思ってたんとちゃう…
丸めていた紙をテーブルに広げ、3人でのぞき込む。
さて、私のステータスは……
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名前:ルークス=レインティア
種族:ヒト
性別:男
年齢:5
職業:--
犯罪歴:--
MP:120/120
腕力:30
脚力:40
体力:35
防御力:20
持久力:45
敏捷性:35
回避力:40
器用さ:40
命中力:35
賢さ:45
精神力:35
〈適性〉
剣士 斥候 魔術師 鍛冶師 神官 etc.
魔法適性:水 風 光
〈称号〉
女神の加護
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……えーっと?この世界では2桁が普通なんですかね?
あれ?でもそうするとMP量が凄いってことになりますし。
「まあ、これは……」
「ふむ……」
何その反応、怖いのですが?
「「普通だな(ですね)」」
普通……ですか、私のあの努力は……?!
毎日こっそり魔術本読んで魔術の練習していた、あの努力は無駄だったというのですか?!
「あら、でも脚力は良いわね。毎日屋敷の中をあちこち歩き回っていたからかしら?」
「持久力もいいな、あと賢さもだな!」
予想外のとこが育ってる?!意識してたとこが育ってなくて、完全無意識だったとこが育ってる?!
ふぅ、まあ仕方ないです。人生そんなもんです……切り替えていきましょう!
さて。能力値ですが40あたりで“良い”に入るってことなのか、他と比べて良いって事なのかどっちなんでしょう?
あと光属性ってなんか特別なイメージですけど、違うんですかね?スルーされてますし。
「父様、母様!兄様はどうだったんでしょうか?」
兄様のものと比べれたらいいなと思ったのですが、もう昔になるし無いですよねー……。
ちなみに兄様は今年12だそうで、6歳差ですね。聞いた時は母様の年齢に対する謎がいっそう深まりました。
「アルの初期ステータスか……。家に保存してあった気がするな」
「確か書庫にあったはずですよ?」
あるんですか……約6年前のものがあるんですか。けっこう物持ちいいですね。
「まあ、初期ステータスは保管しておくものだし。屋敷のどこかにあるだろう!帰ったら比べてみるか?」
「はい!」
……兄様が規格外ってことは無いだろうし、比べるにはもってこいですよね?ね?
そうと決まれば帰りましょう!すぐ帰りましょう!
私は母様と父様を引っ張って馬車に乗り込んだ。
「あらあら、ルークったら……自分のステータスが他と比べてどれくらいか、そんなに気になるのかしらね」
ば、ばれてる……
諸事情により次話投稿が遅くなります。
が、来週中には投稿できるようにしたいと思います。読んでくださっている方、すみませんm(*_ _)m