ!残念であります!


(落ち着いてください。)


うぅぅ~ごめん…落ち着きます。




「で、どうニャのかニャ?」


「は、はい私が花音ですにゃ♪…あっ…。」


「……まぁいいニャ、遠目から見たら猫人族と区別がつかなかったからニャ。」



シナ婆さんは花音に近づき、肩から…耳には手が届かなかったので、肩から腕、尻尾へと触っていく。



「よくできた衣装だニャ、触った感触もそんニャに違いが無いニャ、尻尾も…もしやとも思ったニャが、素材は違うみたいだニャ、素材は…何か分からんニャ。」


「もしやって何がですか?」


「ニャ?ここまでそっくりニャのは見たことがニャいニャ、だからニャ…猫人族の皮を剥いで作ってるのかニャ?と思ったニャ。」


「いやーー!なにそれ!なんですか⁉怖い、恐いですよ~。」


花音はしゃがみ込みガクガクブルブル状態へ。



「落ち着くニャ!キンが気に入って、他の2人も問題ニャいと思って連れて来たニャ、問題ニャいとは思っても念の為ニャ、猫人族の代表としては確認しておく必要があるニャ。」



と言いながら、シナ婆さんは花音がしゃがんでいるので、触れられなかった耳を触る。



「しかし凄いニャ、この衣装はどこで手に入れたニャ?」


「えっ?……お母さんが買って来てくれました…。」



と言った花音はふと…

あぁ…このパジャマはお母さんの形見…じゃない、唯一の思い出なんだな~

と思ったのが悪かった、悲しみと後悔が溢れ出す。



「うぐ・・・う・・・うぁぁぁ~ん、おがーざーん。」


「また大泣きじゃな…。」


「ちょ、カノンちゃん⁉どうしたの?大丈夫?」

「どうしたっすか?シナ婆さんが怖かったっすか?」


「ニャ⁉にゃき、泣き止むのニャ、怖くないニャ、怖くないニャ~。」

っと、とりあえずシナ婆さんはカノンの頭を撫でてあやす。


「うぁぁぁ~ん、ごべんなざい、ごべんだじゃい、ぐす…ざぎにじんでごべんざい、うぁぁぁ~ん。」



花音の慟哭は続く。



「よ~し、よ~しニャ、我慢ニャんかしニャくていいニャ、今は全てを吐き出すニャ。」



花音が声に出す後悔はその場に居る者たちには何を言っているのか聞き取れなかった。

花音が泣き出してしばらく…。



「ぐす・・・うぐ・・・う・・・すぅ~、すぅ~Zzzz…。」


「泣き疲れたかニャ?よ~し、よ~しニャ。」



後方にいた村人たちは花音の慟哭に驚いたものの、捕獲に来る人族とは違うと思い、当の花音が寝たようなので、これ以上はここに居ても意味がないと判断して解散していく。



一方の村長は花音と話をしたかったが邪魔されて花音がこうなっては無理だと判断して


「シナ婆さん、どうじゃったかのぅ?」


「問題ないニャ、わーが…猫人族代表シナロナの名にかけて猫人族を説得するニャ。」



シナ婆さんは見極めをする為にこの場に居た、実際に花音と話し為人ひととなりを確認するために。

とはいってもシナ婆さん自身、キンが気に入って村へ誘い、他の2人も賛成したのなら問題はないと思っていたのだが、花音の恰好が問題であり、また人族という点も問題である為、シナ婆さん自ら出張るしかなかった。



「そうじゃのぅ、みんなあの姿を見たからのぅ…恰好の問題は兎も角、為人に関しては問題なかろう。」


「キンが問題ニャいというニャら、人族でも皆、問題ニャいとは思っていても、この娘の恰好が問題だったニャ…普通の恰好ニャら、わー自身が出張らニャくて済んだのニャ、しかも大泣きして…」


「さて、わしの方は日を改めることして…この娘をどうしたもんかのぅ?」


「ハイ!はーいっす、自分の家に連れて帰るっす。」


「キンの家だと、カノンちゃんが休めるか不安だね~、私の家は2人は無理だし、スダレは無理だよね?」


「そうじゃな、私は師匠と一緒じゃから無理なのじゃ。」


「ニャら、わーの家で休ませるニャ、孫たちも喜ぶ?…かもしれないニャ。」


「なら、すまんがナンとキンでこの娘をシナ婆さんの家まで運んでくれ。」


「自分1人でも大丈夫っすよ?」


「キン1人じゃとシナ婆さんの家での説明がややこしくなりそうだからのぅ…2人で頼む。」


「了解。」「仕方ないっすね~。」



キンは花音をお姫様抱っこで抱える。



「カノンちゃん靴は犬っすかね?目がクリっとして可愛いっすね。」


「犬…かな?狼かもしれないよ?」


「それにしてもカノンちゃん軽いっすね、このまま自分の家に帰ったらダメっすか?」


「ダメだよ、今は諦めなよ。」


と言いながら2人はシナ婆さんの家に向かう。




今回登場したシナ婆さんは書き出したときには影も形もなかったのですが、何故か現れました…その結果花音ちゃんが泣きました(´・ω・`)

シナ婆さんが喋る中で〝な〟をニャにしたのですが、私は読み難く感じたのですが、どうなんでしょう(。´・ω・)?


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