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転生したけどチートとか無かったから努力で世界最強目指します!  作者: 敬礼 なろう・カクヨムで連載中
始まり

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第23話 解決

 俺を連れてゼルトが扉を開けようと手をかけた瞬間、後ろから叫び声が聞こえてきた。


 

「見つけたぞ!おい、そこのお前!私のリオンを離せ!」


 その声が聞こえた方を見ると、父上がこちらに走ってきていた。


「父上!?何でこんなところに・・・いや、助けてください!早く!」


「わかっている!そこで大人しくしておれ!」


 助けを求めると、父上はわかっていると返事をし、魔法を構築し始めた。


「これでも喰らえ!」


「クソったれ!何でこんなことになってんだよ」


 父上が魔法を放ち、ゼルトはそれを避けようとその場を離れた。


 そのお陰で、ゼルトは俺から離れたので、俺は自由になった。

 この機会を逃さないうちに俺は拘束からなんとか脱出して、父上の邪魔にならないよう隅へ移動した。


「これで加減する必要は無くなったな。覚悟しろ。リオンを攫ったこと、後悔させてやる」


 俺とゼルトが離れたことを確認した父上は、周囲に沢山の魔法陣を展開した。


「おめおめとリオンを攫わせてしまった愚かな私だがな、これでも学園を次席で卒業しておるのだ。これ以上貴様らの思い通りにはさせぬぞ」


 カッコつけた父上は、言い終わると同時に展開していた魔法陣を発動させた。


 その魔法陣から現れた魔法は、次々とゼルトに向かって飛んでいった。


 ゼルトはそれらの攻撃を捌ききれず、どんどん被弾していった。


 魔法の雨は止まず、降り注ぐ度にゼルトはボロボロになっていった。

 

 魔法陣から更に新しい魔法が出てきて発射されようとした瞬間、遂にゼルトは両手を上げて叫んだ。


「もうやめてくれ!すまなかった!あんたの息子は返すから、これ以上はやめてくれ!死んじまう!」


 ゼルトは顔中の穴という穴からあらゆる液体を出しながら、父上に向かって許しを乞い始めた。


 その急変した、惨めで滑稽な姿を見で、父上の雰囲気ほ一気に変わった。


 つい先程まで殺気を纏ったいたその気迫は一瞬で収まり、可哀想なものを見る目でゼルトを見つめていた。


「お前に誇りというものはないのか?よくもまあ、そんな浅薄な真似ができるものだ」


 心底から呆れたような言葉を発した後、父上はスタスタと俺のいる方へと来た。


 そして、父上がゼルトに背を向けた瞬間、彼は何やらゴソゴソし始めた。


 すると、ゼルトは隠していた魔力封じの魔道具を取り出し、父上に向かって使用した。


「ハハハッ!これでもうあんたは魔力が使えなくなった!そこら辺にゾロゾロいる一般人と同じになったんだよ!」


 ゼルトは高らかにそう叫ぶと、意気揚々と父上に殴りかかろうとした。


 しかし、世の中というものは思い通りにはなかなかいかない。父上は襲いかかってきたゼルトをその勢いのまま投げ飛ばし、すぐさま押さえつけた。

 

「これでも、体術は一通り納めているのだ。貴様のような虫ケラに敵う道理などあるまい」


 父上は押さえつけた体勢のまま言い放った。


「ただ、どうしてそんなものを持っているのかは気になるな。これは少し話を聞かなければ」


 やはり父上も魔道具の存在には疑念を抱いたようだ。

 

 父上は魔道具を奪い取り、ゼルトに質問した。


「おい、これの効果はどうやって解除するのだ、教えろ」


「もう一度、使ったら、効果が切れる・・・」


 押さえつけられていて息も絶え絶えな状態で父上に伝えたゼルトは、そのまま意識を失った。


「ふむ・・・嘘をついている可能性もあるが、こいつの言い分を信じる以外にないか」


 父上は躊躇いなく自分に向かって魔道具を使用した。すると、父上は効果を実感したのか両手をグーパーさせて俺に声をかけた。


「リオン、大丈夫だったか?変態共に何かされたりはしていないよな?私が助けに来たのだから、もう心配は無い、安心してくれ。こいつはもう気絶してしまっているから、邪魔されることもない」


 父上は優しく手を差し伸べて、俺の手を掴んだ。


「では、捜索隊の拠点へ戻ろうか。リオンを見つけたことを知らせないといけないし、お前も疲労しているだろう?そこでしばらく休憩してから帰ろうか」


 父上はゼルトの首根っこを掴んで引き摺りながら、俺は父上に連れられて、俺達は捜索隊の拠点とやらへ歩き出した。

 


 しばらくして、ゼルトを引き摺って歩いていることに道ゆく人々から不審者を見るような目を向けられながらも、俺達は捜索隊の拠点へ到着した。


 父上がコンコン、と扉をノックすると、すぐにガチャリ、と扉が開いて一人の男が顔を出した。

 

「おかえりなさいませ、旦那様。既に、他の場所で捜索させていた者達は集まっております。後ろにいらっしゃるのは・・・・・・リ、リオン様!?もう見つけになったのですか!?その、手にある男は何者でしょうか」


「うむ、すぐにスラムに行って探していると運良くリオンと、それを連れていたこの男に出くわしてな。軽く伸して気絶させてから連れてきた」


「そうですか、ではお帰りの馬車を手配しますので、しばらくお待ちください」


 そう言って彼は俺たちを中に招いた。

 その言葉に甘えて俺は大人しく中に入り、疲れを癒す為、椅子に座った。


「旦那様も、お座りください。後の雑務は私達が処理しますので」


 彼がそう言って父上を座らせようとすると、父上はそれを断った。


「いや、大丈夫だ。リオンの話を聞くと今回の騒動は組織的な、仕組まれたものだったらしい。幸い奴等の拠点はわかっているからな、片付けてくる。リオンは先に屋敷へ返しておいてくれ」


「了解しました。馬車を手配して、後から捜索隊の一人に、旦那様の手伝いに行かせます」


 彼の返事に、父上は軽く頷いてその場を去った。多分、さっきの酒場へ向かったのだろう


「リオン様、すぐに馬車を手配しますので、しばらくはここでお待ち下さい」


 そういうことでしばらく待って、到着した馬車に乗って俺は帰宅した。


 


 


 

 


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