七時間半睡眠が理想らしい
昔、学生の頃、テレビで見ました。
『人間は一時間半周期で眠りが浅くなるので、その浅いところで目覚めると、寝覚めがスッキリします』
『だからといって一時間半や三時間で目覚めるのは睡眠不足』
『九時間だと寝過ぎでかえってスッキリしない』
『七時間半が人間にとって最適の睡眠時間です』
そんなの人それぞれなんじゃないかな〜と疑問に思いながらも、その情報はずっと私の頭にありました。
それでいて実践はせず、夜更かしして遊ぶことを優先して、朝5時に寝て夕方4時に起きるとかしてました。
社会人になってもうかなり経ちます。
睡眠時間は仕事の日は自分の好きなようには決められず──
休みの日には好きなだけ寝ていました。
この間、仕事の日に、たまたま睡眠時間がピッタリ七時間半になったことがありました。
スッと目が覚めて、起きた瞬間から頭がスッキリしていました。
その頭で、起きるなり、なろうに小説を書きはじめました。
書けるわ、書けるわ。
あっという間に八千字以上、書けました。
その上でエッセイまで書けてしまいました。
うん、これはいい!
やっぱり七時間半が最適な睡眠時間だ!
実感として、そう思いました。
今日は仕事がお休みです。
『よし、七時間半寝るぞ!』
目覚ましをセットして、めちゃめちゃ眠たかったので、すぐに眠りに入りました。
ペットのフェレットくんと同居しています。
いい子なので、部屋の中に放し飼いしています。
ミルクが欲しくなったのか、その子が激しく私を起こしにお越しになりました。
『おい、起きろ』
『起きて、おれにミルクを作るんだ』
『ミルクを作らないのなら、起きておれと遊べ』
布団の中に潜り込んで来たり、私の顔に急接近して来たり……。背中を掘って来たり、まぶたをペロペロ舐めて来たりと、私を起こそうとします。
「やーめーて!」
私が彼の頭を掴んで押さえつけると、かえって喜んで、もっと遊べもっと遊べと体当たりをして来ました。
遂にはおでこを引っ掻かれ、布団を蹴っ飛ばして起きるしかありませんでした。
時計を見ると4時半。
23時半に寝たので──睡眠時間は五時間。
「もう二時間半、眠らせてくれ……」
あったかいミルクを作ってあげて、しばらく遊んであげると、フェレットくんは満足したようで、寝てくれました。
それから二度寝。
起きたら七時半過ぎでした。
大体七時間半睡眠、とれた!
見事に頭がスッキリしています。
今日は充実した休日を過ごせそう。
問題は──
二度寝でもいいのか? というところです……