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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第三章
160/183

160、支柱。久しぶりに食べたいです。



花音はラクネアの下へ向かい相談をしている。



「2階席を作ろうかと思うんですけど…。」


「2階席ですです?」


「はい。2階席といっても、ただ上の方に座って観れる席を用意するだけですけどね。

ただ、想定外でしたし、今後も使うかは分からないので、ちゃんとしたものをとまでは考えてないんですよ。」


「そうなんです?」


「はい、2階に上がる階段とかまでは…ですから、ラクネアさんに上まで引っ張り上げてもらいたいのと、安全に気を配ってもらいたいと思ってるんです。」


「引っ張り上げるのは了承したです。でも、安全の方は…。」


「何か問題ですか?」


「主とエルちゃん戦いです、きっとうちは見入ると思うですです。

だから他の人の安全まで気を配れるかまでは…。」


「ああ…そうですね、そっか、そういう…。」


「少し時間をもらえれば、何名か配下を呼ぶです、どうするです?」


「ん~…私が心配なのは上の人が落ちることもなんですけど、落ちた人より、その下に居る人たちのことなんですよね…。」


「ああ、それならうちの糸で下に落ちないように縛り付けるです?」


「ん?ラクネアさんの糸で…それなら落下防止の網を…いや?…すいません、上に引っ張り上げるのと、一応気を配ってもらう方向でお願いします。」


「ん?了解ですです。」



花音が考えていたのは、2階席は今後必要になるか分からなかったので、簡単に座って観るだけの大きな角材のようなものを取り付ければ良いかな?と考えていたので落下を気にしていたのだが、

ラクネアとの話たことで、落下するスペースを無くした平らな木の板を設置すればいいのかと思い直し、村長たちの居る入口へと向かう。


ラクネアは花音の行動に興味があったし、特にここで待てとも言われてないので、花音の後ろに続いて入口の方へ向かうが、エレンシアはその場に留まる。




「すいません、もう少し時間をください。」


「それは構わんがのぅ…。」

「何するつもりだ?」


「2階席を作ろうかと…実際に壁を設置して確認をしたいと思ってるんです。」


「2階席っすか?」


「ああ、この村に2階がある建物なかったですね、上から見れる場所ってことです。」


「上から?木でも生やすの?」


「ナンのんはそういう発想になるんですね…まあ実際に見てもらった方が早いです。」



花音はその場に居る人たちを入り口側へと移動してもらってから、壁を設置し、武道場の高さの半分以上のところで区切るように床を作り出す。



「どうですか?」

「「「………。」」」


「あれ?どうしました?」


「カノちゃん…2階というのにはどうやって行くのかニャ?」


「それはラクネアさんに引っ張り上げて…。」


「主…残念ですです。それはうちにも無理ですです。」

「えっ?無理…ですか?」

「無理ですです。」


「カノンちゃん、2階というのには何処から行くの?ここからだと、ただの天井にしか見えないんだけど。」


「えっ⁉あっ!ちょ、ちょっと待ってください。」



花音は慌てて壁を撤去して、入り口側へ移動し、再度壁を設置する。



「あ~…本当だ…天井が低くなっただけですね…。」


「それと…主。」

「はい?」


「うちは支柱がないのが不安なんですです…。」

「え?」


「い、いえ、主のことです…支柱が無くても問題ないとは思うですです。

思うんです、けど…うち的にはこの支柱のない、この空間に違和感があって恐ろしく感じますです。」


「シチュー…食べたくなってきました…。」

「え?」


「あ、すいません。シチューですね、シチュー…ん?なんでシチューの話に?

え~っと、なんでシチューの話が出て来たんですか?」


「え?支柱ってこちらではないんです?住んでる大陸が違うからですです?」


「支柱はあるニャよ?カノちゃんが知らニャい可能性が高いだけニャよ。」


「そうなんですです?」


「支柱はギルの所にあったものニャよ。」


「ギルさんの…。」



花音は必死にシチューを浮かべながらギルの食堂を思い浮かべるが…。



「そんなのありましたか?スープは出て来ましたけど…。」


「ん?カノンちゃん、食べ物とは違うっすよ。」


「え?そうなんですか?」


「そうっすよ、ギルさんの所に屋根を支えるように5本の木があったっす、あれが支柱っすよ。」


「あっ!シチューじゃなくて支柱ですか!うむむ…なんか恥ずかしくなってきました。」


「まあ、カノちゃんは魔物や動物ともお話し出来るからニャ…似たようニャ言葉も知ってて勘違いすることもあるニャよ♪」


「うぅぅ…すいません。」


「ところで、そのシチューというのは美味いのかニャ?」


「ん~美味しいとは思うんですけどね…作り方まで知らないんですよ。」


「そ、そうかニャ…残念ニャ。」


「さっきの饅頭の時も喰いついてたけどナ…シナちゃんはそこまで食いしん坊だったかナ?」


「ハルちゃんはこの村から出てニャいからニャ…外には美味しいものが沢山あるニャよ。

この村では楽しみが少ないからニャ、カノちゃんの知ってる、わーの知らニャい食べ物が食べれるのは、今のわーの楽しみの1つニャ♪」


「そうか…そうかナ…。」

シナちゃんも楽しむこと出来るようになったんだナ…カノちゃんには感謝だナ。




「それで支柱がないと不安ですか?」


「不安というかです、うちには違和感を感じるというだけですです。」


「皆さんも同じですか?」


「俺たちは娘っ子のことを知ってるからな…。」

「そうですね、某たちはカノンさんのことを教えてもらって知ってますから、特に不安や違和感を感じても受け入れることは出来ますが…。」

「うちらは問題のうても、他ん村人がどないに感じるかまでは…なぁ?」



「そうですか…それなら支柱も付けときますかね、それと2階に上がれる入り口と梯子も…。」


「梯子付けるなら、うち必要ないです?」


「そうなりますね…すいません。」


「いや、ラクネア殿も観戦されるなら、2階の方が良かろう。」


「そうなんっすか?師匠はどっちで観るつもりっすか?」


「勿論2階じゃ。」


「自分も2階が良いっすね…カノンちゃんを知ってる人たちは2階を選ぶ人が多そうっすね。」


「だよね~。」


「そうなんですか?」


「下、横から見るより、少し高い所から見た方が、色々分かることもあるんですよ。」


「ああ、成程。」


「!…師匠も悪っすね♪」

「な、なんのことじゃ?」

「言っても良いんっすか?」

「むっ…。」


「ん?ああ、ギルルドは…。」

「ちょ、ギラン!」


「ギルルドさんが?」


「ラクネア殿は強いですからね、初めて会う某でも、カノンさんの従魔だとは知ってても、こうしてこの場で一緒に居るのには神経を使います。」


「そうなんですか?」


「そうなのです。失礼な言い方になるかもしれませんが…怖いのです。」


「ああ…それは普通のことですです。」

「そうなんですか?」

「主がおかしいんですです。」

「酷いですね…。」


「うちからすれば、この…。」


「申し遅れました、犬人族代表のギランと申します。」


「ギランです?…何処かで…まあ良いです。

このギランの反応が普通ですです。」


「そうなんですね…可愛いのに…。」


「うちを見て、可愛いって言えるのはエル、エレンシア様と主ぐらいですです。」


「カノンちゃんっすからね♪自分もラクネアさんは可愛いと思ってるっすよ。」

「だよね♪私も最初は怖かったけどね。」

「むぅ…私はまだダメなのじゃ。」


「スダレは今日初めて会ったんだから仕方ないよ。

私はカノンちゃんが召喚したときやスライムに捕食されてる姿とか見てるからね。」


「嫌な姿を見られてるですです…。」


「スライムに⁉」


「捕食じゃないですよ!スリーピーさんに治療してもらってたんです。」

「そっ。」


「自分たちがダンジョンに行った日のことっす。」



キンの言葉にその時、その場に居た者以外が納得したような顔をする。



「なんで皆さん納得したような…。」



ラクネアを除く全員の視線が村長の方に集中する。



「何でこう言う時だけ、わしに…こほん!その件については後でわしからカノン殿に説明しておく。」


「今じゃ…。」


「すまんが、後ほどということでお願いしたいのじゃがのぅ。」


「わ、分かりました。それで何でラクネアさんを2階にっていうことになるんですか?」


「簡単に言いますと、ラクネア殿と一緒に観戦するとカノンさんの戦いに集中できないということです。」


「そうなんですか?それは…ちょっと困りますね。こんな機会滅多にないでしょうから。」


「だから師匠はラクネアさんに2階に居てもらって、他の村人が来ないようにしたかったんっすよ。」


「虫除けですです?」


「い、いや!決してそのようなことは…。」


「分かってるですです。」


「皆さんの予想ではラクネアさんが居ても2階で観戦しそうなのは何人ぐらいだと思いますか?」


「ここに居る人ぐらいかな?」


「ナンの言う通りっすかね?あとは居ても数人ってところっす。」


「わしは下で観たいのだが…の。」


「俺達猿人族だけで言えば、可能性があんのはヨスガぐらいだな。」


「ゴルク様、ゴルドフさんとニグルさんは…。」


「ニグルはあるかもなぁ…でもゴルドフは、奴はダメだ。」


「ダメなんですか?模擬戦の時に残ってた人ですよね?」


「娘っ子も模擬戦やったから知ってるだろ?奴はヨスガほど精神が強くない。

まあ、ヨスガの方もアラクネが一緒でも耐えて観戦する可能性はある…ってぇだけの話だがな。」


「犬人族はおそらく居ませんね。」


「猫人族はキルトたち3人と、タマがどうかニャ?ってところかニャ?」


「狐人はうちとトウガとスダレぐらいどすね。」

「私もなのか⁉」


「スダレは嫌なん?キンやナンと離れて1人で下で観戦するん?」

「うっ…。」



「わてが入ってないナ!」


「そら、師匠は最初のここに居る人ん中に含まれてますからなぁ。」


「シグレ、ハルちゃんだけ仲間外れニャのは良くニャいニャよ♪」


「シナちゃんは何で笑ってるのかナ!」


「へぇへぇ、しょうがあらしませんなぁ…狐人はうちにトウガ、スダレと師匠ぐらいどす。」


「あっはは…シグレさんはハルサメさんのことを苦手だと聞いてたんですけどね…。」


「そら、苦手どすよ。うちのお子んときを知ってはるんどす…何言われはるか。」


「まあニャ、でもカノちゃんの前ではハルちゃんも自重ぐらいはするニャよ♪」


「まあ、シグレもそれを理解して、わてが本気で怒らないギリギリを攻めてるんだろうがナ…。」


「仲が良いのは良いことです♪それじゃあ…ラクネアさんは2階で観戦ということでも構いませんか?」


「うちもその方が有難いですです。了解です。」


「それなら…ラクネアさんが通れるぐらいの大きさの入口と…支柱ですね、4本ぐらいで良いかな?」



花音は上に上がる大き目の入口と梯子、支柱を等間隔に4本取り付ける。



「あとは…村の皆さんにラクネアさんとエレンシアさんの紹介をして…うん、先ずは上からの観戦が問題ないのかの確認ですね。」


「それなら自分が2階というのに行くっすよ♪」

「キンだけだと大丈夫か不安だから、私とスダレも一緒に確認するよ。」

「そう…じゃな。」


「ナンもスダレも酷いっすよ!」


「あはは、それじゃあ3人にお願いします。」


「りょうか~い。」

「了解っす。」

「分かったのじゃ。」


3人は梯子を…使わずにジャンプして2階へと行ってしまう。



ああ、異世界だった…。


梯子を設置した意味があったのか少し疑問が湧いた花音であった。



安倍総理大臣が中東に訪問したことに驚いてます。

この情勢ですから中止にするのが普通です。

素人の私が書くのもどうかとは思いますが…。

ちょっと調べたら訪問中止、それを非難するツイッター、ジャーナリストの方がいるようです。

気持ちは分かりますが、一国のトップが訪問中に何かあればどうなるでしょう?

泥沼になりそうです。

言葉が悪いですが、ハイエナが動いてめちゃめちゃになりそうです。

それに上司を危険かもしれない場所に送り…あ、送り出したい人多そうですね。

それなら…将棋で、王将を取れば勝ちです。

その王将を敵陣に送り出す行為です、本人が行くと言っても、周囲が止めます。

個人的意見ですけどね…。

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