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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第三章
134/183

132、閲覧注意。バナナを手に入れました♪

※閲覧注意!

蜘蛛とバナナの話が少し出ます、苦手な方は読まないでくださいm(__)m

そんなに大したことは書いてないですけど…注意です。

一応…ラクネアとの念話部分は読み飛ばしてください。

「1度着けたら外れないって…。」


「あ、私なら外せますから、そこは安心してください。」


「そうなんだ、それなら安心だね♪」

「外せるんならいいっす。」


「それでお師さんが付与した能力って何なんですか?」


「それは自然回復向上と精神耐性です。」


「自然回復向上と精神耐性ですか?」


「自然回復向上はかすり傷程度ならすぐに回復すると思いますよ?精神耐性は魅了、混乱とかですね。」


「凄いね。」

「そうっすね。」


「あくまでも自然回復向上ですから、体力、魔力、怪我なども普段より回復が早くなるだけです、単に回復が早くなるだけですから普段とそんなに変わりはないと思ってくださいね。」


「分かったっす、それで何で精神耐性を付与したんっすか?」


「それは念の為です。」


「念の為?」


「はい、今のところそんなことはないと思いますけど、ヨギリんが魅了されて電撃が流れても喋らされるとかの状況を防ぐ為ですね。」


「そんなことあるんですか?」


「ないと思いたいですけど、ないとは言い切れないから念の為ですよ。」


「分かったっす、そっちは試せないっすけど、回復の方は少し試してみるっすかね?」


「何するの?」


「こうするんっす。」


そう言ってキンは自分の剣で自分の指を少し切る、血が少し流れ出す程度の絶妙な力加減。

キンは自分で切った指をしばらく見つめると…。


「あ、もう血が止まったっすね。」


「結構早いね。」


「そうみたいですね。」


「次は魔力と体力…は村に戻ってからにするっすかね。」


「そうだね、ここで魔力切れで倒れても困るからね。」


「入り口に戻りましょうか。」


4人は今度は順番を逆にして花音を先頭にナンそして、キン、ヨギリの順番で1階層を目指す。




「残念、あれ復活してないね。」


「残念です。」


「どうしたんですか?」


「ヨギリんはあのデカ物を秋桜を使って戦ってみたかったんだって。」


「あ~秋桜なら傷を付けれそうですね。」


「カノンちゃんのお墨付きだね♪」


「そこは鉱石が沢山手に入りましたから、自分専用武器で試したら良いですよ。」


「そうっすね。」


「あ、今回の収穫どうしますか?人数で等分でいいですよね?私殆ど何もしてませんけど。」


「カノンちゃんは11階層の分があるからね、その分はカノンちゃんの取り分で良いとしても…どうする?私も殆ど何もしてないようなもんだからね。」


「某はお師さんの弟子ですから、某の分はお師さんの取り分でお願いします。」


「それなら自分も孫弟子っすから、ヨギリんと同じでいいっすよ。」


「あ、ズルい!それだと私は理由がないよ。」


「ナンのんも私に全部くれるということでいいんですか?」


「うん、別に良いよ。」


「それなら、武器を作るということで鉱石類と魔石は全部私が貰って、食料になるラットは人数割りして私の分とナンのんの分の2人分渡しますね。」


「え⁉そんなに!別にそんなには…。」


「私は鉱石と魔石で十分貰い過ぎですから、遠慮しないでいいですよ。」


「あ、うん。ありがとう。」


花音たちはそのまま真っ直ぐ1階層を目指し、復活して襲って来る魔物は花音が全部手刀による鎌鼬で倒し、回収して進む。

そして1階層の外に繋がる入り口…。




入り口に近づくと戦闘音が聞こえて来る。


「キャー!」

「全然攻撃が通らないぞ!」

「何でこんなのが入り口に居るの!」

「魔法も全然ダメだ!」




「戦闘してるっすね。」


「どうする?」


「しばらく隠れて待ちますか?」


「今戦闘してると思われるのは9名で、様子見してるのが15名ですね。」


「そんなに様子見してるんだ…。」


「でも変っすね、1階層の入口でこんな状況になる魔物なんて今まで居なかったんすけどね…。」


「ちょっと覗いてみましょうか?」


4人はこっそりと入り口付近を覗いてみる。

猫人族の男3名と女2名の5名と狐人の男4名が共闘している。


「あれ…あのデカ物に似てるっすね。」


「だね、大きさはあれよりも小さいけど、確かに似てるね。」


「某が斬って来ますか?」


「ん~……。」



ナビちゃんあれ鑑定出来る?


(出来ますよ…表示します。)



名前:ミスリン

種族:鉱石人形 (ミスリル)

職業:ダンジョンモンスター



え~っと、名前がミスリンで、種族がゴーレムじゃなくて鉱石人形 (ミスリル)ね…職業がダンジョンモンスターっと魔物じゃなくてモンスターなんだ。


(ミスリルの塊ですね。)


そっか…それなら秋桜じゃ無理かな?


(そうですね。)


分かった、ありがとうね。




「あれ秋桜じゃ無理みたいですから私がやります。」


「秋桜でも無理なの⁉」


「無理ですね、ミスリルの塊ですから。」


「え⁉あれが全部ミスリル…なの?」


「そうです。」


「それは普通の武器じゃ無理っすね…。」


「お師さんは…あれ倒せるんですか?」


「たぶん倒せます。」

ミスリルの鉱石も砕けたし…。


「凄いっすね。」「凄いです、さすがお師さんです♪」

「だね。で、どうするの?」


「どうしましょうか…今戦ってる人たちに離れてもらう必要がありますし…様子見の人達も問題ですよね…。」


「なんで?」


「様子見の中に犬人族が居ると面倒じゃないんですか?」


「それは面倒っすけど…。」


「それなら私が突撃しますから、少ししてから全力で駆け抜けてください。」


「どうしてそんなことをするんですか?」


「今後のこともありますからね、面倒ごとは少ない方が良いと思うんですよ。」


「そうっすね…ヨギリんはグリズさんの時の速さがあれば問題ないっすけど…自分とナンが少し問題っすかね?」


「キンたんと、ナンのんが問題ですか?」


「そうっすね、猫人族と狐人族は問題ないっすけど、様子見に犬人族が居ると思うっすから…。」


「あ~下手したら私達が襲われる可能性があるね。」


「そうですか…それなら全力であれを壊して、私の方に意識を集中させてみましょう、最悪襲われたら私が処理します。」


「カノンちゃんがっすか?」


「はい、スタン軟剣で♪痺れてる間にダンジョンの魔物に襲われても私達には責任はありません。」


「それもそうっすね。」


「スリーピーさんは頭の上で大丈夫ですかね?結構な速さが出ると思うんですけど。」


「大丈夫…たぶん。」


「スリーピーさんが断言しないのは初めてですね…念のためにヨギリんの方に移動しときましょうか。」


「…分かった。」


スリーピーは花音の頭の上からヨギリの肩にぴょんっと飛び移る。


「それじゃあ行きます。」


「了解。」「はい。」「了解っす。」




花音は自分の姿が他の人に見える位置まで進む。


「戦ってる皆さん!危ないですから下がってくださ~い!」


「え?」「なに?」「猫人族?」「尻尾がある?」「尻尾付き⁉」


「急いで!」


逡巡していた猫人族と狐人族は花音の大声にどうにかその場から離れる決断をして散る。


それを確認した花音は一瞬でミスリンに近づきフルスイングで殴ろうと考えていたのだが…花音は地面の鉱石の出っ張りに躓き頭からミスリンに激突。

ミスリンは胸の辺りから崩れて行く。



「「「……。」」」

その光景を見ていた者たちは唖然としてしばらく動かない。


倒し方がどうであれ、当初の予定通りに周囲の視線は花音に集中した。


キンたちは花音が躓いた時には既に走り出し、花音が頭からミスリンに突撃したことには驚いたが、「カノンちゃん(お師さん)だからな~。」と思考を切り替えて、そのまま外へ駆け抜ける。




「あいたたた…っとみんな外に出ましたね、お騒がせしました。」


花音はくるっと振り返ってぺこりと頭を下げ、ミスリンの残骸を収納して外へと駆けて行く。




「あれは…誰だ?」

「尻尾があったぞ。」

「尻尾付きだったぞ。」

「そうだけど、いつもの嫌な感じはしなかったよ?」

「確かに…。」

「おい、あれを頭突きで倒したぞ!」

「んなアホな…。」

「武器を使わずにあれを…。」

「その後を尻尾付共が走り抜けて行ったから、あの村のモンなんだろ?」

「あれがあの村に居るのか…。」


などと花音が去った後にそれぞれパーティーこどに話し合うが、最終的には。


「「「あれの存在を知らせないと!」」」


と特に全員で話し合った訳でもないのに最終結論は一致し、その光景を目撃した者達はダンジョンから大急ぎで村へと帰って行く。




「ここまで来れば大丈夫っすかね?」


「そうだね。」


「お師さんは…。」


「ちゃんと居ますよ。」


「…愚問でした。」


「もう日が沈んで暗いけど、バナナ採取して村に帰ろうか♪」


「そうでした!私すっかり忘れてました…ナンのんグッジョブです♪」


「そ、そぉ?」


「それならバナナへゴーっす♪」


4人はバナナの場所へ向かう。




「日が沈んでるのに魔物の気配がないね…。」


「周囲には居ませんね。」

花音はマップを見ながら答える。


「安全でいいっすね♪」


「闇でリンクスに出会わないだけでも助かるよね~。」


「そうですね、リンクスは危険ですから、某たち猿人族も暗くなる前には村に戻ります。」


「ここが、バナ⁉」


花音以外の3人は飛び退き警戒態勢をとる。


「え?どうしたんですか?」


「何か居るっす。」



何か?マップには表示されてないけど…何か居るのナビちゃん?


(あ、すいません。ダンジョン外のラクネア様の配下は魔物から外してました。)


ラクネアさんの配下が居るの?


(今後配下はダンジョンと同じで桃色で表示します。)


え?こんなに⁉…確かにいっぱい居るね。




『ラクネアさ~ん♪』


『主です?何です?』


『ラクネアさんの配下がいっぱい居るんですけど…。』


『ちょっと確認するです。』


『お願いします。』


『分かったです、主はワンダリースパイダーの巣に居るです。』


『何ですかそれ?ワンダースパイダー?』


『ワンダリースパイダーです、バナナに卵を産むですです。』


『え?バナナにですか?』


『ですです、育てば大きいです、でも子供は小さいです。』


『それって…バナナから大量にってやつですか?』


『ですです。』



花音はバナナから大量の子蜘蛛がわらわらと出て来るのを想像して、ぞわわわ~っと花音の腕に鳥肌が立つ。


「ぎゃーーー!!ガクブル、ブルガク。」


「どうしったっすか⁉」「何⁉」「お師さん⁉」



『主?…主?…どうしたです?主?』


『す、すいません、た、食べても大丈夫な卵を産み付けてないバナナはないですか?』


『確認するです。………あるです、でも普通では見分けがつかないです、案内するそうですです。』


『わ、分かりました、お願いします。』



花音がお願いすると1m程の大きさの蜘蛛が木の上から降りて来て、キンたちは武器を抜き戦闘態勢に移行する。



「大丈夫です、ラクネアさんの配下だそうですから。」


花音がそう言うとその蜘蛛は手を上げる。


「ラクネアさんの配下っすか…。」


「何処にでも居るんだね…。」


「しかも猛毒で危険なやつですよ…あれ。」


「なんかバナナに卵を産んでるらしいです…それで…卵を産み付けてないバナナまで案内してくれるそうです。」


「そうなんっすか…。」

「ちょっと怖いけど…ラクネアさんの配下なら大丈夫だよね?」

「そうであって欲しいです。」

3人はひそひそ話しながら蜘蛛に案内される花音の後に付いて行く。




蜘蛛は1本の木の前で止まり「ここだよ」とでもいうように指し示す。


「ここのバナナは大丈夫なんだね?」


花音の問いに蜘蛛は手をが上げて答える。


大きくて硬い…1房に付いてるバナナの数もスーパーで売ってるのより多い…異世界だからかな?


「取り敢えず2房貰って行くね、出来ればこの木のバナナは今後も卵は産み付けないでくれると有難いんだけど…。」


蜘蛛は手を上げて答える。


「ありがとうお願いね♪」


ナビちゃんこの木をマップで表示したとき分かるようにしといて。


(分かりました。)



「それじゃあありがとう♪」


花音は蜘蛛に手を振りその場を後にする。

キンたちも花音に習い手を振って花音の後に続く。

蜘蛛も手を振って花音たちを見送る。



「あっ。」


「どうしたっすか?」


「ラクネアさんにもお礼言っとかないとでした。」


「お礼は大事だね♪」


「そうですね。」


「なんで2人ともこっちを見るっすか?」


「だって…ね~。」


「キンだからです。」


「何っすかそれ!」




バナナから蜘蛛…ヨーロッパ辺りで騒動が多発してたみたいですね…。


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