9/23
プロローグ9
今日で毎日投稿は終了になります(つд⊂)エーン
次からは火曜日・木曜日・土曜日更新の予定です!
ブックマークをしておまちください。
半年。
妖界。
父の借金。
身請け。
そして――
貸主とは別に、目の前の影狼が何を考えているのか。
それも、分からない。
「……とりあえず」
私は深呼吸して、カウンターの内側に回り込む。
「話はまだ全然飲み込めてないですけど、借金取りさん」
「朧だ」
「朧さん」
名前を呼ぶと、氷色の瞳がわずかに揺れた。
「とりあえず、お茶飲みます?」
「……毒かもしれん」
「借金取りが客の茶を恐れてどうするんですか」
そう言いながら、私は火をつけ直す。
湯気とともに立ち上がる薬草の香りが、張り詰めていた空気を少し緩めた。
半年で終わるかもしれない日々。
まだ半年あるといえる時間。
その狭間で、私は今日も薬膳茶を淹れる。
人と妖と、そして自分自身のために。
そして――
氷色の瞳をした借金取りが、そのカウンターに腰を下した瞬間から。
『千の実』の物語は、ようやく本当の意味で動き出したのだと思う。
【お願い】
訪問いただき、ありがとうございます!!
"続きが気になる!"と思ってくれた方は、
『ブックマーク』やポイントの☆☆☆☆☆を★★★★★に変えて応援していただければ、励みになりますm(*_ _)m
何卒、よろしくお願いいたします!




