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私、魔王になりました(;´・ω・)  作者: 華丸chan
第三章
106/183

105、続・模擬戦しよう♪最初の主旨はダメになりました(´・ω・`)

「さすがカノンちゃんっすね…最初のフシャーって何だったんっすかね?」


「だよね~、私もつい動きが止まっちゃったもんね…。」


「さて…どうするっすかね、自分とナンとヨギリん、キルにゴルドフ、ヨスガしか残ってないっすよ。」


「どうするも何もね~いつも通りで行くしかないんじゃない?」


「それもそうっすね、キルと連携って言ってもよく一緒に狩りをしてたときなら兎も角、今は無理っすからね…キルも勝手に動くようっすから、自分達はいつも通りに行くっすか♪」


キンとナンは話し合いを終えて攻撃に移ろうとするのだが…


「あっ、これはダメっすね…。」


「何がダメなの?」


「ちょっと時間を置くっすよ。」


「ん?キンがそう言うんなら…。」


「……ヨギリんが動いたっす!」


「え?………あれ?布でぐるぐる巻きにされちゃったね。」


「速かったっすね…。」


「そうだね、ヨスガとの話を邪魔されないようにって感じだったね、あの布ってシナ婆さんとスダレが用意したやつだね。」


「……………そろそろ大丈夫みたいっすね、全力で行くっすよ♪」


「あいあい♪」


キンとナンが動き出したのを確認してキルトも動き出す。




「あれ?ギルルドさんは参加…してないんですね。」


と花音が言ったとき、花音の視界に炎が迫って来る。


「ちょ、これキンさん⁉」


花音は咄嗟に上へとジャンプする。


そこを待ち構えていたナンだったが…花音は遥か上空に逃れていた。


「ちょっとカノンちゃん飛び過ぎ!」




ナンの文句も聞こえないほどの上空で花音は…。


キンたん本気なのかな?容赦ないんですけど…それでパジャマが燃えたり焦げたりしたら嫌だよ。


そう考えた花音は自由落下に身を任せている間に猫さんパジャマを強化することを思い付く。


あ~破れてたんだった…修復と炎耐性を付けないと。


(それなら花音様が思い付く限りの全ての耐性付けてみてはいかがですか?)


全部ね~火・水・風・土に光と闇に毒?…状態異常系かな?打撃に斬撃、刺突…ぐらいかな?


取り敢えず今思い付いたのを全部付けてみるかな。


花音は猫さんパジャマに今思い付いたのを全部付与しながら落下していく。




「おぉぉ~戻って来たっすね。」


「あれは無理だよ、ワイバーンでも攻撃が届かないのに…。」


「そうっすね。」


2人は花音が地上に戻って来て仕切り直しと思っていたのだが…


「あ~ごめんっす、あれ何か無理っす。」


「何が無理なの?」


「たぶん攻撃が通らないっす。」


「何それ⁉」


「カノンちゃんの服が綺麗になってるっす、さっきまで破れてたところも綺麗になってるっす。」


「それがどうしたの?」


「さっきまで破れたところが元に戻ってるということはっすよ、修復系の能力を付与したと思うんっすよ。」


「まあ、武器に自動修復が付いてるから可能性はあるよね、飛んでる間にってとこが驚きだけど…。」


「そうっすね、そしてカノンちゃんっすよ、自分達の想像の更に上を余裕で超えるっすから…。」


「あぁ…それで攻撃が通らないと…ダメじゃん!それ勝てないよ⁉」


「ナンは勝つ気だったんっすか?凄いっすね…尊敬するっす。」


「そりゃあ、勝てる気はしないけどさ、やるからには勝ちに行きたいじゃん。」


「それもそうっすね、さて…ごねてみるっすかね♪」




攻撃範囲に花音が入ったら攻撃しようかと思ってたキンとナンの2人はそのままやり過ごして花音に話しかける。


「カノンちゃんズルいっすよ!」


「はい?」


「その服たぶん攻撃が通らないっすよね。」


「あ~…かもしれませんね…。」


「それじゃあ、勝てないっすよ。」


「そう言われるとそうですね…でもそんなことドラゴンは聞いてくれないですよ?」


「それはそれ!これはこれっす!」


「ん~しょうがないですね、それなら有効打が入れば私の負けで良いですよ。」


「有効打っすね、分かったっす。」


「はぁ~さすがキンだね…あっさり認めさせちゃったよ。」


「さて続きを始めましょうか、残り5人ですね。」


「5人?5人じゃないよ3人だよ?」


「いえ、キルトさんがヨギリんを解放しちゃいましたし、クルトさんが何とか復帰してコソコソしてますね。」


「凄いね、よく分かるね。」


「クルトさんが復帰、直属………それじゃあ、模擬戦の続きをしましょうか。」


「行くっすよ!『炎よ剣より出でて敵を焼き尽くせ炎波!』」


「ちょ、キンさん⁉」


「キン!それダメ!!」


2人の言葉もキンには届かずキンの刀擬きから炎が津波の様に花音を襲う。

花音の動揺も気にせずに3方向から投げナイフが飛んでくるが、花音は森が火事になるのではと思いそれどころではない。




「キンは何をやっておるのじゃー!!」


「火事に備えて水術の準備!!」


観戦している人も慌てている中でシグレたち救護班は火事になったときの為に水術の準備を行う。




「え~っと、え~っと…ここに取り出したりますは、ただの普通の布です。ってそんな場合じゃなかった…。」


花音は収納から布を取り出し創造錬金を行う。

布を袋に錬金して吸収の能力を付与する。


(花音様!左右後ろからナイフが飛んできてます。)


「え⁉何?面倒な…。」


花音は高めに後方に飛び下がりナイフをやり過ごす。


飛んできた左右のナイフは互いにぶつかり、後ろから飛んできたナイフは炎に飲み込まれる。


「左右のはキルトさんとクルトさんかな?精度高いですね…それじゃあ…。」


花音はさっき作った袋を炎に向けて突き出し吸収を作動させると花音に向かって来ていた炎の波は袋に吸い込まれていく。


「「………。」」


「キン!カノンちゃんがどうにかしてくれなかったら火事になちゃうところだったじゃない!!」


「ごめんっす…つい本気でやっちゃったっす…。」




ナンがキンに説教をしている間に花音は動く。


先ずはヨギリんから…。


花音はおそらく後方がヨギリだろうと思い、隠れているところをマップで確認してそこへ移動する。


「……………何で後方がクルトさんなんですか…。」


「何でって言われても…。」


「後方に隠れてるのはヨギリんだと思ってたのに…まぁ良いです。」


花音はそう言ってクルトを簀巻きにして担ぎ次へ移動する。




「お師さんは何処へ?」


キョロキョロと周囲を見渡して花音の居場所を探しているヨギリの後ろに花音が移動して来る。


「ヨギリ!」


クルトの声に振り向いたヨギリは…花音によって2度目の簀巻きにされる。


「酷いですお師さん!」


「しばらく大人しくしてくださいね、よいしょっと…。」


と言って花音はクルトとヨギリを担いでキンとナンの所まで戻る。




「キン聞いてるの!」


「聞いてるっすよ。」


「子供の頃から森で火の技はダメって…。」


ドスっという音にナンは音のした方を見ると、簀巻きにされたクルトとヨギリが視界に入る。


「ちょ、ちょっと、カノンちゃん…私がキンを怒ってる間にクルトとヨギリん捕まえたの…?」


「はい♪この模擬戦のお陰で少し力加減が分かって来ましたから、特に失敗せずに出来ました♪」


「そ、そう…良かったね?」


「はい♪」


そう返事しながらクルトとヨギリが動けるように解放する。


「宴もありますから早く終わらせますよ。」


「それで俺たちを解放して何が目的ですか?」


「クルトさんが復帰してくれたんで、直属の3人には頑張って頂こうかと思いまして。」


「分かりました、某頑張ります!」


「俺は辞退したいんですが…。」


「クルトさんが復帰してなかったらここまではしませんでしたよ…。」


「俺の所為ですか…。」


「はい♪だから辞退は出来ませんよ。」


「うぅぅぅ~、分かりました。」


クルトの返事を聞いて花音は残りのキルトの方に手招きする。


手招きされてどうするか迷っていたキルトもしばらくして諦めて花音の下に現れる。


「何ですか?カノン殿。」


「クルトさんが頑張ってくれましたから、村長直属の戦闘を村の皆…特に猿人族に見てもらうことにしました。」


「………そういうことですか、分かりました。」


「それでどうしますか?5対1でやりますか?それとも3対1と2対1でやりますか?」


「少し相談しても良いですか?」


「良いですよ、でもお腹空いちゃっいましたから早目にお願いしますね。」


「分かりました。」




5人は集まって相談を開始する。


「でどうするの?」


「正直5対1でも勝てる気がしないっすけど?」


「だよね~。」


「それならお師さんは猿人族に直属の戦闘を見てもらうと言ってましたから、3人と2人で分かれた方が良いです。」


「そっちの方が良いっすかね…。」


「俺は…。」


「クルトの意見は却下だよ。」


「何で⁉」


「どうせ自分が楽をする為に5対1がいいって言うに決まってるんだから。」


「………。」


「図星っすね……。」


「それでは3人と2人に分かれて戦うということでいいですね?」


「キルトは何も発言してないけど良いの?」


「私は最初から分かれるつもりだったからな、そこは問題ない。」


「そこはということは、それ以外に何か問題があるの?」


「戦う順番だな、キンたちが先に戦えば……勝てる気は全くしないが、後で戦う私たちはキンたちの戦闘で疲れてるはずのカノン殿に勝っても負けてもカノン殿が考えるような印象を猿人族は与えないだろうと思う。」


「そうっすね、それなら自分たちが後でいいっすよ。」


「すまん、それで頼む。」


「あいあい、了解。」




当初の猿人族との連帯感も何処へやら…ということで直属は強いんだよという方向へ転換ってところで…

すいません1日がまだまだ終わりません(´・ω・`)

ちょっと補足です、何カ所か花音がキンのことをキンさんと呼んでますが、誤字ではありません。

咄嗟のことなので呼び慣れた方が自然と出てるだけです。

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