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子供の成長は早いものでして……

 

 さてさて、あれからもう2年と少し。


「ルーク!ルーク!!」

「はい、母様!お呼びですか?」


 私も4歳になりました!もうよちよち歩きじゃありませんよ!それに舌足らずじゃなくなりました!!


「もう!また蔵書室に行っていたの?」

「はい!たくさん本があって楽しいです!」

「そう、でもね今日はやめときましょうね?あなたは集中しだすと食事も忘れるでしょう?」

「はぁーい、」


 蔵書室で本を読むのに集中し過ぎて、昼食や夕食に遅れることが何度かあったのだ。


 あ、ちなみに少しなら字が読めるようになりました。まあ読めてなかったら蔵書室で集中して何してるんだよってなりますが。


「今日は何の日か覚えているわよね?」

「兄様がかえってくる日です!」

「そうよ〜!だから本読んでて忘れてました、なんてことにならないようにしましょうね?」

「はい!」


 そう、今日は学校に行っている兄様が帰省する日なのです。何気に初対面。父様に似てキリッとしたイケメンさん?それとも母様に似てカワイイ系の美少年?どっちに似てもモテてそう……


 かく言う私は顔つきは父様寄りですが、髪質や肌は母様そっくりだそうです。現時点では美少年らしいですが、成長したら父様似のキリッとしたイケメンになりそうらしいです。ばあやが言っておりました。


 ちなみに、こちらの世界では瞳の色は遺伝では無いそうで。何で決まるかとかは知りません!!



 ───あれ?そういえば私、顔どころか兄様の名前も知らない……。さらに言うとうちの家族の名前、母様以外知らないような気が……。その母様ですら敬称しか知らないような……。


 いや、ね?言い訳させてくださいよ。父様のことはメイドさん達は“旦那様”とか、他の貴族の人や領民は“公爵様”“領主様”とか、母様に至っては“あなた”って後ろにハートがつきそうな感じで呼んでいるんですよ。名前が出てこないの。


 母様に関してもも然り。


「ささ、広間に行きましょう?もうそろそろ着くはずだから!」

「はい!」


 まあ、誰かが名前呼ぶだろう。それまで上手くやれば……、普段から名前言わないし何とかなる……はず。










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