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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第三章
139/183

137、ハルサメ。悪戯…なんですかね?

すいません、また遅くなりましたm(__)m

「「おはようございます。」」

「おはようっす。」「おはようニャ。」


「おはようさん。」

「おはようございましゅ、す。」

「おはようなのじゃ。」「おはようございます。」


「可愛い子が増えましたね♪私は花音って言うのよろしくね♪」


「はい♪よろしくお願いしますね、カノ…ンさん。」


「ん?さんが言い難かったら、カノンでもいいよ?」


「あっ…はい♪ありがとうございます。」


「それで…ハルサメさんは何処に居るんですか?」


「某はお会いしたことがありませんからお会いできるのが楽しみです♪」


「ん?何でヨギリがそんなに楽しみなん?」


「先代の狐人族代表なんですよね?それに殺戮の異名で有名だそうです!憧れます♪」


「え?」「はい?」

「それは初耳です。」

「しゅごい!凄いでしゅね~♪」


「そうなんですか?特に有名だって聞いてたんですけど?」


「誰から…。」


「ヨギリん、キンたんもナンのんも特攻犬とか絶妙犬って言われてるのは知らなかったんですから、ハルサメさんも知らない可能性が高いですよ。」


「そうですね…。」


「それでハルサメさんは何時頃来られるんですか?」


「ハル婆さんに久しぶりに会えると思ったんっすけど…あれ?この感じ…。」


「「「……。」」」


スダレとシグレにシナ婆さんは視線を逸らして黙ったままである。

花音とキンの視線がスダレが肩車している幼女に向く。




ナビちゃん、あの子鑑定してみて。


(分かりました表示します。)



名前:ハルサメ

種族:狐人

職業:妖狐

称号:赤銅の魔術師



あっ、この子がハルサメさんなんだ…ってえぇぇぇー⁉

何で!シナ婆さんと友達で師弟って話だったよね!トウガちゃんとそんなに変わらないじゃない!


ここは深呼吸で…。

「ヒッヒッふぃ~。」


「どうしたのかかニャ?急に。」


「ちょっと…心の整理を…。」


「そ、そうかニャ。」



ふぃ~…称号っていうのがお初だね。


(称号は勝手に付けられる謎のものです。おそらく…管理者の禁則事項なのだと思います。)


そっか…微妙にルナさん以外がよく関与してるよね。


(他の管理者様は知りませんが、ルナリア様ですから…何かあったときに介入し易いようにということじゃないですか?)


いやいや、ここに介入しても意味ないでしょ!これきっとルナさんが放置してるから遊んでるんだよ。


(…可能性がありそうで怖いですね。)


遊んでるだけなら良いんだけどね…それでこの赤銅っていうのは?


(赤銅は冠位です。特に魔法使いでよく使われてます。)


冠位…って何?


(冠位は紫・青・赤・黄・白・黒の順で紫が一番高位になります、そして銅は先程の冠位の中にも金・銀・銅・鉄と順位があって、金が一番高位になります。)


冠位十二階みたいな感じかな?それなら赤銅っていうのは…上から3番目で、その中でも…これってどうなの?強さがサッパリ分かんないんだけど?


(今まででこの手の冠位の最高位は青鉄です、それもここ数百年は現れていません。現在の最高冠位は赤銀ですから、現状この世界で2番目の称号ってことになります。)


そうれは…凄いんだよね?


(凄いです、常識の範疇を超えてます。)


それは魔王と比べてどうなの?


(ハルサメ様の強さは分かりませんが、花音様やフミュフミュ様、スライミー様と比べたらかなり劣ります。あくまでも普通の常識の範疇を超えているというだけですから、常識外の魔王と比べるのが間違ってます。)


常識外って…私たち以外の魔王とではどうなの?


(レイリー様とクラドラク様で考えても劣ります。ゴルク様やギルルド様を対象にすると遥かに強いです。)


魔王>ハルサメさん>ゴルクさん・ギルルドさん>キンたん・ナンのんって形になるのかな?


(相性とかもありますが、大体そんな感じかと思います。)


シナ婆さんとハルサメさんではどうなの?


(ハルサメ様の方が強いです。)


あ、ハルサメさんの方が強いんだ。


(進化してますから当然です。)


え?ハルサメさん進化してるの⁉


(職業が妖狐になってます。これは狐人族の妖術師から進化する可能性の一つです。)


はぁ~…妖術師なんてあるんだ。


(狐人族の中でも数が少ない職業ですね、その上妖狐になれる人は滅多に居ません。)


そっか、そっか…ありがとう。




最初に普通に挨拶しちゃったからな~、今更ハルサメさんとして挨拶するのもどうなんだろ?


「あ、あのニャ、カノちゃん…そのハルサメニャんだがニャ…。」


「あ、分かってます。分かってるんですけど…最初に普通に挨拶しちゃったからどうしようかな?っと思ってたんです。」


「ニャ⁉」「「「え⁉」」」


「カノンはハルサメ様のことが分かっておったのか?」


「途中からですけど…今日はよろしくお願いします。」

花音は幼女に向かって頭を下げる。


「ふむ…。」

スダレに肩車されていたハルサメはぴょんっと地面に降り立つ。


「スダレ、ありがとナ。こんな茶番に付き合ってもらって悪かったナ。」


「いえ…。」


「これがハル婆さんっすか⁉」


「これ言うなナ!」


「そうなんっすけど…どうしたんっすか?かなり若返ってるっすよ?」


「キンは変わらんナ…。」


「私も気になります、それって幻術じゃないですよね?幻術ならスダレたんが肩車するのも大変でしょうから。」


「ふむ…シナちゃんが言った通りだナ、わてのことを教えられずに気が付くとは驚きだナ♪カッカッカ。」


「全然驚いてる感じがしないんですけど…。」


「まあ、だいぶ長く生きて来たからナ、ちょっとやそっとのことではそんなに驚かんナ。」


「そうなんですか…それでそれは私にも使えますか?」


「ん?これは変化へんげの術だからナ…狐人族と狸共ぐらいだナ?その中でも少数の者しか使えんナ。」


「残念です。」


「そんなに変化が覚えられないのが残念なのかナ?」


「残念ですよ!だって変化ですよ!幻術と違って触ってもちゃんと感触があるんですよ!偽物じゃないんですよ!」


「偽物?」


「胸です!変化で胸を大きくするんです!詰め物とは違うし、幻術みたいに触れられない訳でもない…なんて夢のような能力♪」


(変化は種族の特殊能力ですから、花音様では覚えられませんよ。)


「な、何ですとー!!」


「どうしたのかニャ?」「どうしたのかナ?」


「ナンデモナイデス、ただ変化が覚えられないことを理解しただけです…。」


「そんなに残念なのかナ…変わった娘だナ。」


「それがカノちゃんニャよ、ハルちゃん。」


「シナちゃんが気に掛けるほどの娘なのかナ?」


「ハルちゃんもカノちゃんを知れば分かるニャよ♪」


「そんなもんかナ?」


「そんなもんニャ♪」


「さて、カノちゃんは魔力操作の訓練をしたいということだったナ。」


「そうです。あ、先にこれ渡しておきます。」


花音は収納から魔石を取り出し、ハルサメに渡す。


「まだ結果が出てないナ、それでも良いのかナ?」


「いいですよ、また手に入れれば良いだけですから。」


「な⁉こんなのをすぐに手に入れられるのかナ⁉」


「直ぐにって訳じゃないですけどね…それとシグレさんとスダレたんに。」


花音はキンたちに着けてもらっている腕輪を2つ取り出し、シグレとスダレに渡す。


「カノンのお嬢ちゃん、そら後で…ってこらなんどす?」


「これは腕輪です。キンたん…いや、ヨギリん、シグレさんとスダレたんに説明お願いします。私はハルサメさんと続きを話しますから。」


「分かりました。」

ヨギリはシグレとスダレに腕輪の能力とそれに至った経緯を2人に説明しに行く。




「ちょ、何で自分からヨギリんに変えたっすか!」


「キンたんだと説明が…なんとなく違って解釈されそうな気がしただけですよ。」


「そうっすか…それなら仕方ないっすね。」


「それで納得するのナ?」


「正直この件は自分の所為っすから、説明しずらいんっすよ…。」


「そうなのかナ…まあいいナ、本題に入るナ。魔術とはイメージナ、それは理解してるナ?」


「はい。」


「それで魔力操作を教えて欲しいというのも不思議な話ナ…。」


「この前話した通り、カノちゃんは魔力量が凄すぎるニャよ。」


「それは聞いたナ、問題なのは魔力量が多すぎることじゃないナよ。魔術はイメージ…魔術の行使に慣れていない可能性があるナ、カノちゃんの見た目で普通は考え難いことなんだがナ…。」


「すいません、私…まほ、魔術を使って何かあったら怖いから使ったのはこの前が初めてです。」


「ん?聞いた話と違うナよ?」


「どういうことですか?」


「わてが聞いてたのはナ、錬金で家とかお風呂とかを建てたと聞いてるナ。」


「え?錬金は錬金であって、魔術とは違うんじゃないですか?」


「細かくは違うがナ、イメージってことに関しては似たようなもんナよ?」


「そうなんですか?」


「そうなんですナ…よっと♪」

ハルサメは幼女姿から20代半ばの姿に変わる。


「それも変化ですか?」


「変化と言えば変化ナ。でも今の姿は変化の術を解いただけナ、これがわて本来の姿ナ。」


「「え⁉」」


「?あ~キンはわてのこの姿はみてなかったナ?わてはあるときからこの姿に固定されてるナ、まるで全盛期で体が固定されてるみたいな感じナ。」


「そうなんっすか?自分たちが子供の頃会ってたハル婆さんはなんだったんっすか?」


「あっちが変化した姿ナ、わてのこの姿だと騒ぎになるからナ。」




教えてナビちゃん先生♪


(何ですかそれは…兎に角、ハルサメ様の状況は進化が原因なのですが、当の本人が進化してることに気付いていないようですね。)


そうなんだ、進化すると若返るの?


(若返るというよりも、全盛期で肉体が固定されると思ってください、寿命も延びますよ。)


へぇ~どれぐらい延びるの?


(大体2倍程ですね、狐人族の寿命が70前後ですから140歳ぐらいですね。)


そっか…そうだね、みんな私より先に逝くんだね…。


(…そうですね、魔王は特殊ですから種族寿命の約3倍ですね。)


あれ?ルナさんは300歳って言ってたけど?


(花音様の寿命が100歳だとルナリア様がざっくり計算したのではないですか?計算が面倒だったのでしょう。)


あ~そっちの方が可能性高いかな?ルナさんだからなぁ…。




「それで村から離れたっすか?」


「それもあるナ、いつまでもわてが代表で居座るのは良くないナ、だからわてはシグレに代表を譲って村から離れたナよ。」


「そんな理由だったんっすね。」


「話を戻すとナ、カノちゃんは錬金が普通以上に凄いと聞いてるナ、それなら魔術の方も普通は問題ないはずなんだがナ。それでも魔力操作が出来ないって言ってるのはナ、おそらく心の何処かで魔術に対して恐れがあるからだと思うナ。」


「そう…なんでしょうか?」


「わてはそう思うがナ、わてがそう思ってるだけだがナ、これからやってもらうことはやってみるだけの価値はあると思うナ。」


「何をすればいいんですか?」


「限界まで魔法を使えナ!シナちゃんに魔力回復の薬は持って来てもらってるからナ、魔力切れで倒れることは気にせずに魔術をぶっ放すナ♪

恐怖があると思うからナ、最初は危険の少ない水系の魔術にするナ、お風呂というので水術は使ったと聞いてるからナ、出来るはずナ。」


「分かりましたやってみます。」

花音はハルサメの教えの通りに魔力を集中する。


「ちょ、ハルちゃん!!カノちゃんちょっと待つニャ!」


シナ婆さんの静止は間に合わず、花音の手の平の上を水の渦が発生し出す。




ハルサメの語尾はナにしました。

最初平仮名にしてたんですけど、カタカナに変えました。

どっちが良いんでしょうかな(。´・ω・)?

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