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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第三章
158/183

158、ガラス。予想外の物でした。

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

年が変わったからといって、私自身は特に変わらないと思いまけど、

よろしくお願いします。


花音の召喚でラクネアとエレンシアが再び現れるが、エレンシアの武器は戻る前と同じままだった。


「あれ?エレンシアさん、武器はどうしたんですか?」


「ん?ああ、あれは空間収納の中です。」


「どうして…。」


「主さんは、村人にこの戦いを見せたいと仰ってましたから、あれを使うと私の強さが武器のお陰だと思われる可能性がありますからね、使うのは後半です。」


「成程、そこまで考えてくれたんですね、ありがとうございます。」


「いえ、後半まで持てばですけどね…。」

「え?今何か…。」


「それでこちらが主さんの要望の物です。」



花音はエレンシアの言葉が聞き取れなかったので尋ねようとしたが、エレンシアは言葉を被せて空間収納からガラスのような物、それを加工した物や鉱石を取り出したので、花音は取り出された物を見て、急いで用意してくれたんだろうな…と感じながら、思考をそちらへと移す。



「これは…水晶ですか?」


「うちたちはクリスタルと呼んでるです。主の塞いでも先が見通せるという要望の物ですです。」


「確かに…盲点でした。クリスタル…全然思い付きもしませんでした。ありがとうございます♪」


「これで合ってたなら良かったですです。」



加工された物を使用しなくてもクリスタルの鉱石だけで十分そうだったので、花音は加工された物以外と木を使って早速壁を作り出す。

武道場の入口は木の壁に塞がれ、クリスタルで出来たガラスによって先が見通せるようになっている。



「どうですか?見えますか?」

花音は壁の向こうの村長たちに問いかける。


「見えるがナ…これがカノちゃんの言ってたガラスかナ。」

「そうなんじゃろうのぅ…。」

「大丈夫ニャよ、これニャら子供も観れる高さニャ。」


「そうですか、次は強度ですね。」

「「「えっ⁉」」」

花音の一言で壁向こうに居た者達は一斉に外へと非難する。



「何も逃げなくても…エレンシアさんお願いします。」


「私ですか?」


「はい、先ずはですけどね。壁とクリスタル部分をお願いします。」


「分かりました。」



エレンシアは予備の武器で壁を、次にクリスタルのガラスを攻撃する。

キィーン、キィーンという音と弾かれる剣。



「はぁ~、なんか綺麗な音色ですね…今度楽器でも作ってみようかな?

っと、魔法も試してみたいんですけど…いけますか?」


「魔法ですか…一発だけなら。」


「手合わせに問題ない範囲で可能な限り高威力の魔法をお願いします。」




花音の要望にエレンシアは少し悩んでから、ラクネアに近づきひそひそと話し出す。



「ラク姉ちゃん。」


「どうしたです?」


「私の代わり、お願いして良いかな?」


「やる気ですです?」


「勝てないだろうけどね…主さんを驚かせたいから…。」


「分かったですです。」





「主、うちがやるです、良いですです?」


「ん?それは構いませんよ?壁がちゃんと機能するかの確認ですから。」


「それでじゃあ、うちが代わりにやるです。」



そう言ってラクネアは壁から距離を取る。

それを見たエレンシアもラクネアの後方へと移動したので、花音もそれに倣って後方へと移動する。



「では…『はやち轟雷!』」



ラクネアから幾重もの電撃が壁に向かって行き、壁とぶつかって、「ドーン!」っという音と共に武道場が揺れる。

その音と振動に外に避難していた者達も気になって武道場を覗いている。



「主…反則ですです!これで傷一つ…壁だけじゃないです!建物も全然大丈夫なんて反則です!」


「え?そんなこと言われても…壊れた方が問題ですです?」


「あれはラク姉ちゃんの切り札の一つです、それで無傷というのは…。」


「ああ…すいません。」


「いや、良いです…うちの主ですです。それでもショックですです。」



あ、ショックって言葉あるんだな~っと思いながらも、落ち込んだラクネアにかける言葉を考えるが、何も思い付かないので、気休めに…。



「これぐらい出来ないとラクネアさんに主として認められませんよ♪ね?」


「それは…そうでした、主でしたです。それでも規格外にもほどがあるですです!」

(まったくです。)


ナビちゃんまで…。

「うっ…す、すいません。」


「うちも悪かったです、ごめんです。

一番自信のあることで主の力になれそうにないことがショックだっただけですです。」


「一番の自信?」


「主さん…ラク姉ちゃんはアラクネです。」

「そうですね。」


「…え~っとですね、アラクネって見かければ殆どの者が逃げ出す魔物です。」


「そうなんですか?かわいいですよ?」

「それは分かります。ラク姉ちゃんかわいいですよね♪…ってそう言う意味ではなくてですね。」


エレンシアは花音の反応に少し悩む。


「外見ということではなくてですね、強い、戦って生き残ることが難しいので逃げ出すんです。」

「へぇ~。」

「……。」


「エルちゃんいいですです。自分で説明するです、自分で説明するってちょっとどうかと思うですけど…です。

うちは強いです、おそらくガルドラさん、サナトスダークウルフもです。

得てして、うちたちのような者達はその強さに自信を持ってるですです。」


「まあ、そうなんだと思いますけど…。」


「主にうちは言ったと思うです、うちに勝てるのは魔王ぐらいだと…。」

「そうですね、覚えてますよ?」


「ぁ~…逆に言うとです、魔王以外には勝てるです、そしてうちは主の従魔です。

従魔は大小あっても、自分が主と認めた者の力になりたいと思ってるですです。」


「私は力になって貰ってばかりですね…ありがとうございます。」


「え?いえ、ぁぅ…面と向かってお礼を言われると照れるですです。」



「こんなラク姉ちゃんを見るのは初めて…ってラク姉ちゃん!」


「え?あ、そうでしたです。

コホン。主の力になりたい、特に強さに自信があるうちたちは戦闘や主を護ることで役に、力になりたいと思ってる者が多いと思うですです。

主の場合はです、戦闘や護る必要がなさそうで…。」


「ああ、そういう…。

ラクネアさんの気持ちは理解出来たと思います。

でも、護るという点だけで言えば、護る対象が私にって限定されると、私としては困ってしまいます。」



花音は視線を武道場の入口へと向ける。

その視線を追うようにラクネアとエレンシアも入口へと視線を向ける。

とそこには、入り口からこちらを見ているシナ婆さんたちの姿が見える。


「ああ…分かったです。」


「分かってくれましたか?私が大切だと思ってる人たちを護ってくれると嬉しいです♪」


「分かりましたです。主の命、承ったですです。」


「そこまで難しく考えないでください。単に私が、私を護ることでラクネアさん達が怪我をしたり、お亡くなりになることが怖いだけです。」

「「…………。」」


「っとなんか暑くなってきましたね、壁の性能の確認も終わ…私がまだでした。」

花音は壁の方に近づいて行く。





「良い主さんだね…。」


「ですです♪エルちゃんに似てるです。」


「えっ⁉そ、そんなことない!私は…。」


「いいですです、エルちゃんと主が違うのも事実ですです。」


「……ぅん。」



とエレンシアとラクネアが話していると「ドゴーーン!!」とラクネアの魔法以上の音と振動が起こる。



「「……。」」


「…逃げようかな?うん、逃げよう♪」


「無理ですです。」

「…。」


「逃げ道、入り口が塞がれてるですです。」

「あぅ…。」


「仮に入り口以外を壊して…っていうのも無理ですです。」

「あぅあうぁ~…。」

とエレンシアはあわあわと挙動不審に陥る。



「エレンシアさんはどうしたんですか?」


「主の攻撃を見て、逃げたくなってるだけですです。」


「あ~…大丈夫ですよ♪即死でなければスリーピーさんが治療してくれます♪」


「任せて、頑張る。」


「それ、本当に大丈夫です?」


「大丈夫ですよ、エレンシアさんの強さ、戦う姿を見たことありませんけど、ラクネアさんのときも怪我はしてないでしょ?」


「……確かにです、縛られて転がされてたですけど、です。」


「あははは…。」





他の作品のあとがきにも書いてますが…こちらが本命ですです。

私の家は2階建てで…って豪邸じゃありません。

階段をスチームクリーナーを使用して下から上へと綺麗に、

私の大掃除にも書いてますが、スチームは水です、濡れてます。

使い出して慣れたと思い込んで、私は上から下へと降りようとして…

滑って、下まで滑り落ちました(´・ω・`)

色々な意味で、痛い…です…。

花音ちゃんにお前も味わえ!って言われた気がしました(´・ω・`)

慢心絶対ダメです、提督じゃなくても私は大丈夫と慢心はダメですよ、注意しましょうね♪

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