第七部
#####(翔也の部屋)
「カズサ」 (翔也が部屋に入って来る)おかえりー。
「翔也」 おかえりー。じゃねぇよ!勝手に部屋に入んなって言っただろ!
「カズサ」 そうだっけ?まぁ、いーじゃん別に。もしかして見られたくないモノとかあるの?
「翔也」 (慌てて)ば、バカ言うんじゃねぇよ!そ、そんなもんあるわけねぇだろ、、、。
「カズサ」 おやおや?その慌てようはあるってことを自分から言ってるようなものですねー。
「翔也」 あーもう、いい!ったく、どいつもこいつも人の話を、、、って思い出した!里奈が部屋に来ちまうんだった!おいカズサ!また隠れててくれ!
「カズサ」 里奈って幼なじみの子じゃないの!?分かった分かった!隠れてちゃんと見とくね!
「翔也」 おいやめ(ろ、と同時に玄関のドアの音)
「里奈」 おじゃましまーす!
「カズサ」 じゃ!頑張ってねー!(前日と同じ場所に隠れる)
「里奈」 (部屋のドアを開けて)翔也ー。遊びに来てあげたよー!
「翔也」 だから来なくていいって言っただろ、、、。
「里奈」 もー嬉しいくせにー。(強めに翔也を叩く)
「翔也」 いってぇな!、、、とりあえず、茶でも入れてくっから待ってろ。(部屋から出ていく)
#####(しばらくして)
「翔也」 (何か話しながら) 、、、ってわけなんだよー。
「里奈」 もうードジなんだからー。ん、もうこんな時間。じゃ、私そろそろ帰るね。
「翔也」 おう。(二人は玄関まで歩く)
「里奈」 (靴を履き終わったところで)じゃあねー。
「翔也」 あ!ちょっと待て里奈!
「里奈」 ん?何?
「翔也」 いや、急なんだけどさ、どうしても覚悟を決めないといけない時、どうしたらいいと思う?
「里奈」 急ねー。んー、譲れないものがあるから絶対に退けない!って思えばいいんじゃない?、、、翔也、何かすごい挑戦でもするの?
「翔也」 まぁ、そんなところだな。悪いな引き止めて。
「里奈」 ううん。(ドアを開けて)じゃあね翔也ー。
「翔也」 ああ、じゃあな!(少しして部屋に戻る)
「カズサ」 あー!ずっと隠れてて全身が地獄のように痛いー!ねぇ、そう言えば玄関で何話してたの?
「翔也」 ん、あぁ。大したことじゃねぇよ。
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