99、回答編。そんな大層な話じゃないですよ?
「それで考えてどうなの?答えは出そうなの?」
「残念なのじゃが…ヨギリがカノンの弟子になることで直属を辞めることになること、ヨギリが猿人族であって猫人族ではないことぐらいは直ぐに考えつくのじゃが…シナ婆さんが種族の違い程度で説教から外すとは思えんのじゃ…。」
「そうっすね、それぐらいならゴルク爺も考えついてると思うっすよ。」
「問題はそれ以外の所なんだけど…これってゴルクさんは絶対に考えつかないよね…。」
「そうっすね、シナ婆さんもそれが分かってるっすから、スダレたんの前に聞くって言ったんだと思うんっすよね…。」
「たぶんそうなんだろうね、シナ婆さんはカノンちゃんが来てから変わったからね♪」
「後進の育成なのじゃろうな…。」
「そうだね…そう思うとちょっと悲しいかな?」
「そうっすね…シナ婆さんもハル婆さんみたいに…。」
「こればかりはどうにもならんのじゃ、私達も仕組みが全く分からないのじゃから(´・ω・`)」
「この村ではハル婆さんだけだからね…。」
「今はその話は置いておくのじゃ、キンとナンはヨギリが説教の対象じゃない理由は分かっておるのか?」
「おそらくになるっすけど分かってるっすよ。」
「私もキンと同じかな?ん~ちょっとお手伝いしてあげよっか?」
「そうじゃな…本当は私自身で答えを出さんとならんのじゃろうが、時間がないから頼むのじゃ。」
「あいあい。」
「スダレたんの考えはある意味正しくて、ある意味間違ってますよ。」
「カノン⁉」
「どうですか?分かりそうですか?」
「いや…それでナンに手伝ってもらおうかと思ってたのじゃ。」
「それで良いんですよ♪」
「それで良いのか?」
「私の国では聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ていう言葉もあるぐらいですから。」
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥か…。」
「それでも考えること自体は悪いことじゃないですから、ナンのんからヒント…辿り着ける切っ掛けを教えてもらえばいいですよ。」
「そうじゃな…師匠も答え自体を聞くことはダメだと思っておるじゃろうからな。切っ掛けぐらいなら…。」
「そうだね、それなら少しお手伝いしましょう♪」
「頼むのじゃ。」
「あいあい、正直私もこれがシナ婆さんの答えなんだろうな~と思ってるだけだから、答えと違うかもしれないよ?」
「それでもいいのじゃ。」
「それじゃあね…スダレたんはシナ婆さんが何でヨギリを説教から外したのか?が疑問なんだよね?」
「そうなのじゃ。」
「何で疑問に思ったの?」
「それはヨギリがまだ直属であるのに、キルトは伝達不足で説教されるからなのじゃ、伝達不足ならヨギリも同じはずなのじゃが…。」
「そうだね…そこが疑問なら、ヨギリんが初めてカノンちゃん会ったときからスダレたんが帰るまでにそれらしいことは有ったんだよ。」
「ヨギリがカノンと会った日って今日のはずなのじゃが?」
「そうだね、ヨギリが説教されない理由にはシナ婆さんとシグレさんも関わってる…っとここまでかな?」
「師匠も?…ぶつぶつぶつぶつ。」
「やっぱり親子、じゃなかった師弟ですね♪考え出したシグレさんそっくりですよ。」
「あははは、そうだね♪」
「あれだけで答えに辿り着けるっすか?」
「別に辿り着く必要はないですよ、今回は、ですけどね。」
「それもそうっすね、自分達もシグレさんも確実な正解は分からないと思うっすからね。」
「あ~、それもそうだね…それなのに考えろってシグレさんも無茶言うよね
(´・ω・`)」
「そうですけど、ヨギリんはシナ婆さんの説教からは外れてるだけで、今日までは直属ですからそれはそれでどうなんだろ?と考えると問題ではあるんですけどね。」
「シナ婆さんはカノンちゃん贔屓っすからね♪」
「確かにそうだけど今回はヨギリんがシナ婆さんの説教から外れてる理由だから、いいんじゃないの?」
「それもそうっすね♪」
「さて、そろそろ会議の続きをするかの。」
村長の言葉で全員が定位置に戻る。
「では、スダレの答えを聞こうかの。」
「その前にゴルクニャよ。」
「そうじゃったのう、しかしゴルク…本当に大丈夫かのぅ。」
「おう、俺で終わっちまうからな、スダレの出番はねぇぞ。」
「それは楽しみだニャ♪違ってたときの罰を考えるべきだったかニャ?」
「それは勘弁してくれ、罰があったら俺は全力で逃げるぞ(´・ω・`)」
「そんなゴルクさんに私の国の名言を送りましょう♪」
「名言?」
「そうです♪私の国では…あっ、ちょっと変えて言いますね、私の国では私(魔王)からは逃げられないって言うんですよ♪」
「娘っ子からって…そりゃあ、まぉ…ゲッ!そりゃあ逃げられねぇわ(´・ω・`)」
「そうニャね、可能性はかニャり低いニャね(´・ω・`)」
「わしには無理だのぅ(´・ω・`)」
「村長と同じく某も無理でしょうね(´・ω・`)」
「うちは可能かどないか逃走用魔道具の試作品を試したいどすね♪」
「それ面白そうですね♪でもそれは私じゃない方が良いかもしれませんね
(´・ω・`)」
「そこまでどすねんか⁉是非!ご協力をたのんます!」
「そうですね…試すだけならいいかもですね♪時間があるときに試してみましょうか。」
「たのんまっせ♪」
「それでゴルクの回答はどうかニャ?」
「なんか答え難くなっちまったんだが…よし!よく聞けよシナロナ、俺の回答は、ヨギリが娘っ子の弟子になることで直属を辞めることになることとヨギリが猫人族ではないことだ!」
「…50点ニャ。」
「お?満点か♪」
「100点満点中の50点ニャよ。」
「何でだよ(´・ω・`)」
「ゴルクの言ったことは正しいニャ、正しいがニャ…わーがその程度でヨギリを説教から外すと本当に思ってるのかニャ?」
「そ、それはそうなんだがよ、それ以外に何があんだよ。」
「あるから半分の50点と言ってるのニャ!」
「他に何があるてぇんだ?」
「その前にスダレの回答を聞いとくニャ。」
「はい、私の考えは最初はゴルクさんと同じだったのですが、休憩中にナンから少し切っ掛けを貰って考えたのはカノンの能力についてなのじゃ、です。会議参加者はカノンから話を聞いたが、それ以外の者は聞いてない、キルトはトウガから聞いた話をクルト達に伝達してないことで説教の対象に、クルトは調査すればキルトの様に調べることが出来たのに、それを怠った為に説教対象に…それなら今日までは直属であるヨギリが説教対象ではないのが疑問になって来るのじゃが…。」
「ほして答えは出たんか?」
「正直…半分というところなのじゃ(´・ω・`)」
「そうかニャ、スダレの考えを教えて欲しいニャ。」
「キルトとクルトに対してのシナ婆さんの立場は猫人族代表として、それに先達として後進の育成という部分が加えられているかと思うのじゃ…、ヨギリに関してはカノンの能力は秘密にすることが必要ということをお風呂で言ってたから、直属としてではなくヨギリ個人として考えると喋らなかったことに対しては説教の対象外と考えたのじゃが…ちょっとまだ考えが纏まってないのじゃ(´・ω・`)」
「ふむふむニャ。おまけで90点にしとくニャ♪確かにキルトとクルトに対してわーの立ち位置は猫人族代表としてだニャ、でもスダレの言う通りに先達としてということにニャると、ヨギリも説教の対象に含まれることにニャるから、そこは間違いニャ。
ヨギリに関してはニャ…ヨギリは今日までは直属だがニャ、既にカノちゃんの弟子でもあるニャ。
直属として見ればキルトと同じで説教だがニャ、ヨギリをカノちゃんの弟子と考えた場合は直属として村長を選ぶのか、弟子として師匠のカノちゃんを選ぶのかはヨギリ次第だからニャ、わーも口は挟まニャいニャよ。」
「そんな理由かよ、それは俺じゃぁ分かんねぇよ(´・ω・`)」
「当たり前ニャ、だからゴルクの方を先にしたんだからニャ、わーなら迷わずにカノちゃんを選ぶからニャ♪だからカノちゃんを選んだヨギリに説教ニャんて出来ニャいニャよ。」
「わしとしては複雑な心境なのじゃがのぅ…(´・ω・`)」
次で100話なんですよね(閑話を除いて)…それなのにお話の中では時間があまり経ってないって(´・ω・`)
テレビである方のボランティアについて色々とコメントがありましたので、ボランティアを調べてみました。
ボランティアの理念として,自分から行動すること,ともに支え合い協力し合うこと,見返りを求めないこと,よりよい社会の実現を目指すこと、だそうです。
罰でボランティアってアメリカか何処かであった気がしたんですけど…書いてなかったです。
記憶違いか勘違いだったのかな(。´・ω・)?




