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テトの冒険  作者: ともピアノ
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剣士と魔導師

「テトーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


ヒナは後ろを確認して叫びながら走って陸に着く。


「グウワアーーーーーーーーーーーー」


テトは、脚の傷みを堪えながら、陸に走って行こうとした


が、何物かが、テトの行く手をはばむ。


そして、テトに向かって来る。


「テトーーーーーーーーー、危ない」


ヒナはテトを心配している。


右かーーーー、うっ、左かーーーー、うっ、後ろはーーー


ー、うっ。


囲まれてる。


向かって来るヤツを右に避け、走り出した。


・・・・鋭いキバに、エイヒレ、素早さ、そうか・・・・


ピラニアかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


うっ、グウワアーーーーーーーーーーーー。


水か、ーーーー身動きが、上手くいかない。


走って逃げるしかない。


急げーーーーーー、グウワアーーーーーーーーー。


飛んで襲って来る。


テトは、避けきれず左腹を、裂ける。


急げーーーーーー、グウワアーーーーーーーーー。


また、飛んで襲って来る。


そして、左右の袋はぎを裂けられる。


グウワアーーーーーーーーー、逃げるんだー。


テトは腰の鞘から木の剣を取り、身構えた。


右ーーーー振り切り、左ーーーー振り切り。


前ーーーー振り切り、後ろーーーー振り切り。


ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ。


全然・・・・当たらない、カスリもしない。


行くぞー、走るんだーーーーーーーーーーーー。


右にーーーーーー振り切り、左ーーーーーー振り切り。


前ーーーーーー振り切り、後ろーーーーーー振り切り。


ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ。


まだだ、走れーーーーーー。


ヨシっ、身動き取れる位置まで来たぞー。


「テトーーーーーー、イケーーーーーーーーーーーー」


テトはさっと振り返り。


来たーーーーーーー、身体を斜めにして振り切り。


来たーーーーーーー、身体を斜めにして振り切り。


ヨシっ、前後左右、無心に振り切れるぞー。


来たーーーーーー、身体を屈んで避け切り。


来たーーーーーー、身体を引いて避け切り。


ヨシっ、今の内に、走れー、走れー、走れー。


ウワアッーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


ウワアッーーーーーーーーー、ウアーーーーーーー。


ふうーーーー。


逃げきれた。


「テトーーーーーーーーーーーー」


ヒナが心配して呼ぶ。


「ヒナーーーーーー」


テトは、ヒナを見た。


・・・・大丈夫そうだな。


テトにヒナは抱き着く。


「イタターーーーーー、ヒナ、イタイーーーー」


テトは、左頬と右腕と袋はぎと、裂けられた個所が、痛か


った。


「テトーーーー、大丈夫ーーーーーー」


ヒナはドレスのスカートを引き裂いて、テトの裂けた部位


を縛った。


そして、奥へと行き、赤いワンピースに着替えて来る。


「ヒナーーーーーー、黄色いじゃないんだ、ウワアーーー


ーーーーーーー」


テトは、キズを抑えている。


「ヒナっーーーー」


ヒナはテトの泥のついた額にキスをした。


「ありがとう、テトーーーーーー」


ヒナは少し恥ずかしそうでいる。


「テトーーーー、コレっーーーー」


ヒナは、うつむいて、眺めている。


テトが、ヒナに洞窟で作った、鉱石の首輪を掛けていた。


そして、二人見つめ合って、テトが、お返しのキスを左頬


にした。


「キレイーーーー、キラキラしてる、ありがとうー、テ


ト」


ヒナは首に掛けられてる鉱石を、眺めている。


「ヒナー、イイよー、イイよー、似合っている」


テトは、喜んでいる。


アーーーーーーーーー、良かった、・・・・良かった。


ヒナに、怪我がなくて、・・・・良かった、良かった。


もうーーーー、一時は、どうなるかと焦ったが、・・・・


どうにか・・・・助かった。


危うく、ヒナを危険な目に合わすところだった。


まずは、ひと安心だ。


「どっちがーーーーーー、ねえ、どっちがーーーーーー」


ヒナは赤いワンピースと首輪を触っている。


「うんーーーー、どれも、どれも、全部さーーーー」


テトは、更に喜んでいる。


ヒナはドロドロに汚れ、血がついて裂け気味の、テトの衣


類を川の水で洗っている。


そして、テトは、雑木林の中から、枯れ木と木の屑を探し


て来る。


ヒナは、リュックから母が、安全の為にと、用意していた


物からライターを取り出して焚き火に火をつけ、テトの衣


類を乾かしている。


「ヒナーーーー、ありがとうー、燃やすなよーーーー」


テトは、笑っている。


「任してよーーーー、私、上手いんだから、」


ヒナは、家では、養女に、ほとんど、やってもらっていた


が、髪のセットなど、気に入らないと、ドライヤーでセッ


トをやり直した事があった。


今は、ドライヤー感覚で、火を扱っていた。


本当に、ヒナ大丈夫かなーーーー。


アー、アー、アー、アブナイー。


ヒナには、少し、無理を感じたテトが、キズの痛みを堪え


ながら、ヒナに手渡すよう促す。


「大丈夫だからーーーー、やらして」


ヒナが駄々をこねる。


「ヒナーーーー、ありがとう、危ないから、渡して」


テトはヒナから濡れた衣類を受け取る。


「エーーーーーー、モウーーーー、ハイッ」


ヒナが、ガッカリしている。


ヤハリ、これは、僕が、やる方が安心できる。


ヒナのやる気は、嬉しいが、ガマンしてもらおう。


すまんな、ヒナ、ガマン、ガマンだぞ。


ヒナが木の棒で砂をいじっていた。










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