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カエル味のあめ玉  作者: 大木戸いずみ
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 …………怖い。

 どうか、ここに谷沢くんが現れませんように。ただそれだけを願っていた。

「また無視かよ」

 男が苛立っているのが分かる。無視をしているわけではない。ただ、何を言えばいいのか全く思いつかない。

 私って、こんなに弱かったっけ? 

強くなったと思っていた。何を恐れているのだろう。

……今日仲良くなった皆に私の過去を知られたくない。人生の汚点を見られたくない。

「この子は中学生の時~、尻軽で~、いつも夜遊びしているような女の子でした~~」

 男は私をからかうように笑う。

 あの時の私はどうしてこんな男といたのだろう。……それぐらいまともな判断が出来ていなかったのかも。

「徹に言っちゃおうかな~~」

 莉子は興味ありげに私へと視線を移した。挑発的な目に私は鋭く睨み返した。さっきまでこの場から離れたい一心だったけど、彼女のその一言が気に食わなかった。

「いいよ、言えば?」

 私がそう言った瞬間、宮川さんと谷沢くんが視界に入った。



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