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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第三章
130/183

128、ダンジョン6階層。サクサク進みますよ♪

キンたんとヨギリんのお陰でサクサク進んでるんだけど…さすがはダンジョン♪無駄に魔物が多いね。


(ダンジョンですから。)


そんなもんなのかな…。


(そんなものです、食材専用となっているダンジョンも存在してますから。)


何それ⁉美味しいの?


(美味しいかはまでは分かりませんが、ファンガス系の魔物にバッファロー系やホッグ系といった食材適した魔物が多く居ます。)


…バッファローぐらいしか分かんない、いつか行ってみたいね♪


(ダンジョンは逃げませんから、いつかは行けると思います。)


そうだね♪


と最後尾で花音とナビちゃんが話してると6階層への入口に到着。

現在ケイヴアント35匹、ケイヴスパイダー26匹を倒して花音の空間収納に収納している。

それと鉱石を石のまま34個収納している。

鉱石は掘り出さなくても花音の収納に石だけ収納出来ることが判明したので、進む速度が余り落ちずに進んでいる。




「ここから先が6階層っす、今までの魔物にケイヴバット、ケイヴラット、ファイアフライが増えて、襲って来る魔物が多くなるっすから気を付けるっすよ。」


「分かりました。」


とキンはヨギリに注意を促し、ヨギリは使い慣れて来た秋桜の柄を握りしめて返答を返す。


6階層に足を踏み入れるとすぐにケイヴバット3体、ケイヴラット2体襲って来るが、ヨギリがケイヴバット3体をキンがケイヴラット2体を倒す。


「ケイヴラットは食材になるっすから、なるべく綺麗に倒した方が良いっすよ♪」


「兎…。」


花音はケイヴバット、ケイヴラットを収納しようとしてあることに気付く。


「あれ?この兎、目がちゃんと発達してる…あ、明るいからか。」


「どうしたの?」


「いえ。私のイメージではケイヴって付いてるから、目がそんなに発達してないと思ったんですけど、普通の兎だったんで、ちょっと驚いただけです。」


「目が?」


「洞窟とかって暗くて光が差し込まないじゃないですか。」


「そうだね…魔法で灯りを使わないと見えない所もあるね。」


「そんな所に住んでる動物とかって、目が発達してないのも居るんです。」


「へ~そうなんだ。」


「だからこのケイヴラットもそうなのかな?って勝手に思ってたんですけど、これだけ明るいと…って納得しただけです。」


「明るさか…外より少し暗いかな?ってぐらいの明るさだからね。」


「確かこの辺から…。」

と言ってキンが分かれ道を右へと進む。


「有ったっす、これが宝箱っすよ♪」


「え⁉これが宝箱なんですか⁉」


「そうっすよ。」


「これ…ただの木箱じゃないんですか?」


「木箱っすか?自分達はこれが宝箱だと思ってたんっすけど…カノンちゃんの知ってるのとは違うんっすか?」


「まあ、確かに木箱の宝箱もあると言えば…あるんですけど…もっと煌びやかな宝箱を想像してたんで…。」


「煌びやかっすか…残念っすけど、8階層まででそんな宝箱は見たことないっすね。」


「…そうですか、残念です。」


「開けてみるっすか?」


「ヨギリん開けてみますか?」


「え?あ、はい…でもシナロナ様の言ってたウネウネは大丈夫ですか?」


「あ~…どうなんですか?」


「ウネウネ?」「ウネウネっすか?」


「スダレたんはシナ婆さんから聞いたって話してましたけど?」


「スダレも知ってる………あっ、あれか!」


「ナンも聞いてるっすか?」


「キンも聞いてるはずだよ?私達とキルトたち6人一緒に時にシナ婆さんが話してくれたもん。」


「キル達も一緒…って随分昔のことっすね。」


「うん、ほら、宝箱に捕食されるって話の…。」


「あ、あれっすか!あれシナ婆さんの作り話で自分たちを怖がらせる為だと思ってったっす。」


「私もそう思ってたけど、シナ婆さんがカノンちゃんにも話したってことは事実なんだろうね。」


「そうっすね、そうじゃないとカノンちゃんには話さないっすから…宝箱開けるのが恐ろしくなってきたっすね…。」


「だね、どうしようか…。」


「今までそんなことはなかったんですよね?」


「そうっすね、8階層までっすけどなかったっすね。」




ナビちゃん、いい方法はないかな?


(ありません。)


バッサリ⁉


(花音様だけなら問題はありませんが、キン様たちもとなると現状ありません。)


私だけなら?


(はい、花音様だけであれば、マップで判断可能です。)


マップか…それ何で分かるの?


(宝箱とその中の物は生物ではありませんし、生物が宝箱に入ってることはありませんから、捕食する宝箱は生物、魔物に該当します。なのでマップの表示で判断は可能です。)


そっか…その辺の能力とかないの?


(存在します、ただハッキリとした判別出来てるのかまでは分かりません。)


ナビちゃんでも分からないの?


(はい、能力的には問題ないはずなのですが、盗賊、シーフ、スカウトなどの職業に真偽眼というのがあります、これは本物か偽物かを判断できる能力なのですが、罠などを見抜くことも出来ます。)


そうなんだ。


(罠はダンジョンの一部ですが部分部分で少し違う為に判別できます、ですから魔物の宝箱にも効果は発揮するはずなのですが…。)


なに?効果があるなら判別できるんじゃないの?


(殆どの者が罠は警戒して発動させるのですが、何故か宝箱には発動させないんです。その為真偽眼を覚えていても捕食されるという不思議なことになってます。)


何でだろ?


(そこまでは分かりません。)


そっか、ありがとう。




「キンたん、ナンのん。」


「なに?」「何っすか?」


「宝箱がここにあります。」


「そうだね。」「そうっすね、宝箱があるっすね。」


「この宝箱が魔物かどうか判別出来る能力を2人とも持ってるとした場合、使いますか?」


「カノンちゃんの質問が今1つ理解出来ないっすけど…ダンジョンでと考えたらそんな能力があっても使わないと思うっす。」


「そうだね…使いたいけど、シナ婆さんの話を信じてなかった私としては使わないかな?」


「何でですか?」


「自分の場合はその能力を使用するのに消費される魔力が問題っすね、ダンジョンでは戦闘に魔力を使うっすから節約すると思うっす、それにナンも言ってたっすけど、シナ婆さんの話を信じてないっすから、宝箱には使わないと思うっすよ?」


「私もシナ婆さんの話を信じてなかったからね、宝箱には使わないと思うよ?」


「シナ婆さんから話を聞いてるのにですか?」


「あ~分かったっす、カノンちゃんが知りたいのは、何で判別できる能力があるのに使わないのかってことっすね。」


「さっき答えたよね?」


「違うっすよ、根本な所っす。」


「根本?」


「そうっす、シナ婆さんの話では他の人が捕食されてたっす。」


「そうだね…確か。」


「その人達も判別できる能力を持ってたかも知れないっす、でも使わずに捕食された理由をカノンちゃんは知りたいんだと思うっすよ?」


「いや、だからさっき答えたよね?魔力の節約と信じてないって。」


「そこっすよ。」


「え?何処?」


「誰も信じてないんっすよ、宝箱の魔物のことを。」


「あっ、あぁ…成程。」


「え~っと、どいうことですか?」


「たぶんっすけど…宝箱の魔物の存在自体がが信じられてないっす。」


「何でそう思うんですか?」


「シナ婆さんの話を聞いた時はまだ小さかったっすけど、あれは絶対に生きて戻れないって言ってたと思うっす。」


「確かにシナロナ様は必殺と言ってました。」


「それなら出会った人が生きて戻る可能性は少ないっす、シナ婆さんでも他の人のを偶々見かけただけっすからね。」


「仮にそんな魔物が居るって話を聞かされても、私達みたいに作り話だと思って信じないかな?」


「そうっすね、信じる人は少ないと思うっすよ、だから判別できる能力を持ってても戦闘か罠発見に使って、宝箱には使わないっす。」


「そっちですか…ありがとうございます、参考になりました。」


「そうっすか?それなら良かったっす♪」


「お師さんは何を知りたかったんですか?」


「ただ判別できる能力があるのに誰も使わない理由が知りたかっただけですよ?」


「そうなんですか…。」


「その宝箱は安全ですから開けても大丈夫ですよ。」


「え?お師さん判別できるんですか!」


「これは私限定の能力ですから、他の人の場合を考えないといけないかな?と思って、さっき質問したんです。」


「凄いっすね…。」


「キンも魔物だったら気付くんじゃない?」


「そうかも知れないっすけど…まだそんな宝箱には出会ってないっすからね…正直分かんないっすよ。」


「それもそうだね。」


「それじゃあ開けるっす。」


キンが開けた宝箱の中には剣が1振り入っていた。


「これ…ただの鉄の剣っすね、しかも誰かのお古っす。」


「ん?本当だね、傷が付いてる。」


「ゴルク様から聞いてましたけど、本当に使い古しが出て来るんですね…。」


「こういう時もあるっす、まあ宝箱の中身はあまり気にしない方が良いっすよ、そんなに良い物が入ってたことないっすから。」


「残念です。」


「それじゃあ先に進むっすか♪」


「あいあい♪」




しばらく進んでいると1体の昆虫系の魔物が現れる。


「あれが…。」


キンが話している途中でその昆虫は真っ二つになる。


「ファイアフライっす…ってなんでカノンちゃんが攻撃してるっすか⁉」


「あ、すいません、つい…。」


「ついって…しかも木刀で…。」


「私…初めて虫…昆虫系の魔物を見たんですけど…。」


「けど?」


「キモイです!ダメです!見た目ホタルっぽいですけど、あの大きさは無理!無理です!」


ファイアフライとは蛍なのだが…大きさが1メートル程ある為、花音が反射的に瞬殺してしまった。


「そこまでっすか…。」


「どうする?ファイアフライは魔石ぐらいしか必要なところはないけど…。」


「お師さんの場合、怖がってても瞬殺出来ることが凄いですね…。」


「そうっすね、10階層以降の下見って言ってったっすけど…どうするっすか?」


「すいません…次は我慢します。」


「そうっすか?それなら…カノンちゃんの攻撃で良く分からなかったと思うっすけど、10階層以降にも出て来る魔物っすからそこそこ強いっす、だから注意が必要なんっすけど…ヨギリんの秋桜だと余裕そうっすね。」


「だね~、私達が初めて遭遇した時は大変だったんだけどね。」


「そうっすね、思ったよりも硬いっすしね、お尻が光ったら火が噴射されるっすからね…気を付けるっすよ。」


「見た目ホタルで名前がファイアフライだからって火を噴射しなくても…。」


「自分たちもここまでしか教えられないっすからね、まだ6階層っすけど、自分たちも8階層より下は潜ったことがないっす、それに11階層からは話で聞いたことがあるだけっすから、9階層からは手探りになるっすからヨギリんと一緒に探索っすよ♪」


「分かりました、気を引き締めます。」


「それじゃあ宝箱も良い物は入ってないっすから、9階層の入口までサクサク進むっすよ。」


「あいあい♪」「分かりました。」








「ということで、やって参りました9階層への入口です♪」


「どうしたんっすか?」「急にどうしたの?」


「いえ、ここから先が本当の探索なんだなっと思って言ってみました。」


「そうっすね、ここから先は自分たちも知らないっすからね。」


「そうだね…配置はこのままで行く?」


「そうっすね、警戒はカノンちゃんのお陰で前方だけでいいっすからね、このままで行くっす。」


「分かった、後方は私達が気付く前にカノンちゃんが倒しちゃうもんね、安心度が普段と段違いだよ♪」


「ヨギリんも初ダンジョンなのに動けてるっすからね…出来れば殿も経験した方が良いんっすけど…。」


「そうだね…ヨギリんの殿は次回の方が良いかな?今回はカノンちゃんに任せて前方に集中してもらって慣れた方が良いね。」


「そうっすね、このまま進むっすよ。」


殿しんがりお願いねカノンちゃん♪」


「分かりました。」


最初の順番のままここに居るメンバーのキンもナンも誰も知らない9階層へ進んで行く。





何となく適当になちゃった気がします…何でだろ(。´・ω・)?


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