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コンプリート

作者: 星野☆明美

パルコとマツケンのコラボ企画で、1,400円以上食事したら、マツケンのコースターがもらえる、というのがあった。


暖かな部屋で編み物をしていた私は、セキセイインコたちがひとしきりさえずってから急に黙り込んだので時計を見た。

夜の9時半。

「電気消すよー」

そう言って部屋の明かりを暗くする。セキセイインコたちは各々の場所を陣取って眠りに入る体制をとる。

今日は土曜日で、郵便は届くのかな?とちょっと気になった。

昨日、マツケンのコースター4種類のうちの3種類が郵送で届いた。メルカリで頼んでたから。

あと1種類。

部屋から外へ出て、コンクリートの階段を降りる。

1月の夜気が私を包む。

集合住宅の郵便受けのところまで歩く。

「まだ届いてないや……」

温まっていた体ががくんと冷えてくる。

夜の街灯があちこちに灯っていて綺麗。

たったかた。

階段を登る。15段。

重いドアを開けて家の中に滑り込む。ほっとする暖かさ。

コースターの裏にはARのコードがついていて、踊っているバージョン、買い物バージョン、書道バージョンがそろっている。あと一つは何かしら?

トレーディングカードとか収集したらこんな気分なのかな?

こういうのもたまには悪くない。

くすくす笑いながら、夜の薬を飲んで、布団に入る。

できればARの映像をTwitterにアップしたいんだけど、いまいち携帯のやり方がわからなくて、友人に頼ることにした。

コンプリートしたら、送るからね!とLINEして、OKをもらう。

多分月曜日にはそろうだろう。

Googleで「作家 星野明美」で検索したら、本当に出た。誰かが作家と認めてくれている。なんて幸せなんだろう。

☆マークが入ってないけど、代表作の「惑星☆プリズム」が記載されているから、きっと私のことだ。

小説は、書けてない。悲しい。編み物に時間の大半を割いて、統合失調症の症状は落ち着いている。

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