8話
ユタカさんの仲間が来たみたいだ。5人来たみたいだ。
ウォォォン オォォン
いい音してるなぁ
俺と豊さん合わしても7人か、ちょっと少ない気もするなぁ
「お前が、ユタカさんのとこで働いてる奴か」
ユタカさんの仲間の1人から声をかけられた
「はい!佐々木 コウイチです。よろしくお願いします。」
俺は、人見知りしないという特技を存分にここで発揮する。
「俺は、吉岡 マコトだ。よろしくな」
思ったより優しそうな人だなぁ。歳は俺より2つ上ぐらいかな。
えーとマコトさんのバイクは…コレか!ジェイドだな。CBXの2型のカラーにしてある。カッコイイなぁ。
「おめぇらそろそろ行くか!」
ユタカさんの掛け声で、みんなバイクに跨り出した。エンジンの音が凄いたった6台のバイクなのにこんなに音が出るのか。
「おい、コウ早く乗れよ」
ユタカさんに呼ばれ慌てて後ろに乗る。
黒い服にフルフェイス何だか不審者みたいだ。
そのまま進み出した
風が気持ちいい
バイクの振動が身体に伝わってきて心も上がっていく。
クォーンクォーン
白煙とオイルの焼ける匂いも、全てが心地いい
バイクの音は重なり合ってとてもいい。
なんとも言えないとても最高な気持ち
夜の道、車の通りも少ない道でオレたちだけが、走っている……お、マコトさんがコールしてる上手いなぁ。ジェイドは、はい吹かしてるとシュンシュン言うんだけどそれも含めて上手いなぁ
「どうだ?良いだろう!」
ユタカさんが聞いてきた
そんなの聞かなくても分かるでしょと思いながら
「はい!最高です!とってもいいです」
「そうだろー」
ユタカさんも嬉しそうだ
時間はあっという間に過ぎた。まだちょっとしか走ってない気がする。まるで夢であったように