Episode19-1.どうやら文化祭らしい。
おはようございます!
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さて、今回からタマちゃんがたまに隠語を使いますが……特に何なのか説明はしないようにします。読者様の想像にお任せします。
それにしても、だいたいこの小説、特に序盤はチンコってワードが多すぎるんですよね。って、言っちゃった。笑
朝っぱらから申し訳ありません、。
それでは第19話、スタートです♪
俺の彼女が生徒会長になった。
そしてそれと同時に俺の姉が普通の女子生徒になった。
まずタマの最初の仕事は11月に開催される文化祭の準備。
って事で、俺は教室で、何故か帰らない美咲とともにタマの仕事終わりを待っている。
ちなみに今日はレオも部活がなかったようで、マユミが迎えに来て2人で帰っていった。
「マユミとレオくんもそのうち付き合っちゃうのかなぁ……?」
俺の後ろの席に座り机に突っ伏した美咲がそのままの姿勢で俺を見上げてまるで独り言のように呟く。
「どうだろうな?マユミも大概ヘタレだって事は美咲も知ってるだろ。しかもレオと話してても、そう言った話なんて出て来ずに、きれいな花が咲いたとか、美味しい店を見つけたとかそんな話ばかりで、マユミを意識してるのかどうかさえわからんからな」
「そっかぁ……。まあそう簡単にいかないもんだよね、恋愛って」
美咲は突っ伏したまま溜め息を吐く。
「美咲は帰らないのか?まあ話し相手になってくれるのは嬉しいけどさ」
すると美咲は俺を見上げて悪戯っぽく笑う。
「まあねぇ。私はアルくんのストーカーだからさ。アルくんに付きまとうんだよ……」
美咲の屈託の無い笑顔にやはり俺はちょっとした恐怖を感じる。
考えてみたら以前俺が寝ているところに『ムラムラしたから』って理由で夜這いを掛けられ、さらにキスまでされたんだよな。
それなのに俺とタマの事は応援したいだなんてさ……。もう訳わかんねえよ。
今のところ俺の中で訳のわからない人第1位って感じだ。
だいたい美咲って元々こんなキャラだったっけか?
何かこうなるきっかけみたいなのはあったんだろうか?
俺にはわからないな。
まあでも今は特に実害は……ちょっとあったけど、別に大きな被害はなかった事だし、あまり気にしないでおくか。
そして時間も16時半を過ぎた頃だった。
「あ、アルくん!お待たせしました」
「あれ?思ったより早いじゃん」
タマとそしてアンが2人でやってきた。
「今日は引き継ぎだけだからね……ってあれ?美咲ちゃんも待ってたの?」
「はい、会長を待ってました」
あれ?さっきは俺のストーカーだからって言ってなかったか?冗談のつもりだったのかな?
「あはは……私はもう会長じゃないよ。会長はタマちゃん」
そう言ってアンは小さく笑う。
「あの、えーっと、アン……先輩にこれだけ言っておきたくて……。あの、今までお疲れさまでした!私、本当に先輩にはお世話になって……」
そうか。美咲はアンにお礼を言いたくて待ってたんだな。
それならそうと言ってくれれば、俺も妙な勘ぐりなんてしなかったのに。
家族内では人間嫌いを公言しているアンだけど、美咲のこの対応は嬉しいようだ。
本人は会長職をかなり面倒臭がってたけど、それでもこうやって感謝される仕事なんだな、生徒会長って。
まさか最後にこうやってお礼を言われるなんて思ってなかったのだろう。
「うん、ありがとう、美咲ちゃん。じゃ、みんなで帰ろう!」
アンは少し感動したのか、照れくさそうな表情で短く礼を返す。
こうして俺達4人は学校を後にしたのだった。
「どうだ、タマ。生徒会長、やってけそうか?」
帰り道、隣を歩くタマに尋ねる。
まあまだ仕事自体始まっても無いんだからわからない事だらけだろうけどな。
「そうですね……あまり自信はありませんけど、精一杯頑張ろうとは思います」
「まあ最初は誰だって手探りだからね。でもタマちゃんなら大丈夫だよ」
全く根拠は無いんだろうけど、アンがタマを励ます。
「私だってやり遂げたんだしね」
「確かにな。タマ、良かったな。生徒会長って結構楽勝っぽいぞ」
俺がすかさず皮肉を言うと、アンから腰の辺りをペシペシと叩かれる。
「まあ何かあったら私もサポートするからさ。いつでも助けを呼んでよね!」
美咲も協力を申し出てくれた。
「タマ、もちろん俺もだ。そこらの生徒会役員よりかは役に立つからさ。気軽に使ってくれて構わないぞ」
俺ももちろん協力するつもりだ。
だって俺の彼女なんだしな。
「み、皆さん、ありがとうございます!」
そんな俺達にタマは改めて礼をするのだった。
「じゃ、アルちゃん。夕食は気にしないで良いから、タマちゃんをちゃんと送ってあげてね」
駅への道と家への分かれ道でアンと美咲、2人と別れる。
「じゃ、俺らも行くか」
「あ、はい……」
俺はタマにそう言って駅まで向かったのだった。
そろそろ定期でも買った方が良いかな?通学路外れてても学割効くんだろうか?
なんて考えつつ切符を購入する。
時刻は17時前。
まだ10月上旬だから明るいけど、これが12月になってくるとこの時間だと薄暗くなってくるんだろうな。
特に人通りの少ないタマの家の周りは街灯も少ないし、例えば誰か一緒に帰る人とかいれば多少は安心なんだろうけど、それもいないしな。
「あの……もしかして毎日送ってもらえるんですか?」
「ああ、何か不都合でもあるか?」
タマの質問に答える。
「あの……私は良いんですけど、と言うか、むしろ嬉しいんですけど、アルくんが大変じゃないかなって思いまして……」
どうやらタマは俺に遠慮しているらしい。
そんな俺に気を使うなんてタマらしくもない。
「まあな。生徒会の仕事をしてるとどうしても暗くなるしさ。俺はタマが来るまで教室で勉強してたら良いんだし、気にする事は無いぞ?」
「そ……そうですか……?」
タマの方はまだどうも遠慮しているみたいだ。
「まあそんなに心苦しいならさ、たまには俺んちに泊まってっても良いんだぞ?駅からも学校からも徒歩10分。便利な立地だしな」
「え?良いんですか?」
「ああ、ちゃんと親に連絡を入れとけよ。前みたいな家出は無しな」
俺がそう提案するとタマはすごく嬉しそうな表情を浮かべる。
「はい!多分ママでしたら言っておけば大丈夫です!」
確かに。三葉さんみたいなさばけた性格だったら、大丈夫だろうなって思う。
「さ、じゃあ、行こうぜ?」
そして俺とタマは改札を抜けて、一緒の電車に乗るのだった。
やっぱり夏に比べて日が短くなってるのが実感できる。
まだ17時半前だって言うのに太陽は山の向こう側だ。
最近は駅を降りるとタマは自然と俺の左手を握ってくるようになった。
そして俺が左を向くと笑顔を見せてくれる。
考えてみれば俺達が付き合い始めてもう半年か。
最初は1学期辺りで終わると思っていたんだけど、わからないもんだな。
タマは特にお喋りな方でもないし、だからと言って口数が少ない訳ではない。
最近の話題はやっぱりクリスの事が多いみたいだ。
以前と変わらず毎日連絡がきているらしい。
「今度クリスちゃんにお呼ばれして、佐藤さんと一緒に東京へ遊びに行くことになったんです!」
そうか。クリスと美咲もしっかり繋がってるんだな。
クリスとの繋がりが途絶えたのは俺だけか……。
あまり考えないようにしてるんだけど、クリスの事を考えるとやっぱり胸が苦しくなる。
しかも俺、アンの事も、それに美咲の事も意識してるし。
俺の隣には、こんなに俺の事を好きでいてくれる人がいるってのに、俺ってやっぱりチコの言う通り、不誠実な男なんだろうか?
「あのさ、タマ。俺ってさ、タマから見てどう見える?」
ついついこんな事を尋ねてしまった。
「どうって……?」
ほらな?聞かれた方のタマも不思議そうな表情をしている。
「俺の人間性って言うか、そのまんま。付き合い始めてからずっと見てきた俺ってどんな印象なのかな?って思ってさ」
するとタマは少し考える素振りを見せる。
そして少し真面目な表情で話し出すのだった。
「そうですね……。結構意地悪なとこがありますよね。今時流行りませんよ?好きな女の子をいじめるなんて、小学生までで卒業してください。あと、自分が性欲魔神の癖に私の事をキス魔呼ばわりはいただけません。それとお風呂で平気でご自身を見せるのはどうかと思います。ちょっとは恥じらいをもってください!」
おいおい、案外出てくるな。
まあ半年間付き合えばそれぐらいは出てくるもんなのか?
「でも、実は優しくて、世話好きで、ちょっとぶっきらぼうですけど誠実で、スッゴくレアですけど、実は笑顔がすごくかわいくて、私にとっては最高の彼氏です!」
そして最後は褒められてしまった。
どうやらタマから見ると俺は誠実な男らしい。
多分、そんな事なんて無いのにな。
そんなやりとりをしていたら、タマの家に着く。
「あの……」
タマが軽く俺の腕を引いてきた。
「ああ」
タマが何をしてほしいのか、それは俺にもすぐわかる。
俺は目を瞑り、顔を上に向けたタマの唇にそっとさよならの口付けをするのだった。
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それではまた次回♪




