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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第三章
135/183

133、空間収納。新事実が!って訳でも…。

花音たち4人はバナナを獲って、ラクネアにはお礼をちゃんと念話で伝えて村に戻る。

キンとヨギリは花音の家に住み込むのでナンとはここでお別れなのだが…ケイヴラット53体でナンの取り分が26か27体。


ということで、ナンはギランとギルにそれを預けることにし、それに花音は付き合うことにする。


ヨギリは朝のごたごたで荷物をまだ花音の家に運んでないので、荷物を運ぶのにキンが一緒に付いて行くこととになり、花音とナン、ヨギリとキンの2手に分かれることになった。


「それではお師さん、某は荷物を取りに一旦離れます。」


「自分は荷物運びに付き合うっす、また後でカノンちゃんの家で。」


「それなんですけど、ギルさんの所で合流しませんか?ケイヴラットを持って行くついでに軽く食事でもしようかと思ってるんですけど。」


「それはいいっすけど…ギルさん飯作ってくれるっすかね?」


「大丈夫じゃない?ケイヴラットも大量に渡すことになるしね。」


「ナンはギランのじっちゃんとギルさんと半分ずつにするっすか?」


「そうだね、私の分だけなら、そうしようかと思うけど…カノンちゃんはどうするの?」


「え?私ですか?」


「カノンちゃんが残りの所有者だからね?」


「そうでした…それなら5体残してギルさんに預けても良いんですけど…保存は大丈夫なんですか?」


「5体残すってことは…私の分が26か27だから…26として半分の13体は師匠に渡すから…53体から13体減らして…40体、40体からカノンちゃんの分5体減らすと…35体だね。」


「35体っすか…多いっすね、ギルさんにそれだけ渡すと25体ぐらいは干し肉になって勿体ないっすね。」


「だね~、師匠の方を増やしても師匠の方の干し肉が増えるだけだしね。」


「それなら私の方で預かりましょうか?」


「え?でもそれ…収納袋と同じなら、干し肉に加工してもらった方が良くない?」


「そうっすね、忘れて腐らせるだけっすからね…あれは臭かったっす。」


「え?収納袋は腐るんですか?」


「カノンちゃんの収納は違うんっすか?」


「私の空間収納は時間が止まってますから、新鮮なままですよ?」


「「え⁉」」」


「それは凄いっすね。」


「それならお願いしたいけど…大丈夫なの?その…容量とか…。」


「大丈夫ですよ。」


「凄いっすね、時間が止めれて、その上容量も半端ないとか時空魔法って…どうなってるんっすかね?」


「そうだね、カノンちゃん以外に時空魔法使える人知らないからね…カノンちゃんが例外の可能性も高いしね…。」


「「ああ…。」」


「何でそこで納得するんですか!」


「それはカノンちゃんが魔の付くお仕事っすからね…お?これは大丈夫見たいっすね。」


「あ、伝え忘れてました…というか伝える必要があるのかどうか分からなかったんですけど…。」


「何を伝え忘れたの?」


「言葉にすると電撃が流れますけど、文字に書いても流れますから気を付けてください。」


「それは私達にはあまり関係ないね。」


「そうっすけど…。」


「お師さん、魔の仕事をお師さんとは全然関係なく言ったり書いたりした場合も電撃ですか?」


「そうっすね、話の流れで言葉にすることもあるっすからね、それで喋れなかったら逆に怪しいっすから、それに文字も今は自分たちには関係ないっすけど、そのうち覚えることもあるかもしれないっす…。」


「あ~確かに…可能性がないこともないかな?」


「その辺りの変更は出来ないんですか?」


「そうですね、少し条件を変更してみましょう。」


そう言って花音は3人の腕輪を外して条件変更を行う。




「本当に外せたね…。」


「自分では外せなかったっすからね、本当に外せるのか少し不安だったっすけど…。」


「お師さんが外せるって言ったんですから、某は不安には思ってなかったですよ?」


キンとナンは無言でヨギリの頭を撫でる。


「え?ぇ?何ですか?突然…。」


「ヨギリんはそのままでいいっすよ♪」


「だよね~♪私達はカノンちゃんのついうっかりを何回か見てるからね…。」


「え?」


「うっかりじゃないですよ!」


「「あっ…。」」


「ちょっと力の制御が出来てなかっただけです、それも模擬戦以降は大分分かって来たと…思います。」


「それは良かったっす、あとは明日のハル婆さんっすね。」


「これで魔術までって…さすが魔の人だね♪」


「無理にそっちを使わなくても良いんですよ?」


「別に無理してないよ?」


「そうですか?それでこれが条件を変更した腕輪です、付与能力はそのままですけど、自分の意志で私の職業を知らせようとしたり、うっかり言葉に出そうとすると電撃が流れます。」


「自分の意志で…っすか?」「うっかりか~。」


「そうです、混乱や魅了で無意識に話す分は発動しません、一応精神耐性付与してるからそっちは大丈夫だと思います。うっかりの方はよくあるでしょうからね、決して私がうっかりだからじゃないですよ?」


「ははは、そんなこと……思ってないよ、キンも今回うっかりヨギリんに言っちゃったしね。」


「その間は何なんですか!」


「あ、寝言とかは大丈夫かな?」


「むぅ~…寝言ですか?さすがにそこまではどうしようもありませんよ、その時は諦めます。あとは暗号、記号、ハンドシグナルとかですかね?発動するのは。」


「お師さんハンドシグナル…って何ですか?」


「ハンドシグナルは手とかを使って伝えたいことを相手に知らせる方法です。」


「ああ…手合図ですね。」


「手…合図……まあそんな感じです。」


花音から腕輪を受け取り3人は普通に身に着ける。



「さて…。」


「某で試さないでくださいよ!」


「分かってるっすよ、カノンちゃんについてはダメってことっすから…スリーピーさんの本体はスライムの魔王っす。」


「……大丈夫みたいだね。」


「そうみたいです。」


「そう言えばヨギリんは…いや、何でもないっす。」


「何ですか?そんな中途半端な言い方は却って気になります。」


「いや、でもっすね…これを言っても良いのかどうか…と迷ってるんっすよ。」


「キンが言い澱むほどのことなの?」


「いや…ヨギリんはカノンちゃんの一番弟子っすから…普通に考えれば右腕になるんっすかね?と思っただけっす。」


「た、確かに…お師さんは魔ギャーー!」


「キン…それは酷いよ。」


「自分は何もしてないっすよ?ヨギリんが不用意に言っただけっす、でもこれで確認は出来たっすね♪」


「うぐぅ…キンの言う通りだから文句も言えない…そ、それでお師さんはどう思ってるんですか?」


「そんな期待された目で見られても困るんですけど…そうですね、右腕は兎も角、頼りにはしてますよ♪」


「ぅぅ♪…はい♪某、お師さんの期待に応えられるよに頑張ります!」


「頑張るのは良いですけど、無茶はしないでくださいよ。」


「はい♪」




「ちょっと時間を喰ったっすね、急いで荷物を回収しに行くっすよ。」


「あ、はい。それではお師さんまたあとで。」


ヨギリとキンは荷物を取りに行く。




「私達も行こっか。」


「そうですね、それで決めましたか?」


「あ~うん、師匠に7体とギルさんに6体渡すことにするよ、残りは悪いんだけど…。」


「分かりました、私の方で預かっておきます。」


「ありがとね♪」


ナンと花音はギランの家へと向かう。




ナンと一緒にギランの家へ向かう途中。


ねぇナビちゃん。


(何でしょうか?)


さっきちょっと話題に出た空間収納って私以外はどうなの?


(どうなの?と言われましても、花音様以外の者は使用魔力によって収納容量が決まります、キン様の収納袋ですが、あれは秀逸な物で花音様の部屋1つと半分ぐらい収納出来ます。)


そうなんだ結構容量あるよね、何であんな話題が出たんだろ?


(普通に収納できる容量に限度があるからだと思いますよ?)


キンたんの収納袋も私の部屋1つと半分って容量だからね…当然か。


(花音様の場合はその限度がないですからね。普通なら魔力の消費に応じて収納できる容量も変わるのですが…。)


え?何で?


(空間収納は時空魔法ですから当然魔力を消費します。)


あ~私魔力消費考えなくても大丈夫だからか~。


(普通は消費魔力で容量を決めます、その分の魔力は空間収納の維持の為回復されません。)


え?そうなの?


(はい、普通はそうなのですが、花音様は元から魔力量が膨大ということもあるのですが、魔法はイメージですから…花音様は空間収納のとき変なイメージしませんでしたか?普通の空間収納とは違って異常なことになってますよ?)


え?異常?…なんか久しぶり聞いた気がする………あっ!異常じゃないもん!


(ソウデスネ。話を戻します、花音様の空間収納ですが殆ど容量がありません。)


え?何それ?沢山収納してるよね?


(はい、でも容量は殆どないのに限度すらないことが異常だと言ったんです。)


あ~…あれ?なんで?


(花音様はどのようなイメージをされたんですか?)


え?普通に空間に収納するイメージだよ?


(本当ですか?)


本当だよ!四次〇ポッケッ〇?みたいな感じをイメージしたもん。


(何ですかそれは?)


え~っと…亜空間収納?みたいな?


(納得しました、キン様の収納袋で説明すると花音様の部屋1つと半分程の広さに物を詰め込んでいく感じなのですが、花音様の空間収納は入り口が1つあるだけです。)


そん…。



「カノンちゃん、師匠にケイヴラットを渡してくるから出してもらって良いかな?」


「はい。」


花音は収納からケイヴラットを7体を取り出しナンに渡す。


「ありがと、魔石はどうする?後で回収する?」


「魔石は抜き取ってありますから、そのまま渡しても大丈夫ですよ。」


「え⁉そうなの?…まあカノンちゃんだからな~、分かった、ちょっと行って来るね。」


「はい。」


…それで、そんなことって在り得るの?


(在り得るからこんな状況になってます。)


そっか…でも特に不都合は今のところないけど?


(不都合はありません、逆に魔力消費がほぼ0で無限に収納出来ます。)


問題ないならそれでいいや♪


(そうですね、これは花音様でしか出来ないでしょうね。)


イメージできないから?


(そうです。)


そっか…ありが…。


「カノンちゃんお待たせ♪ギルさんのとこに向かおうか。」


ありがとね。「分かりました。」


ナンと花音はギルの店へと向かう。





「ギルさ~ん、まだ食事できる?」


「おう、ナンとお嬢ちゃんか運が良かったな、もう少し遅かったら火を落とすところだったぞ。」


「あとからキンとヨギリんが合流するけど大丈夫?」


「ああ、時間はかかるが、まだ大丈夫だ。」


「そっか、よかった…今日ダンジョンに潜ったから、ケイヴラット6体渡しとくね♪」


「それなら私もキンたんとヨギリん、私の分で3体渡します。」


そう言って花音はケイヴラットを9体取り出しギルに渡す。


「おう…って、こりゃー解体されてないが魔石は俺が貰って良いのか?」


「それ、魔石は回収してあります、ついでに血抜きもされてます。」


「はぁ?なんだそりゃ?それに…血抜きってなんだ?」


「え?血抜きしないとお肉が臭くないですか?」


「え?…あれってその血抜きってぇのをすればいいのか?」


「私も良く知りませんけど、よく血抜きしないと臭いって聞いたんですけど…。」


「そうか…今度試してみよう。」


「それじゃあ、これ使って何か作ってやる♪っつっても焼くか煮るかぐらいだがな。」


「うん、お願い~。」


「あいよ、キンたちも直ぐに来るのか?」


「すぐ来ると思うよ?」


「分かった、4人分作って来る。」


ギルは奥へと姿を消す。




「かがり火を焚いてるんですね。」


「そんなに遅くまでは焚いてないけどね。」


「お待たせしました。」

「待たせったっすか?」


「今来たところだよ。」


「なんか恋人の待ち合わせみたいですね。」


「自分はカノンちゃんに恋してるっすよ?」


「「え⁉」」」


「ちょっとキン!冗談は…」


「冗談じゃないっすよ?いつもカノンちゃんのことを考えてるっすよ?」


「へ?」


「いつカノンちゃんが面白いことをし出すか、出来れば自分が一緒の時にお願いしたいって考えてるっすよ?」


「「「え?」」」


「何っすか?恋って相手のことをいつでも何処でも考えることって聞いたんっすけど…違うんっすか?」


「あ~うん、間違いではない…かな?」


「そ、そうですね、間違いではないです。」


「おう、キンたちも来てたか、飯出来たぞ。」


「ギルさん自分の対価は…。」


「ああ、キンとヨギリの分はお嬢ちゃんからラットを貰ってる。」


「そうっすか…カノンちゃんご馳走になるっす♪」

「お師さんご馳走になります。」


「あれは3人の共有財産ですから、気にしないでください。」


「それじゃあ食べよっか♪」


「「「いただきま~す。」」」「いただっくっす」




血抜きですが…肉が臭くなるというのと、血は関係ない逆に血は料理に使えるという2つがありました。

私にはよく分からなかったので、臭くなるという方を良く話で聞くので、そちらを今回は使いました。

興味が出た方は調べてみてください、なんかスープやブラッドソーセージなどに使ってるそうですよ?

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