4話
俺は、不良のバイクの後ろに乗っている。
バイクには独特な匂いがする。白煙も凄い。KHに似ているがなんか違う。
「良い単車だろコレ」
バイクをみているのに気付いたのか、気さくに話しかけて来た。ココは好印象与えておきたいので、自分の知識をしっかり活用してやる!
「ケッチぽいですけどなんか違いますね。カスタムですか?」
「お、よく知ってるじゃねーか。でも、コレはケッチじゃなくてマッハってバイクだ。」
「マッハは、ケッチより前のバイクで、後期のマッハは、ほとんどケッチとそっくりなんだけど、オレのは、初期型だからタンクとラインがけっこー違うんだぜ。」
なるほどー
かなり詳しくおしえてくれた。
「ところでお前なんて名前だ?」
そーいや名前も言ってないし、この人の名前も知らないなあ
「あ、佐々木 幸一です」
「俺は川崎 豊だ。ユタカでいいぞ。」
スゴいカワサキに好かれてやがる名前から
「着いたぜ」
ユタカさんはそう言ってバイクを止めた。
ソコは解体屋だった。
「あのぉーココ解体屋じゃ無いですか?」
「おお、俺の家解体屋なんだわ。ちなみの俺のマッハも、もともとココのを、親父と俺でレストアして作ったもんなんだ」
マッハってケッチより古いバイク何だよなぁ…ケッチでもかなり良いお値段するのに、マッハがあるのは、こういう事だったのかぁ
「まぁ入れよ」
不良を蹴散らしたあの雰囲気はなく、とても良い奴そうだな
「酷いことしちまったな、ゴメンな」
ユタカさんは、申し訳なさそうに謝ってきた。
「ユタカさんが悪いんじゃないんで謝らくていいですよ。逆に助けて頂いてありがとうございます。」
あのピンチから、解放してくれてほんとに感謝しかないよ。
「そーいやおめぇバイク詳しいな。乗ってんのか?」
「いや、最近好きになっただけですよ。乗りたいなぁとは思いますけど」
「おぉそうか!…でもおめぇ免許持ってんのか?」
……持ってねぇ、というか乗れたらええなぁとは思うけど今ってわけじゃないからなぁ。だけどココはなしをあわしてと
「バイトして免許とるんで今バイト探してるんですよ。」
「お!なんならおめぇウチで働けよ!ココから駅も近いし行けるだろ!」
……に、逃げられない
100PV突破ありがとうございます!
やる気が出ます!