101、会議終了。やっと…。
遅刻です、すいませんm(__)m
「それで、ヨギリんは村長の直属だった訳ですし、何か良い案ないですか?」
「ありません。」
「キッパリ言い切りましたね…ヨギリんも生息区域の調査してたんでしょ?」
「してましたけど…某は速さだけなら猿人の中で1番ですから、逃げ足だけなら猫人族にも引けは取りません!」
「それは自慢になるんですか?」
「自慢になるぞ?それもあってヨギリを選んだんだからな…もう少し時間にゆとりがあれば、ちゃんと戦闘面も仕上げておきたかったんだがな。」
「それはわしの所為じゃのぅ…。」
「キルトさん達は何か良い案ないですか?」
と花音から問われて3人は姿を現す。
「ないですね…レッドウルフやシャドウウルフがいなければ猫人じゃなくても何とか出来ると思いますけど。」
「ウルフ系じゃなければですか?」
「そうです、ウルフ系から逃げるときは先に嗅覚を潰してから逃げます。」
「嗅覚を?」
「はい、ウルフ系は鼻が良いので、そのまま気配を分けて逃げても臭いで追いかけられるので、先に臭いのキツイ物で嗅覚を潰してから逃げるんです。」
「成程、それなら猿人族でも逃げられますか?」
「それは無理です、嗅覚を潰して気配を分けて相手を分散させてなんとか逃げられる感じです。」
「でもヨギリんも…。」
「お師さん、某は速さだけならこの村でも5本には入ってると思ってます、それでもウルフ系から逃げるのは命からがらですよ。」
「ということは…猿人の中でヨギリんが1番速いって言ってたから、ヨギリん以外の猿人は逃げられないってことですか?」
「そうなります。」
「ヨギリんはよく今まで無事でしたね。」
「ウルフ系の生息区域はキルトさんとクルトさんが担当してくれてます、某がウルフ系と出会って追いかけられるときは生息区域から出て来てる少数の群れになりますから、村の方かサーペントやマァトゥンの方に逃げきれば良いだけです、と言っても命からがらなんですけどね…。」
「木の上をピョンピョンって逃げたりはしないんですか?」
「したりもしますけど、レッドウルフもシャドウウルフも出来ますから、木の上よりも普通に走って逃げた方が良いです。」
「ウルフなのに木の上でも行動できるんですか…。」
「出来ます、木から木へと飛び移るよりも、走った方が全然安全です。」
「それまた何でですか?」
「木から木への移動は地上を走るよりも遅くなります、木の上から追いかけるのが数匹居たとして、残りが地上で走って先回りでもされればそこでお終いです。」
「ん~ちょっと考えませう…。」
ナビちゃん何か良い案ないかな?
(ありますよ、花音様が猿人を〆れば良いのです、もしくはこの村の頭になるとかですね。)
いやいやいや、何でそんな案が出てくるの⁉
(獣人族は頭に従いますから、それが1番手っ取り早いですよ?)
あ~何かそんなこと言ってたね…それ以外は何かない?
(あとは直属自体を解散するとかですかね。)
直属自体を…あ~、ん~、え~…それで提案してみるかな、うん、ありがとう。
「村長さん、直属を解散しましょう♪」
「…どうしてその結論に至ったのか聞いても良いかの?」
「直属に選ばれない猿人族で不満があるなら、原因の直属を無くすか、猿人族を無くすかしか思いつかなかったんです。」
「さすがに猿人族を無くすというのはのぅ、それで直属をということかの…それで直属を無くした後は今まで直属がしてきた事はどうする気なのじゃ?」
「私は直属とか猿人族、犬人族、猫人族、狐人族といった種族ごとじゃなくて…プリーズモフの…この村の名前これで良かったんでしたっけ?」
「プリズモスじゃな。」
「そうでした、この村の人を種族で区別せずにプリズモス族として考えれば、直属は比較的安全区域の見回りとか村の問題だけに対応するようにすれば種族関係なく集められるでしょうから、人数も増やせるでしょ?
それに、魔物の生息区域の調査は、このまま猫人族が直属とか関係なしに行ってもらえば良いんですよ♪それで直属云々は解決します。」
「それはそうなのじゃが…ゴルクやシナ婆さん、シグレにギランはどう思うかの?」
「猿人族の代表としては、それで問題が納まるならそれで構わねぇが…。」
「犬人族代表としては、正直に言えば直属には係わることが無かったので何とも。」
「狐人族も犬人族と同じですね。」
「わーも猫人族代表としては問題ニャいニャ。キルトにクルトはどう思うかニャ?」
「私も問題はありません、直属でなくなったとしてもやることは変わらないようですし、それがこの村の為になるなら。」
「キルトは優等生だよな~。」
「クルトは問題があると思うのかニャ?」
「いえ、俺も問題はないですよ、直属でなくて猫人全体でやるなら自由になる時間も増えることになるんでしょ?なりますよね?」
「そうニャるだろうニャ、直ぐにどうこうとまではいかニャいと思うがニャ。」
「それは仕方がないですよ、ルーやニャーさんとか不向きな人も居ますからね。」
「そうニャるニャね、直属でニャいニャら他に5・6人はいけるだろうからニャ。」
「直属はなくなるのですわね、それなら是非!」
「待つニャ!直ぐに直属が解散にニャる訳じゃニャいニャよ、カルトはしばらく直属ニャ。」
「しょんぼりですわ…。」
「しばらくカルトは直属でカノンちゃんの為に頑張るっすよ。」
「キンには言われ……カノンさんの為?……私が直属だとカノンさんのお役に立つのでしょうか?」
「そ、そうですね……頑張ってください。」
「は、はひ、私頑張りますわ♪」
「キンたん…。」
「ぴゅ~ふゅ~…。」
花音はジト目でキンを見るが、キンは目を逸らして口笛を吹いている。
「…そう言えば、この村に子供って何人いるんですか?私が会ったのはソーちゃん達5人とトウガちゃんぐらいなんですけど。」
「猿人は3人だが…。」
「猫人はソー達5人ニャよ。」
「狐人はトウガを含めて2人ですね。」
「犬人は3人です。」
「子供がどうかしたかのぅ?」
「種族間で問題があるなら子供は子供で集めて共同生活をしてもらって、小さいうちに種族間の垣根を無くすのはどうかな?っと思ったんですけど…。」
「考えとしいやは分かるんや、分かるんやけど…それをやるにしいやもおさきに大人ん方からやれへんと、いちゃもんが出て来はるでっしゃろね。」
その場に居る全員がしばらく考えてシグレの言葉が正しいだろうと結論を出す。
「それもそうですね、これはなかったことにしましょう。」
「ふむ…それでは今までの直属を解散させて新たに直属を設立する方向で良いかのぅ?」
「「「「異議なし(ニャ)」」」」
「それではその方向で今後動こうかの。後は…本来の議題の水路とヴァフトンスライムじゃな。」
「ヴァフトンスライムは川に居るかもしれないんですよね?」
「可能性だけにニャるけどニャ、ヴァフトンスライムは水辺に居るからニャ。」
「それはしょうがないです明日探してみます、水路の話もしたし、水路はあれで問題ないですよね?」
「そこは問題ないがのぅ、問題はヴァフトンスライムじゃからの…。」
「そうですね、ヴァフトンスライムが見つからなかったら、この水路も機能しませんからね。」
「ヴァフトンスライムは必要どすねんか?」
「必要ですけど…ヴァフトンスライムが居なくても水路自体は出来ます。」
「そんならヴァフトンスライムに拘らなくてもいいんではおまへんどすか?」
「そこはほら、どうせなら綺麗な水の方がいいじゃないですか、そうするとヴァフトンスライム無しで私で分かる範囲で考えると…維持するのに手間がかかり過ぎるんですよ、管理維持する人数が多ければそれでもいいんですけど…。」
「確かに綺麗な水の方が良いのぅ…そんなに維持に手間がかかるのかのぅ?」
「かかると思いますよ?このU字だって物が溜まれば詰まる可能性がありますし、その後に何カ所かU字を抜けて来た物を取り除く物を設置することになるでしょうから、そっちの方が機能的に詰まり易いですし、
何より…この水路からの侵入者撃退も考えるとヴァフトンスライムは必要になりますね。」
「カノちゃんはお風呂も家もそうだが…防犯のことをよく考えるニャ。」
「私だけなら防犯ってそんなに考える必要はないかもしれませんけど、ソーちゃん達やトウガちゃん幼い子供も居るんですから、水路には絶対に防犯は必要ですよ。」
「そうかもしれニャいニャ…。」
「それに私でも思い付くんですから、他の人も思い付くのは当たり前と思ってないといけません。ガルドラさんを嗾けた人が居るんですから尚更です。」
「その考えは無かったのぅ…カノン殿感謝する。それではヴァフトンスライムの件は条件付きで許可しようと思うがどうかの?」
「そん条件とはどすねんか?」
「それはカノン殿がヴァフトンスライムを従魔に出来ればといことじゃの。」
「ああ…そんならうちは賛成でええどす。」
「わーも異議なしニャ。」
「某もそれで異議なしです。」
「俺も異議なしだ。」
「全員が賛成ということで会議は終了かの?」
「そうですね、それでは最後に…。」
次で1日が終了出来たらいいな~。
驚いた話を、アンパンチ論争…アンパンチがダメなら全部ダメなのでは
(。´・ω・)?
私が知ってる範囲ではサ〇エさんぐらいかな?セーフなのは…。




