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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第三章
120/183

118、川へ洗濯に。泡々です♪

花音は川の方へ向かう。

その後ろをスライミーの分体が5体ぴょんぴょん跳ねて付いて行く。

統括の人型は花音の頭の上に乗っている。


川に到着して担いでいたタマを地面に降ろす。


「よいしょっと、タマにゃん、お~ぃタマにゃん…ダメだ、目覚めない…服を脱がすまではいいけど…失神してる人をいきなり水に入れちゃってもいいのかな?」


花音が独り言を言って考えていると、付いて来ている5体の内2体が前にぴょんと進み出る。


「ん?なに?」


『こっちに服を、こっちにその子を。』


頭の上の統括スライムが花音に念話で伝えて来る。


『タマにゃんを?』


『そっ。』


『その言い方スライミーさんそっくりだね♪分かった。』


花音は言われた通りにタマの服を脱がし、それを分体の1体に。

服を脱がして裸になってるタマをもう1体の前に置く。


分体の1体、服担当ははぴょんと跳んで服にダイブして服を体内に取り込む。

タマ担当の分体はズルズルと移動してタマの頭部以外をを取り込むように包み込んでいく。


「服の方は良いんだけど…タマにゃんの方は捕食されてる…というよりもなんかエロいね…。」


そう言ってると2体の分体から泡がブクブクと発生して中が泡で見えなくなる。




「大変っす!タマが捕食されてるっす!…ってこれどういう状況っすか?」


とキンが到着する、その少し後ろをシナ婆さんをナンが気遣いながらやって来ている。


「私にもよく分かってないですけど、綺麗にしてくれてるんだと思います。」


『そっ。』


「「そう」だそうです。」


「そうなんっすか、このスライム便利っすね♪…それならここまで来る必要なかったっすね。」


「………ソウデスネ。」


「自分とナンは川に入って来るっす。」


「だね~漏らしてちょっと気持ち悪いからね。」


「わーも入るニャ、お風呂の方が本当は嬉しいんだがニャ…。」

そう言って、シナ婆さんはチラチラ花音を見る。


「ップ♪お風呂は良いですけど、明日ハルサメさんと会う前か後にしましょうね♪今日はこの後ダンジョン行かなきゃいけませんし、お風呂はこの前のままですから…。」


「そうだったニャ…それじゃあ、しょうがニャいニャ、明日、明日はお願するニャ。」


「はい、ハルサメさんも一緒の方が良いでしょうかね?」


「そっちの方がハルサメも喜ぶと思うニャよ…本当はハルサメに知られたくはニャいんだがニャ。」


「何でですか?」


「ハルちゃん…ハルサメに黙ってわー達だけの楽しみにしておきたかっただけニャ、ハルサメは引き籠ってるからニャ。お風呂を体験したら頻繁に訪れるに決まってるニャ、そうなるとカノちゃんの迷惑にニャるに決まってるニャ。」


「あ~お風呂ないですもんね…。」


「ハル婆さんのことは今はどうでもいいっすよ、早くしないと師匠とゴルク爺が来ちゃうっす。」


「ギルルドさんとゴルクさんもこっちに来るんですか?」


「そうだよ?カノンちゃんがあのスライムのことはみんなが回復してからって…ゴルクさんが言ったみたいから…。」


「あ~言いましたね…。」


「分かったら急ぐっすよ。」


『服はこっちで洗…う?』


「みんなの服も洗おうか?って聞いてますけど、どうしますか?」


「本当♪私頼みたい♪」


「自分も頼むっす。」


「それならわーもお願いするニャ。」


3人は服を脱いでキンとナンは川に飛び込む、残った3人の服を分体の1体がダイブして取り込み泡々していく。


「私のもお願いしようかな?」


『分かった、お任せ。』


「お願いね♪」


花音は服を脱いで置き、分体の1体がダイブして取り込もうとするが弾かれ、吹き飛ぶ。


「な、なに?弾かれた…の?」


『ごめん…あれ無理みたい。』


「あれ?」


『猫耳と尻尾のやつ。』


「あ、猫さんパジャマか~防衛が発動してるのかな?それはしょうがない、それならそれ以外をお願いね。」


『分かった。』


花音は猫さんパジャマだけ回収すると分体がダイブして取り込み泡々が発生する。


「私は川に…。」


と言いかけたときに、花音の視界に分体最後の1体がしょぼーんと溶けてるのが見える。


「……タマにゃんが今やってるやつお願い出来るかな?」


『分かった。』


分体最後の1体が嬉しそうにぴょんぴょん跳ねて花音を足下から取り込んでいき、泡わしていく。


「あ、気持ち良い…ん♡ぁん♡くすぐったい。横になってっれば良かったかな?」




しばらくしてタマの服の洗濯と…体の洗浄?…が終了する。


「あ~ごめん、さすがに裸で放置は可哀想だから、誰か来るまでもうしばらく…洗浄?いや、体洗っててあげてくれるかな?」


『分かった。』


そして分体は再度タマを泡で包む。




「ふぅ~サッパリしたよ♪」


「服はどうなってるっすか?」


『もう少し。』


「もう少しだそうです。すいませんがその間にタマにゃんに服を着せてもらえませんか?私の視界に入らない所で…。」


「あっ、あははは、良いけど…なに?服は乾いてるの?」


「さぁ?」


「さぁって…。」


「私もこの状態なんで確認出来てないんですよ。」


「乾いてなかったらどうするつもりなの?」


「それは私の収納で…たぶんなんとか出来ると思いますから、その時はしばらく待ってもらうことになると思います。」


「そっか、分かったよ、取り敢えず確認してみ…。」


「凄いっすね、乾いてるっすよ♪」


「るよ…キンが確認してくれたみたいだから、タマにゃんに服着せてくるね。」


「お願いします。」


「あいあい♪」




キンとナンの2人は花音から見えない位置でタマに服を着せる。


「キン、人に下着履かせたことある?」


「ないっすけど、自分で履くのと同じでいいんじゃないっすか?」


「だと思うんだけどね~、私にはちょっとし難いんだよね。」


「あ~正面からだとやり難いかもしれないっすね、後ろからなら自分で履くときと同じになるんじゃないっすか?」


「そうれもそうだね…それじゃあ、キンはタマにゃんを抱えてくれる?私が下着履かせてみるから。」


「了解っす。」

とキンとナンの会話が聞こえて来る。



あ~タマにゃんも褌だったからな~…良かった、私じゃ履かせられなかった…。



『3人の服、終了。』


「ありがとう。」


「タマにゃんに服着せたよ。」


「丁度さっきみんなの服が終わったみたいですよ。」


「丁度良かったっすね。」


「だね~、乾いてるからすぐ着れるしね♪」


2人は洗濯の終わった服を着ているみたいで布ズレの音が聞こえる。


「そういえば、乾いてなかったらどうするつもりだったんですか?」


「着替えは自分が持ってるっすから、そこは問題ないっすよ。」


「そうなんですね…あ、シナ婆さんはどうしたんですか?」


「シナ婆さんは………。」


「何か…って何かあればキンたんかナンのんが慌ててるでしょ?」


「それもそうっすね♪シナ婆さんは川で魚獲ってるっす。」


「魚ですか?」


「なんかね、魚が大量に居たの、普段は私達や魔物とか魚にとっての天敵になるのかな?それが居るから、警戒してあまり姿見せないんだけど、今日は何故か大量に居るんだよ♪」


「スライミーさんの威圧が原因かな?」


「スライミー?さっきの大きなスライムのこと?」


「そうですよ。」


「スライムにも名前があるんっすね…。」


「スライミーさんだけかもしれませんけどね。」


『マスターも終了、名前があるのはまだ居る。』


「そうなんですね。」


「何がっすか?」


「スライミーさん以外にも名前持ってるスライムが居るみたいです、私も着替えます。」


「そうなんっすか、知らないことばかり増えて行くっすね…。」


「だね~…私も旅に出たくなってきちゃったよ。」


「そうっすね…旅、旅っすか~。」


「大量ニャ♪大量ニャ♪大量ニャん♪」


「お?シナ婆さんが戻って来たっすね。」


シナ婆さんは籠に大量の魚を入れて戻って来る。


「みんな服着てるニャね、わーも着るニャ。カノちゃんは魚を使った料理は何か知ってるかニャ?」


「知ってますけど、調味料がないです、醤油にお酒にみりん…。」


「前に話してたやつかニャ…。」


「そうです、ただこれ川魚っぽいですから、から揚げに…するにも薄力粉が必要だし…塩を使って焼くしか思いつかないですね。」


「そうかニャ…残念ニャ…。」


「料理の話してたら、お腹空いてきましたね…。」


「ここで焼くかニャ?」


「それも良いですけど、ヨギリん達も一緒の方が良いでしょうから…それに魚分けて貰っても良いんですか?。」


「そこは別に構わニャいニャ♪みんなで食べようと思ってたからニャ、ルーの分も、ギランにシグレたちに村長の分もキンに収納してもらってるからニャ♪大量だったニャ♪」


「お~い!もう良いか~!」


「シナ婆さんも服着たっすから、丁度いいっすね。いいっすよ~!」


「おぅ、娘っ子…ってえらく大量の魚だな、そういや、腹減って来たな。」


「ダメニャ!これは村に戻ってからニャ!」


「お、おう…。」


「食い意地の張った奴じゃな。」


「何を!…誰がお前の面倒見てやったと思ってやがる!」


「頼んでおらん!それにお主は一目散に逃げたではないか!」


「あれは逃げるだろ!逃げ遅れた奴が悪いんだ!」


「仲間を見捨てて逃げるのが正しいと言うのか!」


「………いや…あれは…すまん。」


「な⁉………いや…儂も言い過ぎた……………すまん。」


「仲が好くて良いことニャ♪」


「だね~♪」「そうっすね♪」


「「良くない!!」」


「息ピッタリですね…タマにゃんはまだ気を失ってますから、簡単にスライミーさんの説明して村に戻りましょうか。」


「そうだったな…あのバカでかいスライムは何だったんだ?」


「儂もあんなのは見たことなかったのじゃが…。」


「わーは想像は出来るんだがニャ、普通に考えれば有り得ニャいことニャ…でも…カノちゃんだからニャ~。」


「まぁ…自己紹介できますか?」


『私が?自分で?』


「はい、これ念話ですけど、私の従魔になると他の種族とも会話出来るようになる可能性がありますから、検証と思ってどうですか?」


『そうなの?』


「まだ可能性ですけどね。」


『分かった、やってみる。』

「わ、わわ、私の名前、スライミー…です。」


「おぉぉぉ~言葉が分かるっすね、スライムも喋れたんっすね♪」


「これ分体。」


「本体があの大きなスライムで、その分体ということか…それで本体のスライムはなんなのじゃ?」


「魔王…です。」


「「「「…………はぁ⁉」」」」

「やっぱりかニャ…。」




それを聞いた全員が拝んでます…。

拝まないでくださいと言ったんですけど…シナ婆さんは…。


「これはカノちゃんを拝んでるんじゃニャいニャ。スライミー、スライムの魔王を拝んでるのニャ。」


と言われました…確かに統括の分体は私の頭の上に居ます。


これ…どう見ても私を拝んでるような…?でもそう言われてしまうと、強く言えませんね…。



スライミーの分体が洗濯機と泡風呂になりました…何でだろう(。´・ω・)?

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