バレンタインDays
掲載日:2026/02/14
2月14日。
そう、今日はバレンタインだ。
なんてかっこをつけたわいいものの、あいにく、僕に彼女はいない。
朝、お母さんと従姉がくれたものを2カウントして以降、特にカウントの増えぬまま、2という数字をやたら誇っているだけである。
おまけに土曜探求などという名ばかりのただの授業付き。
日曜日だったら、会う機会がないなど言って誤魔化せたのに、本当に何のメリットもない土曜日だ。
やっと14時、帰宅の時間。
学校側は午前授業の意味を分かっているのだろうか。
14時は午前ではないぞ。
さっさと帰ってゲームでもしよう。
「あ、あの、え、駅まで、一緒に帰らない?」
「え?」
ちょっと照れる君の顔。
緊張で上手く話せない僕ら。
永遠と歩くような、あっという間に着くような駅。
君から貰ったかわいい包みを握る手。
赤くなった耳が、寒さのせいなのかは、僕にはわからなかった。




