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遠野の薬膳カフェは妖客歓迎です。なお、店主の身柄は妖界で高値らしい。  作者: 兎月 なごみ
プロローグ―――借金取りは氷色の瞳をしていた
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プロローグ4

転機が訪れたのは、小学三年の冬。


外は吹雪で、窓ガラスが白く曇っていた日だ。


施設の門の前に、一人の老人が立っていた。


分厚いコートの襟を立て、雪を払いながら、じっと門の中を見つめている。


「どちらさまですか?」


先生の問いに老人は穏やかに笑った。


「ここに、美千流という子はおるかね」


その目は細く笑っているのに、奥の光だけが異様に鋭い。


先生に呼ばれて出ていくと、老人と視線があった。


その瞬間、驚いたように目を見開いたあと、ふっと深い安堵が浮かぶ。


「やっぱり、お前か。

……娘の子じゃな」


それが、私の母方の祖父だった。

【お願い】

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